カメラといっしょに/『長瀞』編
地名とは難しいもので、「まず読めない地名」も少なくないと感じます。この『長瀞(ながとろ)』も初見では読めませんでしたが、最近では漫画のタイトルになっているらしく、読める人も結構いるみたいですね。
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ここには「長瀞岩畳」と呼ばれる国指定名勝・天然記念物があるそうで、今回はそれをお目当てに写真撮影へ行きました。駅から5分くらい歩くと、その名のとおり大きな岩が、まさに畳のように敷き詰められていました。
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ただ残念なことに、今日は曇りでした。晴れてたら綺麗に撮れたかなと、どこか悔しい気持ちで川の流れを眺めていました。
とは言え、天気なんて思いどおりにはならないものだし、曇りのなかでも撮れる写真があるかもしれない。いや、いい写真が撮れなくたっていいか。僕は別にプロじゃないから。気の向くまま、楽しめばいい。
…なんて珍しく前向きな思考がわいてきたので、そのまま地面に寝転び、鳥のさえずりを聴きながらひと休み。いつしか夢の世界へ……
気付いたときには、辺りは真っ暗。スマホのライトを片手に駅を探して、何とか(ひとつ隣の)駅に到着したというわけです。
ちょっと焦りましたが、寝過ごしたからこそ「撮れた写真」だと思えば、案外、悪くもないのかもしれない。うまくいかないからこそ、発見がある。味わい深いと感じられる。人生だって、そういうものかもしれませんね。
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