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朧月にいのる

生き急ぐように鼓動が早くなる
チクタクチクタク

切迫する心と震える指先
私が私でないように操縦のつかない身体

朧月を一人指差し、願いをぼそっと呟く
差し込む温かな光に安堵を覚え
私の瞳は鏡のようにこの月を写しているだろう

神様、私を自由にしてください
この自分に縛られる私を

無神論者なりに、神に祈る
運任せ、そして自分任せの願いを神様は聞き入れてくれるだろうか
そんなことはきっとどうでもいいんだ
私は決意したいのだ

自分を解放してあげたいのだ
月を神に見立て私は決心する、心を解放する


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