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『ラブライブ! スーパースター!!』7話を語る。

うぃっすうぃっすうぃっす、蕩です。銀河ー!!!
前回は千砂都ちゃんが自分自身と向き合って、かのんちゃんに支えられて、いや支え合うことで乗り越えることが出来たという素晴らしい回で拍手喝采でした。

挿入歌の中で「常夏☆サンシャイン」が1番好きかもしれないってくらい、本当にリピートが止まらないから早くリリースしてほしい気持ちに溢れてます。

さてさて、7話は恋ちゃん回の導入になっていました。
定番の廃校展開になるとは全く思っていなくて驚きましたが、今回も諸々について個人的な解釈を持ちながら書いたのでよろしくちゃん。ずっきゅんばっきゅん。

「決戦!生徒会長選」

絵コンテ演出:安藤良
総作画監督:斎藤敦史,佐野恵一,冨岡寛
作画監督:加藤愛,菊川孝司,永山恵,水野辰哉,吉田雄一
作画監督補佐:粕川みゆき,齊田博之,三沢聖矢,山口保則

恋ちゃんが"母親"に憧れであったり、絶対的な好意を持っている気持ちを光が射し込むようにすることで印象づける幕開けになっていたと思います。

やはり"恋ちゃん→母親"の感情がどれだけ大きいのかという面を伝える必要がある展開なので、最初にこうやって存在を強調することで「なぜ母親のために頑張り続けようとするのか」って疑問に対する基盤を作れたんじゃないかなって。過去回想って威力が大きい。

ただ、恋ちゃんは「ずっと続けばいいのに」といった風に願っていた母親との関係が叶わなくなってしまった。
だからこそ思い出してしまった過去に"画鋲を刺す(=戻ることのない日に蓋をする)"といった表現から、パッと現実に戻るのは抱えてるモノの大きさが伺えます。

普通科。嵐千砂都。爆誕。
見た目的には音楽科制服の方が髪色の白とリンクして似合ってるような気がす…いや、普通科制服を着るということに"意味"があるから全然おっけいです。

6話の"意味"が証明される瞬間でした。
悩み苦しんでた表情が思い出せないくらい、ちーちゃんの明るい振る舞い,元気な挨拶,が目立っていて個人的には本当に嬉しいシーンでした。お団子食べたい()

さて、生徒会長戦が本題ですね。
恋ちゃんが立候補するのは当然の話ですが、普通科代表として選出…突き進んだのは平安名すみれちゃん。

ちょっと脱線します。許してください。
Twitterで「平安名すみれの扱いが過剰」ということを書いたんですけど、やっぱり過去作たちと比べて雑に扱われがちというか、"いじられキャラ"っていう必要なポジションを全て任せてしまっているのが大きいのかなあって何となく思いました。5人だから余計に目立ったり。

あと、すみれちゃんが"スクールアイドルに賭ける"ような気持ちを持っている描写が少ないんですよね。
同じポジションでも矢澤,特に中須は「私こそがスクールアイドルに全てを捧げている」って提示してくれているから、メンバー,視聴者の両方が尊敬する気持ちを抱けてることに対して、彼女はそれがちょっと難しい。

でも、ペイちゃん(声優さん)が「ギャラクシー!!」「ギャラッ!?」「ギャッ」の謎台詞だったり、基本的にいつも雰囲気が明るくなる演技をしていて本当に素敵だなって。
だからこそ、平安名すみれの熱量がバンバン伝わってくる個人回があったら嬉しいなあとか思っています。

ではでは、話を戻そうと思います。
すみれちゃんを生徒会長にする訳にもいかず、かのんちゃんが恋ちゃんに話をするよう動き出しましたね。

かのんちゃんは「カフェオレ焼きリンゴ〜♪」,海辺に描かれた絵,等で"りんご好き"ということは劇中で教えてくれていたのですが、彼女が「アップルティーを渡した」って考えてみると、"好きなモノを知ってほしい,飲みたい方を譲る"といった気持ちが表現されているかなって。

一方で、恋ちゃんはパソコンにいちごのシールを貼っていた描写から"いちご好き"ということも劇中で教えてくれていて、恋ちゃんが「アップルティーを選んだ」って考えた場合は、"心を開いていない,気を遣っている"といった心情的な現状を表現している気がします。

まだ距離が縮まらない,そして相手のことを考えてしまう優しさ,で丁寧かつ遠回しに2人の事を伝えてくれているのが好きです。ただお互いに"裏目"に出ているのがややこしいと言うか、簡単には解決しなくてもどかしい。

かのんちゃんが「スクールアイドルを特別に嫌う理由は何なのか」等の件で力強く問いかけるものの、恋ちゃんの「別になにもありません」という"言葉"が"風"になることで、水面に映った彼女が揺れる(=気持ちが届かない)。

また"橋"は2人を隔てるアイテム。
前に"階段(=スクールアイドルか,そうじゃないか)"になっていると書きましたが、階段を上ることができるのと同じように、"橋も渡れる(=繋がれる可能性がある)"というように受け取れる気がするんですよね。

今は"橋"を隔てて、2人は違う世界にいる。
でも、これから物語が進むにつれて"橋を渡る(=お互いを理解する,スクールアイドルになる)"ようになるんだろうなあって考えたら素敵かもしれません。

かのんちゃんが校門を跨がなかったように、可可ちゃんが諦めなかったように、すみれちゃんが傘を下ろしたように、千砂都ちゃんが髪を結んだように、「恋ちゃんが橋を渡る」物語を待っています。応援してる!!!!!

