企業の家計簿として見る「KPI」
KPI=企業の家計簿だ!
本編に入る前にお知らせです。
ここに書かれるブログ記事はボクのサロンで1年前に書かれた内容を
リニューアルして転載していますので、若干扱う情報が
古い時がありますがご容赦下さい。
リアルタイム配信は現在でもFacebookのグループ配信にて
行っておりますので気になった方は「とらよし」又は
「逆算戦略アカデミー」で検索してみて下さい。
今回も「KPI」絡みのテーマになりますが、今回はより実践に近い
数値の出し方を元に「KPIで一体何を管理できるのか」を具体例で
解説していきます。
#お金の話も盛りだくさん
進化が進む”決済アプリ”
決済技術が目まぐるしく進む昨今では普段のお買い物は「決済アプリ」が
進化した事で大変便利になりましたね。少し前までは「便利決済」の
代名詞はクレジットカードでした。
コンビニや大手スーパーがクレジットカードOKになった事で
少額であってもカード決済が使えるようになりました。
それだけでも大変便利だったんですが、一方でクレジットカードは
少し複雑な一面もありあまり普及してこなかったように思います。
#暗証番号が要る
#差し込みかスキャンかの選択
クレジットカードが世間から敬遠されがちなのは、偏に
「分割手数料が複雑だから」なんだと思いますが、全てを
「一括払い」で決済してしまえば手数料は一切かかりませんので
今の決済アプリと何ら変わりはありません。
#ちゃんとポイントも付くよ
ただし、カード登録そのものに年会費が必要な会社と不要な会社が
ありますのでそこは賢く選択したいところですね。
「KPI」は家計簿の代理です
さて、話が少し逸れましたが「KPI」をイメージするのに
最適なモノがあります。
・家計簿
・クレジット明細表
この2つです。
#最初からこの例えで話せば良かった
#嫁のパソコン話とかマジでムダでしたね
この2つの表はどちらも支出額が詳細に記されていますので
どちらかが手元にあるとかなり分かり易いです。
#どちらも使われてない方は家計簿を付けましょう
#かなり鮮明にイメージが沸くハズです
つまり自分が「何に」・「いくら使ったか」が全て丸見えですので
お金の使い過ぎを「KPIで管理」するに当たり、一番金額の大きい
買い物が一目で分かります。
#KFSがスグに分かっちゃう
「なら家計簿があればオールOKね!」っと思われる方もいらっしゃる
かもしれませんが、もう1つ用意しなければならないものがあります。
当然ですがここには「収入」の概念がありません。
それは一体ナゼか。
一般のご家庭では「収入」=「お給料」だからです。
#普通は固定給だからそんなに大きく変動しないんですよ
ですが「事業主」はそうはいきません。何らかの事業である以上は
「収入」も「支出」も毎月変動します。個人事業主だって立派な
「企業」ですので、変動値は各々違えど「収支」は毎月変化している
ハズです。これを一般家庭に置き換えてみると
「家計簿もしくはクレジット明細表」と「給与明細」
を並べて見ているような感覚ですね。
#遠まわしに言いましたが経理の事です
収入と支出の区別
「KPI」がうんたら言う前に、ボクらは個人起業家です。
腐っても事業主なので「家庭で使うお金」と「事業で使うお金」は
明確に住み分けなければなりません。
#収益が安定してくれば報酬制度にすれば良いのですが
最初からロケットスタートできる起業家さんはなかなか珍しいと
思いますので、皆さん同じように「売れる」「売れない」の
話が周囲に飛び交っている事と思います。
しかし、いざ商品が売れた時。
銀行に入ってくる「その収入」は「お給料」ではありませんので
「事業売り上げ」として別扱いにしておいた方が良いでしょう。
#まずは意識だけでもね
また、事業にかかった費用もまた別扱いです。材料を買う際に使った
費用や、運送費なんかは「夕飯のおかず」と同じ扱いにはなりません。
#税金の対象が違う
「KPI」の概念を難しくしているのはきっとこの基本的な部分
なんじゃないかとボクは個人的に思っていて、「KPI」が
