見出し画像

鶏への想い~お母さんのように~  そして6次産業化へ、、

みなさんこんにちは。日本一鶏肉研究所の片平です。現在九州に台風が近づいており、工場では稼働日を変更し、羽数調整など、様々な台風対策をおこなっております。

日曜日から月曜日にかけて熊本に大きな影響が出そうな状況で、農場・工場ふくめ非常に注意が必要です。特に1次産業には大きな影響がでる場合があるので、心配です、、

今日はちょっと真面目なお話をしてみたいと思います。というのは、鶏研の取締役でもあり、鶏研が力をいれている6次産業化のリーダーの重松善人部長にはとっても熱い想いがあって、、

今日は少し長い記事になるかもしれませんが、重松のこの想いは私含め鶏研の事業の根本的なところだと思うので、今回是非とも皆さんにお伝えしたい、大切な想いです。しばしお付き合いを、、


日本一鶏肉研究所株式会社 重松善人

私が小学生のころ

私が生まれ育った時代、田舎の農家では庭先で鶏を飼っているのが当たり前なことで、我が家でも飼っていました。学校から帰ると鶏たちに餌をあげるのがとっても楽しみで、首を大きく縦に振り、無我夢中で食べる姿をみては「ほんわか」と癒される気持ちになったのを覚えています。
ある日の夕食で大きなお肉が食卓に並び、食べると今まで味わったことのない美味しさに、
「母ちゃん何これ??美味しい!」
と聞くと、横にいた父親から、
「庭で飼ってた鶏よ」
と言われ、正直なところ「可哀そう、、」という気持ちで頭がいっぱいになり、その時は食べるのをやめてしまいました。するとそれをみていた母から
「全部食べてあげないと鶏がお化けになって出てくるよ!」
と言ってきたので、なんだか怖くなり、最後まで食べました、、今思えば単純な子供だったなぁ、と感じますがこの時のやり取りが後々の鶏の飼育や命への感謝に繋がっていったと思います。


鶏との出会い

社会人となり、大きな目標もなく会社勤めをしていた時に友人から、「鶏の飼育」をする人を探している会社があると勧められ、何となく親近感を感じた私は、二つ返事で快諾しました。県外の仕事ではありましたが、その時独身だった私には特に障害には感じませんでした。
いざ赴任してまず驚いたのが、なんと私に鶏の飼育を教えてくれる人がいない状況だったのです。近くの養鶏家の方がたまに様子を見に来てくれてり、会社の方が資料を取り寄せてくれたりはしたものの、飼育のマニュアルなどもなく、困り果てたのを覚えています。養鶏家の方に相談したところ、
「鶏が教えてくれる。だから鶏と一緒に寝てみろ。」
なんて言われ、そんな馬鹿な話はないだろうと疑いながらもそれからは農場に住み込み、時には本当に鶏舎の中で鶏と一緒に寝てしまっていることも。
するとどうでしょう。夜になると、鶏たちは寒いとみんなで寄って暖をとろうとし、暑いと口をパクパクして体温調整をしていたのです。あの養鶏家のいっていたのは本当だったんだと、自分で気づけたことがとても嬉しく、ワクワクしながら飼育できるようになりました。
それからは毎日の仕事が楽しく仕方ありませんでした。鶏をよく観察し、鶏が笑顔になれるような環境を作ってあげると鶏は健康にすくすく育ちます。そのために前準備も何をすればいいか分かってきて、「鶏たちが教えてくれる」との養鶏家の方のセリフには感謝しかありませんでした。


お母さんになろう!

養鶏に携わって20年たった現在、私は指導者をなり多くの仲間たちに鶏の飼育方法を教えています。そんな時に私が必ず最初に伝えるのが
「お母さんの気持ちになろう、」
です。いつもわが子を見守り、嬉しい時も、悲しい時も、いつだってそばにいてくれる、味方でいてくれる、そんなお母さんはとても偉大な存在です。
生まれたばかりの雛たち、ひよこはお母さんを知りません。一生知りません。だからこそ私たちは精一杯愛情を注いで育てる使命があります。
自分たちが健康に育てた鶏はいつか食肉となり人々の口に運ばれます。そしてその命は私たちの血となり肉となり骨となります。命の大切さ、命への感謝を忘れず、お母さんのような気持ちで鶏を育てよう!それが私、私たちの飼育へのこだわりです。


あなたの笑顔が見たい

日本一鶏肉研究所の理念は「あなたの笑顔が見たい」です。私はこの言葉が大好きです。みんなそんな気持ちで仕事をしたり人と接すればどんなに良い社会になるだろうかと想像するだけで嬉しくなります。私たちが育てる鶏、育てる仲間たち、食べていただけるお客様の笑顔を見れるように一生懸命に取り組んでいきたいと思います!
今後の私たちの取り組み
私たちの会社名は『日本一鶏肉研究所株式会社』です。
この社名には日本一「鶏たち」のこと、「お客様」のことを思える会社でありたいという思いが込められています。
飼育工程や処理工程など、すべてを情報提供し、お客様に美味しい鶏肉を安心して食べていただく日本一「透明」な会社になろう!
生産者の顔が消費者に届く日本一の会社になろう!
鶏が気持ちよく過ごせる環境をつくる日本一の会社になろう!
社員がやりがいを感じる日本一の会社になろう!
などなどみんなの笑顔を見るため、様々なことにチャレンジします。


最後に

現代の日本はみんなの努力で豊かな生活を享受できるようになりました。私が生まれ育った時代は物に不自由して豊かな生活ではありませんでしたが、自然とのふれあいや家族の愛情もあり、豊かな心を持つことができました。食に関わる一員として皆さんが豊かな心になっていただけるよう笑顔になっていただけるよう今の時代にあった鶏の魅力を伝えていきたいと思います。
皆さんこれからも日本一鶏肉研究所をお願い致します。


以上、重松善人の想いでした。私も鶏のお母さんのような気持ちで鶏の飼育をしているという飼育現場の想いはよく耳にしております。そんな生産現場の皆さんの想いを伝えられるよう、私も日頃の業務をしております。

鶏研だけでなく、養鶏という事業がもっと盛り上がっていくように、鶏研も頑張って参りたいと思いますので、みなさんこれからもどうかよろしくお願いいたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?