筋肉ムキムキマッチョがキモいと感じる理由と気持ち悪く思われない方法の考察
体を鍛えてムキムキのマッチョにボディを作り上げているのは確実に凄いことです。知識も必要だし、お金も労力もかけないと出来ないことなので、凄いか凄くないかで言ったら絶対に凄いです。
しかしながら、そのムキムキの様を見て気持ち悪いと感じる人もいます。僕自身もマッチョを見て基本的には「凄いな」「カッコいいな」と思いますが、気持ち悪いと感じるタイミングがあります。
これは単純に筋肉嫌いという個人の嗜好の問題でなく、本能的に・生理的にキモいと感じるということ。
なぜ筋肉ムキムキマッチョに対して「気持ち悪い」という嫌悪感が生まれるのかを真面目に考察してみたい。
結論としては「筋肉それ自体はカッコいいけど、筋肉をつけるための努力や筋肉アピールは嫌悪感が生まれる」です。
##生物は優秀な遺伝的に対して魅力を感じる
人間に限らず、生き物は優秀な遺伝子を持つ個体に対して魅力を感じるようにできています。
例
・孔雀の羽は大きくてキレイな方がモテる
・体や角は大きくて強い方がモテる
・おっぱいは大きい方が・・
遺伝子の優劣を身体的な特徴で判断してるってことですね。
この理屈で行くと「筋肉ある=強い=カッコいい」となりそうに思えますが、実は違います。
「強い=カッコいい」の部分は合っていますが、その強さが先天的なものか後天的なものかで評価が変わります。
体のサイズ・爪や牙なんかはそのまま遺伝子レベルでの評価ですが、筋肉はあくまでも後天的に鍛えたものですので「筋肉ある=遺伝子が優秀」とはなりません。
むしろ体を鍛えるという行為は遺伝子的に劣っていることの裏返しです。元々強かったら鍛える必要がありませんから。
「虎はなにゆえ強いと思う? もともと強いからよ」
花の慶次
虎やライオンがカッコいいのは生まれつき強い生き物だからです。
ちなみに車にたとえて見るとスポーツカーがカッコよくて、デコトラや改造車が微妙な感じ。
スポーツカーは設計レベル(遺伝子)で高性能を求めていて、それゆえの機能美でカッコいい。
頑張って改造しました!的な車は好きな人しかわからない。
外人のマッチョがカッコいいのも、生まれつき筋肉がつきやすい体質であるイメージがあるからだと思います。ちょっと運動してるだけでマッチョみたいな。実際は筋トレ頑張ってるんですけど。
劣等遺伝子に対して微妙な感情になる例
・低身長の人がシークレットブーツで背を高く見せようとしている様
・貧乳の人が胸パットでバストを大きく見せようとしている様
・薄毛の人が髪型を工夫して髪があるように見せようとしている様
・デブが補正下着や画像加工で無理やりスリムに見せようとしている様
気づかず結果だけ見えてればいいのですが、苦労している様子が見えるとちょっと微妙な気持ちになるのわかりますか?
■point
筋肉があること自体は魅力的だが、鍛えてつけた筋肉は本能的に遺伝子レベルの好みとはならない。
##筋肉を見せたがるのがキモい
マッチョって筋肉見せたがるじゃないですか。せっかく鍛えた体なので自慢したいのはわかります。むしろ人に見せるために鍛えている人もいるでしょう。
それがキモくなる理由をいくつか例えてみます。
筋肉を見せるというのはある意味で力の誇示です。本来、武器とか戦いに使うもの。動物でいえば爪や牙や角。
戦いにおいて武器は隠してた方が強いです。能ある鷹は爪を隠すじゃないですけど。
自分の武器を晒すのは相手を殺すときです。
漫画好きな人ならわかると思いますが、バトル漫画なら絶対に自分の脳力隠すでしょ?仲間に能力を教えなきゃならないときでも一部のみ開示するか、ダミー情報を混ぜて教えるはず。
それを「見て見て〜俺の筋肉♡」ってやるのはダサいわけです。ダサいというか、戦闘において武器・能力となり得る筋肉を自ら晒すのはおかしい。
普通の人間にもわかりやすいようにお金にも例えます。
凄い頑張ってお金をたくさん持てるようになるのは凄いです。
でも、金持ちアピールは普通にウザくないですかね。わざわざ財布に札束を入れて見せたり、会計でもないのにブラックカードを見せてきたり。
これ、街なかをタンクトップやピチTで出歩くマッチョのことです。
■point
見せるつもりはないけど意図せず見えてしまうくらいがカッコいい
##筋肉オタクだから好かれない
筋肉”オタク”なのがキモがられている説。細マッチョは問題ありませんが、ゴリマッチョはやはり「オタク」認定されます。というか筋肉オタクでないとゴリマッチョにはならない。
一般的に「オタク」に付与される負のイメージがあります。もちろんキモがられないオタクもいますが、オタク=カッコいいみたいなイメージではないと思います。
ではなぜ「オタク」には負のイメージがあるのでしょうか?
趣味でも仕事でもなにかに一心不乱に打ち込むことは決して悪いことではありません。むしろ、他のものを犠牲にしてまで打ち込めるなにかがあるのは素晴らしいことだと思います。
言ってしまえば、研究者だって特定分野のオタクですし、プロサッカー選手はサッカーオタクだし、プロゲーマーはゲームオタクです。なにかの分野で結果を出すにはオタクレベルで取り組んでいるはず。でもこれらはキモくないですよね。
キモいオタクと、キモくないオタクの違いは?