一般的に普及しない原因の1つだと思います。
個人起業家とは
さて「お金」から見たボクらはただの「人間」ですので、どこから
収入を得ようがどこへ支出しようが本人の勝手なのですが「政府」
から見たボクらは「事業主」です。
日本には3大義務と呼ばれるものがあって
・教育
・労働
・納税
の3つが「義務」として課せられていますので
「正しく税金を納める」必要があります。
#マルサがやってくるよ
#でもまずは軌道に乗せないとね
法人になれば「従業員」を雇う事も多いのでそもそも
「事業用の銀行」と「個人の銀行」は必然的に分かれると思いますが
個人起業家はそれを「まだ分ける必要がない」存在です。
#従業員にもお小遣いレベルの報酬
正しく「収支報告」を国税庁に申告できれば「個人の通帳」に
大金が入っていても何も問題にはなりません。しかし
「売り上げを気にするほど月々の収益がない」
期間は、「個人通帳」の中で普段の生活と一緒に使ってしまいがちです。
これに慣れてしまうと収入が増えた途端に「支出」の管理が大変面倒な
事になりますので、そこは最初から何かに記帳しておきましょう。
#アプリやExcelで管理できていれば問題ないですよ
#家計簿の管轄からも外れますのでご注意を
事業運営から見える「KPI」
話が一気に税金の方へ振られてしまいました。
ここで「KPI」に話を戻す為に「損益」について掘り下げてみます。
そもそも「損益」は支出と同じくコントロールできるものです。
増える分には全く問題ありませんが減ると困ります。
つまり「減らないように」コントロールする必要が出てきますね。
その為にも、まずは「売り上げ」が上がったら
その中身を詳細に知っておきましょう。
「売り上げ」は普通「年単位」で算出して「年商」として
算出するのが一般的ですね。
#当然月単位で出せば月商になります
よく起業塾やコミュニティに入ると『先に欲しい年収を決めなさい』っと
言われる事があると思いますが、それは「どの数字に特化させるか」を
決める為です。
アナタが展開する事業内容は
「顧客数に特化させる」のか
「顧客単価に特化させる」のか
「顧客利用回数に特化させる」のか
当然、全ての数値がまんべんなく上がればそれに越した事はないのですが
これを自身でコントロールして「損益」を回避する為に、分かり易く
砕きましょう。
例えば、収容人数50人の会場にアナタの商品・サービスを求める「顧客」が
100人も集まってしまった場合。入りきらないからと単純に
「入場制限」をかけるのは致し方ないとして、今回入れなかった
残りの50人に対して「何も措置を施さず」に追い返せばただの損益です。
しかし、次回開催時の「整理券」もしくは「優待券」を渡しておけば
たちまち次回の「見込み客」に変わります。これは次回「ゼロ」だった
顧客数を一気に「満席見込み」まで引き上げた事になりますね。
単純なようですが、これがコントロールです。
また、毎回50人の定員に対して100人近く集まってくるのであれば
「顧客数」を担う「収容人数」を増やす事もできますし
「客単価を上げる」事も可能です。
また「開催回数を増やす」事もできますよね。
これも損益を出さないように行うコントロールですよね。
計算式に潜む罠
最近よく「月商○桁達成!」といった広告を見かけます。
例えば「月商で7桁」と言うとモノスゴイ事を達成したかに
見えますが「100万円の商品」を「一人」に「一回ずつ」売れれば
月商は7桁です。
しかも、年間のどこかで1回で良いんです。
#月商は100万かもしれませんが年商も100万の可能性
#これが究極の自転車操業だと言えるでしょう
確かに100万円の商品を売った事自体はとても素晴らしい事ですが
これでは「客単価」以外のコントロールが一切効かない事を意味しますよ。#上げるには努力が要ります
さて、これらの事が見えてくると「KPI」の必要性と
役割が少し見えてくるのではないでしょうか。
今回はここまで。
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