見出し画像

夏学期1週目: フルタイム勤務開始とオーロラの夜

こんばんは、虎塚です。

今週からラボでの勤務が始まりました。5月から8月の4ヶ月間、フルタイムで働きます。といっても、仕事の内容は去年から取り組んでいる研究の論文化なので、学期中にやっていたことの続きです。上司は、これもお世話になっている研究指導の先生です。

幸い、冬に申請した連邦の研究グラントに通り、その資金からお給料の3分の2が出ることになりました。残り3分の1はPIが補填してくれます。このグラントはカナダ人と永住者の学部生が対象なので、永住権を取ってから大学に入る恩恵をまた一つ享受しました。

勤務の実態はというと、始業時刻も終業時刻も休憩時間も定められておらず、業務内容の指示もありません。必要なことを自分で決めた優先度でやっています。

さすがにこれほど何もかもを自分の判断だけで進めてよいものかと迷い、初日の終わりに、今週の作業予定を先生にチャットで送ってみました。すると、素晴らしい計画! と返されて終わりました。おそらく、実際の進捗や進捗度を見ないことには指示の出しようがないのではと思います。来週月曜には、今週の進捗と来週の計画とともに、期間全体の計画も持っていって相談しようと思いました。

大学の夏学期の授業は来週から始まります。そのため、今週のキャンパスは人がまばらで静かでした。そのゆったりした雰囲気に流されたわけではないのですが、今週は研究プロジェクトよりも、研究に間接的に関連する作業や、その他の作業(ラボの大掃除をしたり、ちょっとした標準化活動の作業があったり、メンバーのお誕生日パーティーをしたり)を多めにしてしまいました。4ヶ月しかないので、もう少し焦りを持たないといけません。

そんなことを反省しながら、一週間の勤務を終えました。金曜日はようやく研究の作業に集中できて、ラボを出るのが遅くなりました。冒頭の写真は、その時の夜8時頃のキャンパスです。夏至に向かう時期の宵の空気の美しさ、稠密な植え込みの花、新緑、すベてが美しく調和していました。ここで夏を過ごす経験は、生涯の宝物になるだろうと思いました。

その夜遅く、空にオーロラが出現しました。

寮から抜け出して、頭上を見ながらキャンパスを歩き回り、夜空がよく見える場所を求めて敷地の北端へ向かいました。最終的に、海に向かって開いたローズガーデンに着きました。そこには多くの人が集まっていて、皆同じように空を見上げていました。天頂からほとんど空全体に広がった大きな光の帯が、North Vancouverの山々の上にかかるのを見ました。

一生に一度見られるかどうかという美しく巨大なオーロラは、私に人間の儚さを思い出させ、与えられたものを考えさせました。それは、生きる時間であり、美しい夏であり、健康や師との出会いを含むあらゆる運であり、もちろんこの低緯度の土地でオーロラを目撃できたことも含まれます。

与えられたものを大切にして、この夏を過ごしたいと思いました。

それでは、また。


スキ/オススメ/サポートなどはすべて、興味深いと思ったことをnoteやtwitterなどで共有する形で還元します。