僕なりに出した答えは「人の役に立っているかどうかの差」です。
・研究者は成果が世の中の為になる
・プロスポーツ選手はエンタメになる
・プロの料理人は美味しい食事を出してくれる
オタクレベルで取り組んだ結果が世のため人のためになってればキモがれられません。
そもそも他人から不快感を持たれるのは、オタク活動をするために「他のなにかを犠牲にしているから」です。で、犠牲にした分の結果を出しているかどうかで判断されます。
例えば、スポーツ選手が「明日試合だから」とご飯の誘いを断ってきたら、まぁ仕方ないよねってなる。でも、筋トレオタクが「減量中だから変な飯は食えない」とか言ってきたら、「は?付き合い悪いなこいつ」って思われても仕方ない。
だって筋トレ”オタク”は誰の役にも立ってないから。すべて自分のために行動しているわけです。
「ガリ勉がキモい」のと似てるかもしれません。
勉強する分には全く問題ないのですが、そのために友達同士の遊びに付き合えなかったり、クラスで流行っている話題についてけなかったりしたら当然ハブられます。なにあいつ勉強ばっかしやがって、、ってなる。
仮にガリ勉でめっちゃ教えるの上手いとかなら皆の役に立っているのでキモがられないはず。多少コミュニケーションに不備があっても、勉強教えてくれるやつってポジションで認められるでしょう。
でもだいたい「自分のためだけ」に勉強してるわけで、その人が勉強できて成績が良くても周りの皆にとっては1ミリも得がない。そいつが勉強できるほど相対的に周りの評価が下がるので、むしろ皆にとってはマイナスな存在。
■point
オタク(他を犠牲にしながら何かに打ち込んでるけど誰の役にも立ってない)は好かれない。
##筋肉の目的が不明確
筋トレしている人にとってはあるあるだと思うんですが、非トレーニーから「何目指してるの?」と言われます。
単純に筋トレしているだけなんですが、筋肉の目的を問われます。
筋肉のための筋肉ってのが一般的には理解されないようです。
一般人(非トレーニー)の理解
・サッカーやってるから脚太い
・格闘技やってるから背中が広い
・水泳やってるから肩幅広い
正確には違うんですけど、筋肉に興味がない人にとってのイメージがあります。
んで、人間ってのは理解できないものに対してはマイナスの感情を抱きがちです。怖いとか不気味とか。
ですので、普通の人にとって理解しやすい「筋肉がついている理由」を示してあげられると良いかも。
例えば、
一般人「筋肉凄いですね!何かやってるんですか?」
マッチョ「職業消防士なんですよ」
一般人「なるほど!素敵!抱いて!」
となります。
一般人「筋肉凄いですね!何かやってるんですか?」
マッチョ「筋トレしてます」
一般人「なるほど!(うわなにこいつ)」
となります。あくまでもイメージですけども。
もちろん「コンテストに出る」という目標を掲げて筋トレしている人も大勢いますが、世間的には超マイナーなので理解されません。
■point
非トレーニーにとっては筋肉のための筋肉は理解されない
##気持ち悪がられないマッチョの作法まとめ
###鍛えていることをわざわざ言わない・アピールしない
鍛えて強いより、生まれつき強い方が遺伝的に優秀とみなされます。むしろ鍛えていることは元々が弱いことを強調してしまう。
筋肉について聞かれても努力のアピールはせず、「適当に運動してるだけ」とか「体質」とか言っておいた方がいい。
あ、そうそう。よく女優さんとかが「肌がキレイなのはなぜ?」と聞かれて「えー特に何もしてないですけどー^^」って言うアレ。
###筋肉があることを無駄に見せない・アピールしない
意図的に筋肉を誇張するのは辞めておこう。
でも、一般的な体型(中肉中背)向けに作られた服装は筋トレしていると形が合わなくてダサくなるので避ける。こっちが重要。
ちゃんと筋トレマンの体型で着られるブランドを選ぶなど。スーツなら採寸して作った方がいいですね。
筋肉を誇張するのでなく、筋肉体型に合わせた服装をする。それでも、隠しきれず筋肉があるのがバレてしまうくらいがカッコいい。
###オタクであることを自覚して人間関係を構築する
クリスティアーノ・ロナウドが「酒飲まない」と言うのは許される。
マッチョが飲み会に呼ばれて「酒飲まない」のはタダのノリ悪いやつ。
自分にとっては体調やスケジュールの管理は非常に大切だと思いますが、他人にとってはただのエゴで自己中と受け取られる。
その辺を理解して人付き合いしたい。
###わかりやすいマッチョの理由を作る
何かスポーツ系の趣味か仕事があればベスト。
仮に週5で筋トレして月1回だけサッカーをしてたら「サッカーしてるから筋肉ついた」とでも言っておく。
サッカーでそんなに筋肉はつかないって?
大丈夫。一般人はそこまで筋肉について興味ない。きっと「へーそうなんだ」で終わる。
何をどうやって筋肉がついたとか正確な話はマッチョ仲間の中だけにしよう。
小島瑠璃子さんが筋トレ批判で炎上
※追記 2020/05/05
小島瑠璃子さんが筋トレをディスったことで炎上したみたいですね。
この記事に書いた内容がだいたいあってると思います。
高須幹弥先生が対処法を説明してくれてます。
ブログとnoteで記事を分けています。 Blog:割としっかり目の解説やまとめなど こちら→http://bit.ly/2IThwlV note:考えやオピニオンやさらっとしたやつ