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夏学期0週目: 学期末の反省

こんばんは、虎塚です。とうとう冬学期が終わり、晴れ晴れとしています。

前回の日記を書いてから、ラボの会合で発表を担当したり、学科内でポスター発表をしたり、レポートを提出したりと、4月末までバタバタしていました。情けないことに、最後の1週間は2回も徹夜をしてしまいました。

というわけで、直近の反省を書いていきます。

ラボの全体会合での発表

ラボ全体での会合は2週間に一度あり、メンバー1名が当てられて発表をします。発表は、原著論文を議論するパート(1時間)と、自分の研究進捗報告のパート(1時間)からなります。取り上げる論文は、参加者全員があらかじめ読んできます。

今回は、チームのミニジャーナルクラブで過去に扱った論文を取り上げました。先生に「一から準備する必要はないので、時間を節約しなさい」と勧められて、従いました。別のものを新たに読んだほうが勉強になるのになぁ、などと当初はのん気に考えていましたが、期限が迫ってくるとそんなことをする余裕はまったくなく、先生の現実的な助言に感謝することになりました。

発表当日は、知っている人々の前での発表にもかかわらず、かなり緊張してしまいました。進捗報告のパートは、自分がやっていることなので内容を隅々まで理解していて、自然に話せました。しかし、前半の論文紹介パートでは、数学的に自分が完全には理解できていない手法などがあり、しどろもどろの発表になってしまいました。

さらに、質疑応答で先生にたくさん助けていただいてしまいました。答えられない質問をされたわけではなく(答えがないような質問や議論も多かったです)質問者の英語を私が聞き取れなくて反応が遅れ、答えられないと見られて助け舟を出されてしまいました。聞き取れなかった時は、素早く、わかるまで、諦めずに聞き返さないといけません。緊張と徹夜の疲れで頭が回っていませんでした。

とはいうものの、参加者のPhD学生の方たちが活発に議論されて、事前に想像した以上に楽しい時間になりました。終了後、あのスライドが良かった、あの部分がわかりやすかった、素晴らしいteacherだった、と声をかけてもらって、ラボの人たちのやさしさも心に沁みました。徹夜までして準備に苦しみ、発表でいろいろ失敗した直後なのに、また担当したい、と終わってすぐに思ったくらいです。次はもっと練習して臨みます。

なお、機械的にできる準備は少なくとも徹底しようと思い、レーザーポインタとHDMIアダプタを買い、前日に発表用の部屋を予約して機器接続を確認し、その場で練習してスライドを調整するなどしました。これは、やってよかったです。

レポート

今のラボに入ったのは、指導研究という科目を履修するためでした。私の所属では卒業論文が必修ではありません。それでも研究を体験したい場合、こういった科目を取るのが一つの手段です。その最終レポートを提出しました。

反省点が多すぎてどこまで書くか悩みますが、これを読まれる方が私を雇ってくださることはまずないでしょうから、不利益は特にないと信じて赤裸々にいきます。雇うよという方はご一報ください。日記全部消します(?)

まとめに入るのが遅すぎた

レポート提出〆切の数日前まで、「結果を追加するための作業」を続けてしまいました。もっと早くに手を止めて、やったことをまとめる作業に移るべきでした。

レポートの仕上げは時間がかかります。レポートは論文ではないので、失敗や上手くいかなかったこともすべて書きます。先生からは、基本的にやったことをすべて、なんでも盛り込むように言われました。失敗の分析を人に伝わるように解説するのは骨が折れました。また、私の場合はグラフが数百枚あったため、テーブルやキャプションのLaTeX文法を出力するコードを書く作業もありました。さらに、英語を使ってわかりやすい文章を書くのに、私はまだ時間がかかります。これらにかかる時間を過少に見積もっていました。

出した結果を受け止められなかった

なぜギリギリまで実作業をしていたかというと、得た結果が当初のリサーチクエスチョンにまだ答えていないのが明らかで、その状態でまとめることに気が咎めたからです。しかし、私がこれまでにやったことは必要不可欠なステップだったとラボ内では承認されていて、この夏に続きに取り組むことがすでに決まっていました。そのため、当初の問いにまだ答えていないことは気にせず、やったことを詳しく説明し尽くすのが正解でした。

自分の出した結果を良い意味でも悪い意味でも冷静に一度認めるべきでした。この程度では失格だという認知の歪みか、自分はもっとできたはずだという余計なプライドか、ただ時間に追われて焦りまともに考えられなくなったか、そのすべてが少しずつあったと思います。

フィードバックの機会を活かせなかった

こんな調子だったので、レポートの最終〆切までに何度かあった、先生からフィードバックを頂く機会を逃してしまいました。ありがたいことに、先生は段階を追って〆切をオファーしてくださっていました。まず、昨年末に全体の初稿。次に、最終〆切の3週間前にMethod章。2週間前にResults and Disucussions章。1週間前にIntroductionやOutlookを含む全体の原稿、といった具合です。それにもかかわらず、私が原稿を提出してその恩恵を受けられたのは、最初の2回だけでした。

最終〆切の1週間前、フィードバックを求めるに足る完成度の原稿をまだ書けていません、と先生にチャットで書き送った際には、「期待を満たしていないかのように考えないでください。なんだか謝っているように聞こえますよ」と心配されてしまいました。これまでの結果や書いたコードは意味のあるものだったと強調して励まされ、ようやく安心して作業を切り上げられました。

〆切を破った……

最終〆切は4月末日。私も、そしてもう一人の学部生も、深夜23:59を〆切と信じて(というか信じているフリをして)作業していました。しかし、先生の「深夜は寝ますよ😴」の一言で当日の夜に過ちを悟りました。「いま出すか、明朝6時に出してください」という優しい言葉で猶予を頂きましたが、もともと成績をつける期限にギリギリ間に合う〆切を先生は設定してくださっていたので、大変失礼なことをしました。次からは遅くとも〆切日の午後一までに出します。

夏休み

グダグダした最後でしたが、寛大な先生がレポートに高評価をつけてくださり、指導研究は大変良い成績で終わることができました。この夏は、この研究を論文にするために、ラボにフルタイムで勤務します。学期が終わってから業務開始までの間に3日間のお休みをもらったので、土日と合わせて5連休。それで今週は0週目でした。反省を生かして来週からやっていきます。

それでは、また。

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