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【合格体験記】筑波大の大学院(情報学)に行きます

ごきげんよう!

今日の朝、筑波大学大学院入試の合否発表があり、無事【合格】だったため、備忘録としていまの気持ちとやったこととかを残しておこうと思います。

PDFで届く合格通知、紙で欲しかったなぁ🥺

合格体験記を書くのは、編入以来なので、大変久しぶりなので後世のみんなに有益な情報になるようにがんばります…

※研究内容とかは部外秘なので詳しく書けませんごめんね🙇‍♀️

(追記)
Twitterで報告したらすごいいいねとコメントいただきました👏ありがとうございます🫶


いまのステータスと受験校

こんなタイトルを書いていますが、現在の所属と同じところ、同じ研究室の大学院にいくので「ストレート進学」というやつです。ただ、弊学は内部進学という概念がなく普通に受験したので受験先も併せて紹介します。

現在の所属▶︎ 筑波大学情報学群情報メディア創成学類(卒業研究の配属: 落合陽一研究室)
受験先▶︎ 筑波大学大学院人間総合科学学術院人間総合科学研究群情報学学位プログラム

です。名前長ぇよ!
研究室によっては、情報理工学の方を受ける方も多いですが、我々は春日エリアなので情報学の方です。

他の大学等と併願はしませんでした、博士前期課程ではいまの研究室以外を検討していなかったので。

※博士後期課程では話は変わってくるので他も検討するかもしれませんが、いまのところはそのまま後期も同じところでお世話になりたいと考えています。

入試の内容

いまどきびっくりですが、
(研究計画書と成績証明書とかの書類+)TOEIC+研究計画プレゼン
というとってもシンプルな試験内容です。
そう、ほぼプレゼンで決まります!

※細かくいうと、推薦入試と一般夏入試、一般冬入試がありますが、推薦入試はTOEICなし、一般入試はTOEICありなところがちょっと違いますが、プレゼンはします。

巷では、TOEICは830点が満点という噂があり、そんなに難しいスコアではないため、ほぼプレゼン(研究計画プレゼンを含む面接)で決まるような感じです。

ちなみに私は780点で提出しました(730点越えてればまあ妥当くらいの気持ち)

提出したスコア
DuolingoやってたくらいでTOEIC用の対策は時間なくて出来ず…個人的には830欲しかったところではある
ちなみに、午後受験は睡魔との闘いになるので起きれる人は午前の方が良い気がする(朝弱すぎて起きれなくて午後にしたけど)

私の入試スケジュール

推薦を期日ギリギリで取得(要件2で推薦取得→詳細は後述)
▶論文執筆&投稿(このとき書いてた論文は無事国際学会に採択されました)
▶︎推薦入試受験
▶︎不合格!?
▶︎合否発表から1週間後に出願締切の一般入試にギリギリ出願
▶︎めっちゃ準備&練習(先輩たちがめっちゃみてくれたありがとうまじで)
▶︎一般夏入試受験
▶︎学会会場で合否発表みて無事合格して安堵

という感じで、大変慌ただしいスケジュールでした…もっとゆとりのある入試準備させてくれよ…🥺と思いながら、推薦で落ちた苦しみで一般受験頑張れました。

ここでポイントは、内部進学の特別枠みたいなのがないので、外部受験の人たちや留学生も併せてみんなで同じ枠を闘うというところです。
倍率は2~3倍、普通に頑張らないと落ちるのがヒヤヒヤポイントで、死ぬ気でがんばりました。

ちなみに今年は出願97名、定員35名、合格41名なので2倍超えくらいでした。

道草の雑記 | 要件2(特定の研究分野に優れた業績がある的なやつ)の推薦要件で提出した内容

受験した情報学学位プログラムでは、推薦入試に要件1の学業成績(GPAとか単位とかそういうやつ)と、要件2の業績(研究とかハッカソンとかそういうやつ)の2つの種類があります。

要件1は、学類側から該当学生の発表があるのですが、大変学業成績が悪い(※注)私が目指せる要件2は自己申告。私はそれを知らず、要件2で推薦出せないのかなぁとか思ったら、期日直前に自己申告であることを知り爆速で担当の人にメールしてギリギリ期日で推薦取得できました。(すぐ対応してくれた学類長ありがとう)

