【独自】国民・前原誠司代表代行が、候補者を維新に「横流し」していた
2連ポスターを掲載するも、前原氏は関健一郎氏を維新で「擁立」か
7月12日、関健一郎氏は自身のブログで、日本維新の会の公認を受けて衆院選愛知15区に出馬することを表明した。関健一郎氏は、希望の党で衆院議員に初当選した後、旧国民民主党、新立憲民主党と政党を渡り歩いたが、21年の衆院選で落選した。衆院選後には、関氏は、立憲民主党を離党したため、維新に入党するまでの間は無所属であったが、国民民主党の前原誠司代表代行との2連ポスターを街頭に貼り出していたため、国民民主党からの立候補が噂されていた。
ところが、蓋を開けてみれば、関氏を擁立したのは、国民民主党ではなく、日本維新の会であった。この点について、関氏は自身のfacebookにて、支援者から尋ねられた際に以下のように回答している。
「前原さんが今回の人事を取り持っていただいています。」
つまり、前原誠司氏は、国民民主党の代表代行という立場でありながら、関健一郎氏を自党で擁立することなく、他党に紹介したということである。2連ポスターを掲示している以上、前原氏は国民民主党から関氏を擁立することも可能であったはずだ。それにもかかわらず、政党の代表代行が他党に候補者をみすみす「横流し」するのは、前代未聞のことである。
前原氏「候補者擁立が足りない」 玉木代表への批判との整合性が問われる
前原誠司代表代行は、国民民主党代表選挙に立候補し、現職の玉木雄一郎代表と論戦を繰り広げている。
代表選挙序盤のBS番組「プライムニュース」での討論で、前原代表代行は、「何人衆議院の候補者を揃えたんですか、ということを聞きたい。我が党は23人、現職10名そして新人13名。立憲150名、維新130名。参政党さん、我々より後にできた政党は50名を超えている」と、国民民主党の候補者擁立の遅れを批判した。
確かに、誰が言っているかを切り捨てて見れば、候補者擁立の数が少ないという指摘はもっともだ。しかし、前原氏は現在党の代表代行であり、候補者擁立の遅れの責任の一端は、前原氏にもあるのは当然のことだ。さらに、前原氏は上記のとおり、国民民主党から擁立できる可能性のあった人材を維新に流している。擁立が遅れている原因を作っている前原氏が、擁立の遅れを批判しても、それはブーメランとして本人に返ってくるだけであり、党の所属議員や支援者にどこまで理解されるかは未知数だ。
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