出ました。公約違反。リコール待ったナシ。
定番の廃校が含まれる展開になりましたが、「ラブライブ!」,「ラブライブ!サンシャイン!!」の廃校には"学校を存続させたい"という気持ちを、メンバー全員が最大の目的として共有する材料になっていたと思うんですよね。

でも今回は"学校を存続させたい"を最優先に願い続けてるのは恋ちゃんだけ、現状は…って話ですけど。

きっと他のメンバーには、大好きな母親が通っていた,新しく設立した学校を"守らないといけない"という考えを持っている彼女を"助けたい,解放したい"って思わせる材料になっているんじゃないかなって。新しいです。

もちろん廃校を止めるという規模の大きい物語にはなりますが、それ以外に"恋ちゃんを助ける"っていう対象としては小さい物語になる可能性も秘めているのが楽しみな要素ですね。恋ちゃんを救う物語にもなってる。

ただ、「どうして音楽科に賭けてるのか」「どうしてスクールアイドルを毛嫌いするのか」って面がまだ全然わからないので、そこをどうやって掘り下げていくのかが肝になってくるかなあって思います。頼んだぞ!!!

あの頃はお父様がいて。お母様も元気で。
皆仲が良くて、家の中はいつも賑やかで。

悲観しているのではありませんよ。
私にはまだ…
お母様が残してくれた結ヶ丘がありますから。

葉月恋。抱えてるモノが本気で重い。
音楽科の代表的存在として振る舞い続ける優雅な生徒である一方で、両親を失い,メイドを失い,お金を失い,学校まで失ってしまいそう,と、1人の高校生が抱えるにはあまりにも重すぎて言葉まで失ってしまいました。

確実な背景はまだわかりませんが、恋ちゃんが"結ヶ丘に賭ける理由"には十分すぎると思います。
日常はもう戻ってこない、彼女が取り返せるのはまだ失っていない"学校"しか残ってないって考えたら意地でも執着する気持ちはわかるというか、何と言うか。

でも、"手に入れる"ことも出来るんですよね。
失う,取り返す,だけじゃなくて、生きていたら"スクールアイドル,友達"といった新しい存在を"手に入れる"こともできるのが人間なので、恋ちゃんの現状を知った4人が手を差し伸べてほしい気持ちでいっぱいです。

失ったモノの埋め合わせになるというのは語弊があるんですけど、隙間を潰して満たせるほどに"4人の存在,スクールアイドルの存在"が恋ちゃんにとって大きいモノになってくれたら嬉しいですね。

母が残した学校を続けるためには…
私が頑張るしかないのです!!

最後です。ダメ押し全開の芝居づけが最高です。
「母が残した学校を続けるためには…」の後に呼吸を挟んでセリフを強く言う、この時に"目"が悔しい気持ちを含ませつつ揺るがない決意を表明するように"一旦,大きく開く"のが圧倒的に好きな芝居になっていました。

釣られるように"肩"も力が入っていたり、こうゆう芝居を加えることで「相当な決意を持っている」ことを強調しているというか、心から伝わってきますよね。

もちろん小道具等でギミックの効いた演出は気づいた瞬間に「おお!!」といった感動を与えてくれる素敵なモノではありますが、恋ちゃんの重い背景から感情的な面を伝えるためには"説得力を与えるキャラ芝居"の方が向いてるよなあって、個人的には思いました。

これをラストに持ってくることで印象も強烈になっている気がしますね、次回がとっっても楽しみです!!!

個人的な感想

「恋ちゃんが普通科を見下してる」って台詞と重ねるようにして、カメラが"見下してる"ように撮っているのが面白いなあって個人的には思いましたね。

キャラ芝居,小道具芝居,等も面白いですが、展開や台詞と合わせるようにしてカメラが同じ動きをするっていうのもいいです、何となくこうゆうの好きです!!!

「ラブライブ! スーパースター!!」は何よりテンポが良いという話も以前にしましたが、加えて"場面転換"する際にも飽きさせない作りになっているのが大きいかも。

とても滑らかに転換するんですよね、だから集中力を保ったまま展開できるのが結果的に"テンポが良い"に繋がっているのかなって改めて感じました。

これは1話で恋ちゃんに訴えた時にもやっていたんですけど、かのんちゃんが言葉を強く放つ動作を"カメラが追いかけるよう同じ動きで撮る"ので、映像的にもキャラ感情的にも"躍動感"が生まれていました。

虹ヶ咲11話で歩夢ちゃんが感情爆発させた時は3倍くらいダイナミックに動いてましたね、「○○可愛い」だけじゃなくて映像表現も凝ってて楽しめる要素いっぱい。

EDソロは、今までで1番刺さりました。
「諦めない 決めたから」って歌詞を恋ちゃんが歌う重みに潰されてしまいそう。早く4人が寄り添って、恋ちゃんも歩み寄って展開が好転することを祈るしかない!!!

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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では、次回は『ラブライブ! スーパースター!!』8話の記事でお会いしましょう。銀河ー!!!🪐

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