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時間と共に変わる価値

思考の寄り道


本編に入る前にお知らせです。
ここに書かれるブログ記事はボクのサロンで1年前に書かれた
内容をリニューアルして転載していますので、若干扱う情報が
古い時がありますがご容赦下さい。

リアルタイム配信は現在でもFacebookのグループ配信にて
行っておりますので気になった方は「とらよし」又は
「逆算戦略アカデミー」で検索してみて下さい。


いつも読んで頂き、ありがとうございます。
今回はティータイム的なテーマでいきたいと思います。
哲学的なお話にご興味ない方は読み飛ばして下さい。


価値のお話


そもそもボクが、この「情報を残していく」というスタンスに
舵を切ったのには理由があります。「朽ちないから」です。

第1次産業で扱う品々は得てして「消費期限」が短い物が多いですよね。
ウチは米農家ですので、まだ保存は効く方ですが、野菜や果実を
扱われる方々は日々痛感されてらっしゃると思います。
#日単位で価値が落ちていくよね

そしてこれは農業だけでなく漁業や林業でも同じで、中でも
林業が一番「消費の期限」は長いですが、それはもはや
鮮度というより耐久性ですね。

切り口が「耐久性」に変われば木材よりも金属の
方が圧倒的に長く保存できる
と思います。
#それでも木材でも朽ちる

続いて2次産業ですが、これはモノによって分かれます。
一般的な金属は「錆び」が出て、そのうち朽ちていきます。
ですがプラスチック等の化学製品は朽ちません。
その代わり化学製品は何かの補助的な価値である事が多く
単体としての価値は低いのも特徴です。

例えばペットボトルは朽ちませんので単体としての価値は
損なわれませんが「役割が容器」である事が多いので
中身の価値がなくなった(役目を終えた)途端に
その価値もほとんど失われる事になります。
#残しておいても使い道って少なくないですか

これは多分「価値の基準」になっている物が”補助”といった役目に
あるからでしょう。そしてこれはガラスビンであっても同じ事。
またその「役割」を組み合わせて「製品にする」といった
概念も特徴的ですが「朽ちない物は弱い・脆い」といった
理由で製品価値もまた有限です。
#車や船舶も補助的なコーティングなしではすぐに朽ちます

Michal JarmolukによるPixabayからの画像


では第3次の「情報」はどうでしょうか。
これは「朽ちるという概念」がありません
情報そのものは、どれだけ時間が経とうが
「時間が経ってて読みにくい」
という事が起こり得ないんです。

ただ、その代償として「媒体」が必要です。
パソコンやスマホ等の媒体がなければ誰かの発信は直接観る事は
できません。これは演劇や芸能においても同じ事が言えます。
伝えたい情報がいくら手元にあっても「伝える為の場」が要るんです。
それがTV局だったり劇場だったりするだけです。


アナログからデジタルへ


さて、そもそも「情報」というものは「人の思考」そのもの
だと思って間違いはないと思いますが、これを伝える技術として
補助的な役割を果たしていた「第2次産業製品」は時代と共に
飛躍的に進化しています。

以前は「製品が朽ちる」から途切れてしまいがちだった情報も
「デジタル」という無敵の保存期間を誇る補助役を手に入れた事で
朽ちる事から回避する事ができました。
#社会の電子データ推進化

つまり企業や組織が扱う情報であれ、個人が扱う情報であれ
もう「自分の活動が消える」事はなくなりつつあるんです。

例えば「昔の写真」は時間が進むにつれて、色が褪せて
そのうち見えなくなり、終いには「形を失い」ます

でもデジタル化された写真は「見る媒体」さえ
更新していけば永遠にその価値を失う事はありません。

多分世の中で今起こっているDXはそういった価値の消費期限が
なくなった事で「新しい価値」を創造できるという方へ進んでいます。
興味のある方は深みにハマってみて下さい。


儚い価値か永遠の価値か


では「価値が永遠に損なわれないモノが良いか」というと
実はそうも言いきれなくて
「価値が高いか低いか」と「価値が長いか短いか」は別問題です。

UnsplashのGreen Chameleonによる写真


そこにDXの落とし穴があるような気がしますが、勘違いしがちなのは
「価値が損なわれない=価値が高い」
というところ。

これは全くの別問題で例えば「消費期限」としては数年単位で日持ちする「おかき」や「せんべい」は生米に対して保存期間が圧倒的に伸びます。が、かと言って高級になるかと言われればそうではありませんね。

むしろ「その場でないと見れなかったモノ」の方が存在価値は高くて
これはその時を見逃すと永遠に見る事はできません。

以前より散々「価値を創るのは希少性だよ」っという話をしてますが
何より一番希少価値が高いのは文句なしで「ナウ」です。

ただ、だからといって「ライブ配信」が希少かと言われると
微妙な感じはしていて、アーカイブやコピーといった概念のある
デジタル社会では、その希少性もほとんど価値として認められません。
#残せばいいじゃん

となると、考えなければならないのは
「いかにして希少価値をデジタルに載せるか」
といったところだと思います。

つまり公開・非公開をどのようにコントロールするかといった所です。
またこの考え方は「価値を落とさない」という所だけフォーカス
してますのでそもそも価値が高くないとあまり意味を成さない事も
覚えておいた方がよさそうです。


価値に鍵をかける


情報を扱う立場の方には最早常識といっても過言ではないと思いますが
デジタルの世界では電子的に鍵をかける事が可能です。これは
「パーミッション」という概念である特定の条件を満たした権限が
ないとその情報の中身は見れないというものです。

↓ パーミッションの詳細はコチラ ↓
https://ameblo.jp/torayoshi626/entry-12689842798.html


このコントロールは非常に大事で、この概念がなければYouTubeは
プレミアムなんて概念はなかっただろうしAmazonプライムや
ネットフリックスなんてサービスも生まれていません。

UnsplashのOscar Vargasによる写真


この「鍵をかける」という概念は非常に大事な事で、鍵を開けるまでは
「何人たりともそこに足を踏み入れる事はできない」
んです。
さて、この「朽ちない情報」と「鍵をかける」の2つを有効に使うと
どのような変化が生まれるでしょうか。

それは『準備が整うまで置いておける』が可能になるんです。

つまり、ひと昔前まで流行っていた
「ビジネスは実行しながら事故りながら走っていくんだよ!」
といった即実行型の「根性論ビジネス」が不要になるという事です。
誰しもが十分に準備して、ある程度情報を蓄えた上で
「初めましてこんにちは~!」っとあたかも「今始めた」かのように
振る舞う事も可能になったんだと思います。

これは副業には非常に有効で、本業で働いている間にコツコツと
準備ができる
んですね。そして準備がある程度整った時点から
「デビュー」すればいいんです。
#これは強い

これから先、「朽ちないデータ」と「鍵をかける」という組み合わせは
色んな可能性を生み出す
と思います。以前にご紹介した
「ブロックチェーン」はその最たるものですので
一度深みにハマられる事をお勧めします。


今回はここまで。

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