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CDとサブスクの塩梅

前置き

音楽を携帯で聞く手段として、CDから落として聞く、サブスクに登録して聞くの大きく分けて2つがある。これを読んでくれている人はこの両方を併用している人がほとんどだろう。CDを大事にサブスクを解禁していないバンドもあれば、一部だけサブスクで聞けるバンド、全曲サブスクで聞けるバンドと、その在り方は様々である。皆さんはこのCDかサブスクかに関してどのような考えをお持ちだろうか。今回は私の考えを述べていこうと思う。

持論

結論から言うと

“ライブでよくやる人気曲や、そのバンドらしい曲、バンドが推している曲を合わせて数曲だけサブスク配信してほしい”

が自分の考えである。HERO COMPLEXのSuper Fight SongsやMakiのBiginner’s (t)luckのようなイメージだ。詳しくここから話していく。

私はCDを大切にしていてサブスクをあまり解禁していないバンドの何ともいえないライブの一体感が好きである。バンドでいうというと、TETORAやSHE’ll SLEEP、Hump Back、BAN’S ENCOUNTERなど、全曲CDなのはこの辺りのイメージ。ついこの間、TETORAがサブスク解禁なしのインディーズバンドで武道館ソールドを達成したのは感慨深かった、是非とも行きたかった。

この一体感というのは何か考えてみたところ

“このフロアに居る人全員がCDを買ってまでこのバンドを聞きたいと思うくらい好きなんだ”

という確信と実感だと思った。イントロがなってワッと盛り上がる雰囲気など、それは全員がCDを買ってまでこのバンドを追っているという証のような気がして、フロアも含めてこのバンドを好きになる節を感じる。そのため、お金に余裕があるならば、全バンドCDだけでもいいと思っている、YouTubeのMVを聞いて気になったら買ってみるとかとか。

しかし如何せん、私はまだ学生のため好きなバンドのCDを全て買うなどはできない。社会人になってお金に余裕ができたら、ライブに行っているバンドくらいはCDを揃えたいという思いはある。少し気になるくらいでCDを全バンド買っていたら今は大破産である。そんなとき、サブスクに非常に助けられていると感じる。それは、

“気になるかも”の仮定を”好きだ!”の確信に変える手段としてサブスクを重宝している

ということだ。アーティストを開けば人気曲順に並んでおり、その数曲を聴き、自分の好みかを確かめることができる。そのため上で述べたように、一部の曲のみをサブスク解禁して欲しいというのが自分の考えである。

全曲サブスク解禁ではなく一部と言うのは、上で述べたような一体感が好きだからという個人的な意見からである。仮定を確信に変えるのがサブスクだったら、別に全曲あってもいいという声もあるとは思うが、それはそれぞれの意見ということで流して欲しい。

私はこのようにサブスク解禁をしておらずCDを買って聞いているバンドに関しては、ライブで上で述べたような一体感も含めて楽しんでいる。こうなると次のような際、少し複雑な気持ちになることがある。

CDのみからのサブスク解禁

全盤買ってライブに通っていたバンドがメジャーデビューなどをきっかけに全曲サブスク解禁などはよくある話だ。全曲ではないにしても、過去の何枚かを除いて解禁はよく見る。ハルカミライなどが分かりやすい例だろう。わたしはこの時少しモヤっとしてしまう。私からしたらもう過去作も全て持っているし、別に解禁されようがされまいが新譜は買うつもりだったのである。それに加えて、解禁によって私が好きな一体感も何処かへ行ってしまうような気がして、少し悲しくなってしまう。好きなバンドの曲がより多くの人に届くことは嬉しいが、上のような気持ちも少し浮かんでしまう訳だ。解禁することに前向きなのであれば最初からすればいいのではないか、とも思う。とか言いつつ、サブスクが解禁されれば、ツアー先行やボーナストラックなどがなければ買わなくなり、そのお金で別のバンドのCDを買うのだ。そんなの本当のファンじゃないとか言うなら言ってくれ。でも皆さん意外とそんな感じではないかなと思う。違ったらすいません。

前もXで少しffの方と話したが、こうは言っても廃盤のサブスク解禁は大歓迎である。買おうとしても買えない、メルカリなどで高額転売されているのに対してヘイトを向けているため、これに関しては大賛成だ。CRYAMYのビネガーは音源で聞きたいとずっと思っていたため、本当に嬉しかったことを記憶している。

話は変わるが、新譜を会場限定販売にするのは凄くいいなと感じた。サブスクが主流になった今、CDはグッズのようになっていることも多いだろう。そんなとき、上のような販売方法を取れば、サブスクが解禁されていてもCDを欲しくなる。KOTORIのGood Luck、Age FactoryのSongsのように、そこにCDを買わないと聞けない曲が入っていたりしたら尚更欲しくなる、私も前のツアーで購入した。

最後に

このように一部と廃盤のみサブスク解禁というのが私の意見である。ただ、何十年も活動しているLOSTAGEといったバンドであれば、好きという確信を持ってからCDを揃えようとしてもなかなかの量になる。それに加えて、好きの確信を持ってからすぐに全ての曲を聴きに入ることができるという時差的なことも踏まえると、やっぱりサブスクは便利だなあとか思う。

だが、CDをタワレコで買って、ジャケを眺めながら電車に揺られ、帰って直ぐにパソコンに落としてダウンロードしながら曲を流すこともやっぱり好きだなあとも思う。

個人的な意見だが、言葉を大切にしているバンドに関してはCDのみであってくれるといいなあという気持ちがある。実際に解禁していないバンドは私のイメージにはなるが、歌詞や言葉を大切にしている気がする。歌詞カードを見ながら音楽を聴く、この時間も本当に好きなのである。ただこういうバンドはさよならポエジーのように解禁されても結局CDを買うなあとか思ったり。色々書いてみて自分の意見が分からなくなってきたが、ブレないのは「このフロアにいる全員がこのバンドを心の底から好きなんだという実感」が私にとってはライブの要素の一つにあるということかなあと思う。

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