※参考までに、4年夏の時点でGPA1.9くらいです

業績リストとその根拠証明書類の提出が必要なのですが、私は主に研究成果であったため、学振のフォーマットに沿って書類を作成・提出しました(下記参照)。

学会発表・査読あり
【筆頭,フルペーパー(採択率17 %)】◯Chinatsu Ozawa, Kenta Yamamoto, Kazuya Izumi, and Yoichi Ochiai. 2023. Alternative Photographic Processes Reimagined: The Role of Digital Tech- nology in Revitalizing Classic Printing Techniques. In SIGGRAPH Asia 2023 Art Papers
【筆頭,ショートペーパー】◯Chinatsu Ozawa*, Kenta Yamamoto*, Kazuya Izumi, and Yoichi Ochiai. 2022. Computational Alternative Photographic Process toward Sustainable Printing. In SIGGRAPH Asia 2022 Technical
Communications
【筆頭,デモ】◯Chinatsu Ozawa, Kenta Yamamoto, Kazuya Izumi, and Yoichi Ochiai. 2023. Give Life Back to Alternative Process: Exploring Handmade Photographic Printing Experiments towards Digital Nature Ecosystem. In Special Interest Group on Computer Graphics and Interactive Techniques Conference Labs.
(他,査読待ちフルペーパー1件)


学会発表・査読なし
【筆頭,口頭発表】◯小澤知夏,山本健太,泉和哉,落合陽一. 「フルカラーサイアノタイプのための計算機処理を統合させた新しい印刷フレームワークの構築」 2023年画像関連学会連合会第9回合同秋季大会
【筆頭,ポスター】◯小澤知夏,山本健太,泉和哉,落合陽一. 「モノクロのオルタナティブプロセスのための計算機処理を統合させた新しい印刷フレームワークの構築」 2023年画像関連学会連合会第9回合同秋季大会.


学術論文誌
【共著,コラム】木村 正子,小倉 歩,高下 修聡,高見 太基,◯小澤知夏,荻原 百愛. 情報処理学会論文誌:デジタルコンテンツ22号 (Vol.12, No.1, Feb. 2024)  コラム「SIGGRAPH 2023レポート:50周年記念に寄せて」


研究費・学内業務・発明届・その他
【研究費】筑波大学 先導的研究者体験プログラム  研究課題名「古典的印刷法を誰でも簡単に利用できる新しいフルカラー写真印刷フレームワークの構築」(2022年度: 99,893円)

~以下まだあるけど多いのでここでは省略~

提出した時の業績リスト(一部略)

入試準備でやったこと

推薦入試は、事前提出締切日に論文の締切日が被っており、全く準備せず間に合わず何もやってませんでした。(そりゃ無理よねぇ論文投稿の方が大事だもん…)

ので割愛しまして、本気で頑張った一般入試の時の準備について紹介します。

私は卒論の内容と全く違う内容で院試に出願したため、研究計画を本当に計画するところから始まりました。

まず、これもまたびっくりですが、みんながよく知ってるような王道な研究計画というものを1から考えたことがなく、まず何書けばいいの?のレベルでした。(2年前くらいに書いた記憶はあるけど、先輩のサポートを受けすぎて自分で0→1を書いたことはなかった)

ラボメンバーと先生から推薦入試の敗因を聞いたところ

  • プレゼンがアカデミックなお作法に則ってない

  • 教員ガチャ(人文学的な貢献がキモなのに、手法が工学的だったため工学分野の先生が面接官であった可能性が高く、本質的な貢献を理解してもらえなかった)

  • 気持ちと情熱で押し切ったので、業績を見なければ研究できそう感が薄かった

ということが挙げられたので、これを徹底的に対策するべく、研究計画の書き方やプレゼンのストーリー作りなどは特に注力しました。

研究内容は非公開にする必要があるため、どういうことをしたのかを細かくは言えませんが、ざっくりまとめて言うと

  • 研究手法は工学的だが、研究内容のキモである人文学的な貢献を推したかったため、その分野(人文学系)の人に見えもらえるように意識したプレゼン・研究計画書の構成と書き方をする

  • アカデミックなお作法に則る

  • 先行研究をとにかく突っ込む(これまで考えていた内容に加え、+新規で50本くらい精読して、その中の半分くらいを参考文献に使いました)

  • 余白は怠惰(某文学)

