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ブログ:映画の話

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映画の感想文。
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2022年9月の記事一覧

ドラマ感想 ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪 第3話感想 ヌーメノールが栄えていた時代

前回  ついにやって来ましたヌーメノール。いやぁ壮麗。人間文明は凄い!  話には聞いていたけど、いったいどういう立地に建てられた王国なのかよくわからなかった。中つ国から少し離れた西側の、そこそこ大きな島に作られていたのがこの王国(少し離れているし、しかも後に島ごと沈んでしまったので、いわゆるな「中つ国地図」には記載されていない)。昔の中つ国にはこんな王国があったんだなぁ……。  第3紀の時代、やたらとでかい彫像があちこちに残されていたけど、みんなヌーメノール時代の遺跡だった

ドラマ感想 ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪 第2話感想 中つ国に異変迫る。

前回  感想文続きです。  この感想文は飽きるまで続けようかな。忙しくなったら、こんな長文、書けなくなっちゃうから。こういうのを書けるのは、今だけだから。  空を火の玉が横切り、ハーフットの集落のすぐ側に落下した。  その落下地点にやってくるノーリ。そこには、パンツ一丁のやばいおじさんが倒れていたのだった……。  翌日の朝、様子を見に行くと、謎の男は目を覚ましていて……。  ふーむ……。  メディアによる事前情報では、この男は「人間に化けているサウロンだと思われる」とい

ドラマ感想 ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪 第1話感想 中つ国第2紀の世界観

 このドラマが始まるのをずっと待ってたんだ。もうずっと楽しみで楽しみで……。  私の『指輪物語』履歴はどんな感じかというと、原作『ホビットの冒険』と『指輪物語』を2回通して読んで、劇場版『ロード・オブ・ザ・リング』と『ホビット』を音声解説、メイキングすべて見た……というくらいの“にわか”。  なんでこれだけ見ても“にわか”なのかというと、『ガンダム』でいうところの、最初の『ガンダム』しか見ていないような状況だから。第3紀中つ国についてはまあまあ知っているけれど、それ以外の知

8月4日 80年代への愛と逆襲のドラマ 『ストレンジャーシングス』

 Netflixオリジナルドラマ『ストレンジャーシングス』を第1シーズンから第4シーズンまでまとめて視聴! 一ヶ月くらい時間をかけて、ゆっくり見ていたから、最初のほうはもうあまり憶えてないのだけど……。  第1シーズンのお話は1983年。舞台はインディアナ州の田舎。マイクを中心とする、ダスティン、ルーカス、ウィルという4人の少年達が主人公。ある夜、ウィルが家に戻らず、そのまま行方不明になってしまう。それと入れ替わるように、街にイレブンと名乗る謎の少女が出没するようになり……

映画感想 トップガン(1986)

 せっかくだからもう一本の懐かし映画を観よう。というわけで1986年公開映画『トップガン』。  監督はトニー・スコット、製作はドン・シンプソンとジェリー・ブラッカイマー、主演は言うまでもなくトム・クルーズ!  トニー・スコット監督は天才映画監督兄弟の弟のほう。イギリスのCM制作会社でいくつもの作品を作っていたが、兄リドリーに続いて渡米し、ハリウッド映画に挑戦する。1983年『ハンガー』で映画監督デビューを飾り、『トップガン』はその2作目になる。兄のリドリー・スコットはこの頃『

映画感想 タクシードライバー

 今回視聴映画は1976年のアメリカ映画『タクシードライバー』。  私がこの映画を観たのはもうずいぶん前の話。テレビ放送で見たのだけど、いまいち話がわからず。あれ? ジョディ・フォスターほぼ登場しないじゃないか……とか思いながら見ていた。その程度の印象で、「よくわからない映画だった」のまま、現在に至っていたが……。  あれから十数年経って、ふとあの映画をもう一度観てみようか……そう思い立って今回見ることにした。Netflixにあったしね。  『タクシードライバー』は1976年

映画感想 マリグナント 凶暴な悪夢

 実は見たかった映画。Netflix配信になったと聞いて、飛びついちゃった。  『マリグナント 凶暴な悪夢』は2021年公開ジェームズ・ワンのホラー映画。脚本はジェームズ・ワンと妻のイングリッド・ビス。この映画のために書き下ろされた、完全なるオリジナルストーリーだ。制作費4000万ドルに対して、全世界で3490万ドルを稼ぎ出す。米国とカナダでは初日に200万ドルを稼ぎ、その週の興行ランキング3位だった。  映画批評集積サイトRotten Tomatoesによれば、高評価76%

映画感想 漫画誕生

 漫画が始まった頃の物語。  『漫画誕生』は2019年公開映画だ。北沢楽天を中心に、漫画がいかにして始まり、発展していったか、その最初期の物語が描かれる。監督は大木萠。主演の北沢楽天の老齢期をイッセー尾形が演じ、若い頃を橋爪遼が演じた。  実は本作の制作は2017年。しかしその同じ年に主演の橋爪遼が覚醒剤所持で逮捕されてしまったために、公開が延期。主演であるから出演シーンをカット……というわけにもいかず、お蔵入りか公開か……という難しい判断になったが、2019年になってよう

映画感想 呪詛

 ホラー映画の逸品!  台湾発ホラー映画『呪詛』。すでにホラー映画ファンの間では大きな話題になっている作品なので、タイトルを知っている……という人も多いだろう。  台湾での劇場公開は2022年3月6日。興行収入は1億7000万台湾ドル(約7億6000万円)。2022年の台湾において最大のヒット映画となった。  台湾のみの劇場公開だったが、ホラー映画ファンの間では瞬く間に評判となり、世界的に注目されていた作品がNetflix映画として登場。公開後は日本、そして世界においてラン

映画感想 ムーンフォール

 今回視聴映画はローランド・エメリッヒ監督『ムーンフォール』。  インディペンデント系映画としては史上最大1億4000万ドルという大予算で制作された作品。アメリカでは2022年2月4日公開だが、日本では劇場公開されず、Amazon Prime Video配信のみで公開された。映画がはじまって最初に「木下グループ」と見慣れない会社のロゴが出てくるが、日本の配給会社で木下グループ(キノフィルムズ)の映画館にて公開される予定だった。  米国での評価は映画批評集積サイトRotten