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3月25日 セーラー服を正しく知らない人はわりと多いのでは?

ビビラボ セラコレ合服

 あ、これ今でも手に入るんだ。
 部屋の中で気軽に着れるセーラー服……ああ、なんと甘美な。ほしいに決まってるだろ。

 モデルさんかわいいなぁ……。こういう子に絵のモデルになってほしかった。

 今からじゃもう遅いけど、私の絵のモデルになりたいって人いますか? いや、もう絵を描くつもりもないから、言ってみただけです。


 ビビラボの商品紹介記事の一番下に、セーラー服を採用している高校は10~20%というデータを出している。
 ブレザー77%、私服16%、その他5%……って、私服より割合下じゃあないか。
 当然ながら、私も漫画を制作するにあたって、セーラー服の採用率が10%くらいしかない、ということは把握していた。

 私はセーラー服少女のイラストを描くにあたり、徹底してセーラー服を観察し、忠実に再現しているつもりである。
(……こう書くと、ネットの情報強者様から「うぬぼれるな3流絵師が! お前よりうまい絵師は500万人くらいいるわ! クソが!」というお叱りを受けそうだが。あくまでも「つもり」の話、私の思い込みの話。「お前の頭の中ではな」という話)
 そういう私の視点から見ると、多くのイラストレーターはセーラー服の描き方を間違えている。セーラー襟の形がおかしかったり、肩の縫い合わせの位置がおかしかったり、カフスが大きすぎたり、なぜか裾からヘソが見えていたり……。ものすごく絵の上手いイラストレーターさんですら、セーラー服を描くとなにかが、どこかがおかしい。
 それに、アニメ・漫画の世界でセーラー服を登場させる場合、ほとんどの場合で少しアレンジが入っている。いま現在進行形で制作されている漫画・アニメの中で、スタンダードなセーラー服を描いている作家はもしかすると皆無かも知れない……と思っている。
 対してブレザーはわりと実際のものに忠実に描かれる場合が多い。この差はなぜ?

 この理由は、私の個人的な考えだが、「本当のセーラー服をよく知らないから」だと思っている。
 よく知らないから、「セーラー服はこんな感じだろう」で描くから何かがおかしくなる。よく知らないから、アレンジを加えよう、という発想になる。
 セーラー服はもはや身近なものではない。採用率10%以下なら、もはや人生でセーラー服の現物を見たことがない……という人もいるかも知れない。映像の向こう側の産物。漫画でしかお目にかかれない……そういうもの。
 多分、イラストレーターの多くは「漫画で見た」セーラー服を再現しているんじゃないかな。漫画で簡略化されたセーラー服イラストを見て、それで知ったつもりになり、間違えたまま再現してしまっている。
(この辺り、まったく無根拠に書いているわけではない。なぜなら、多くのイラストレーターが同じ間違え方をしているからだ。現物が手元にあったならば、あんな間違えかたはしないはず)

 セーラー服原理主義者の私としては、絶対にセーラー服のほうが可愛いのになぁ。セーラー服は1920年代の段階ですでに完成されているから、変なアレンジとかいらねーんだよ、とか考えてしまうんだけど。
 私くらいまでセーラー服を実際のとおりに描いているのは、超少数派かも知れない。もしかすると、アレンジを入れたセーラー服よりも希少なものを描いているかも知れない。実はすごく異端の絵描きだったかも……なに言ってんだか。

私が描いたセーラー服少女のイラスト

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