みたいなことを考えて研究計画書やプレゼンを作成しました。

私が普段論文執筆などでもする戦略なのですが、客観的に見るのがかなり苦手な自分にとっては「他の人に何回も見てもらっていかに修正を重ねられるか」が大事だと思っているので、とにかく五月雨にSlackでメンションしてプレゼン資料を送り付けたり、ラボにいる先輩たちを直接捕まえて見てもらったりしました。

人海戦術のため、他人のリソースを割いてしまうという相手へのデメリットはあるものの、時間をもらってまで見てもらうに見合うくらいクオリティを高く保てるように全力で対応してきました。(不十分な所ももちろん多くあったと思いますが、そこは私の熱意とか、しつこさとか、先輩たちの優しさでなんとかなってました!ありがとうございます!)

また、同じラボだけでなく、他のラボの先輩や友達にも見てもらい、大変有意義なフィードバックをいただけました。ご協力ありがとうございました!

頻繁にデータが更新されるので、Notionで院試資料ポータルサイトみたいなのを作って、それを先輩たちに共有してました。
ここに資料や資料の元データ、初期の研究計画、発表練習動画など関連リンク全てを載せていたので、アクセスすれば全部見れる!という状態にしておきました

ある程度プレゼン資料がまとまってきて、試験本番も近くなってきた1-2週間前くらいから発表練習を始めました。

最初は、直接集まって聞いてもらおうと思ってましたが、先輩たちにそんな時間ない!ということで、発表練習を録画してYouTubeに公開して非同期フィードバックをもらうのを主軸に練習に付き合っていただきました。

ラボのSlackに載せると後世に参照される可能性が高かったので、サムネイルもつくりました♡
かわいくできてお気に入りです

ただ、質疑応答も得意でなかったため、直接集まって質疑応答の練習をしてもらったりもしました!とても助かりました。

同期が、質疑応答の想定質問集を作ってくれていたこともあり、有効活用しました。(リストの中からランダムに聞いてもらって、すぐ答える練習などもしました)

試験直前には、先輩たちからラボで1番クオリティ高いから多分大丈夫!みたいなことを言ってもらえたので、まぁ何とかなってくれという気持ちで挑みました。

使用したツール

  • 研究計画書▶︎ Google Document

  • スライド▶︎ Figma Slides

  • 資料の共有▶︎ Slack, Notion, YouTube

  • 事前提出資料▶︎ Figma Design

  • ブレストやアイデアメモ▶︎ FigJam, 紙

試験当日の準備

試験中は、

  • ZOOM立ち上げ中PC以外の電子端末(スマホやタブレット、2台目以降のPC等)、外部モニターやヘッドホン・イヤホンの使用禁止

  • 紙資料の持ち込みはOK

だったので、使わないモニターに教員顔写真と名前のかいてある学類パンフレットを貼り付け、PC横に当日の発表資料を印刷したものを置いて受験しました。

おかげで、主査、副査の先生方の顔と名前を一致させることができたのでとても安心して質疑応答できたので良かったです。

私は、研究内容についてのみしっかり質問されたので、想定質問集からは質問されませんでしたが、推薦の時よりも落ち着いて、かつ比較的ちゃんと答えられたんじゃないかと思っています。

感想

こんだけ研究頑張ってるんだから私を落としたらむしろ損失だぞ!と強気でいつつも、アカデミックな世界に飛び込むためにはもっとお作法とか学ばなきゃ…という自分に足りない諸々を全部一気に体験できたので、とても良い機会になりました◎

研究室配属からそろそろ3年が経ちますが、まだ日本語の下手くそ具合が治らずみんなを毎度困らせているので、そろそろ上手くならないかな?私!

まずは直近である卒論に向けて、頑張って筆を走らせたいと思います!

これから卒論、学振、博士後期の受験とまだまだハードルはいっぱいあるので、パワーアップしないとね!!つよつよになるぞー!

まとめ

久しぶりの受験で疲労困憊ですが、学びが大変多い経験でした。

他にもこれどうだった?みたいなのがあれば、研究内容じゃない限りは気分次第で回答するので、コメントかメールかTwitterのDM等にご連絡ください。

来年は後輩の添削とかするのかな…先輩になってしまう恐怖と共に進学しますが、後輩に舐められないように頑張りたいと思います!

この次の記事は、合否発表をみたときに出席してた学会の行ってきたレポの予定です!おたのしみに!

最後までご覧いただきありがとうございました=͟͞🍣

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