小暮貢朗(陶芸愛好家)

陶芸大好き人間の小暮貢朗(こぐれみつあき)と申します。埼玉県出身の60代半ばのシニアで…

小暮貢朗(陶芸愛好家)

陶芸大好き人間の小暮貢朗(こぐれみつあき)と申します。埼玉県出身の60代半ばのシニアです。50代から陶芸を始め、おもに穴窯で焼き締めた信楽焼を作っています。自身の体験から陶芸情報サイト『陶楽』https://to-raku.com/を運営し、陶芸入門などの情報提供をしています。

最近の記事

【趣味で始める陶芸入門】陶磁器の見方、選び方、使い方のポイント

焼き物(やきもの)には大きく二つの役割があります。うつわとしての「使いやすさ」と「美しさ」です。 私たちは普通「この皿に料理をどう盛ったらいいか」などやきものの機能面に関心を持ちますが、他方でやきもの自体の形や色などその美しさに心惹かれることがあります。 この美しいと感じることが、「やきもの」を見るうえで最も大切な感覚なのです。単にうつわに使い易さだけを求めるなら、100円ショップの量産品で十分です。 しかし、そんな機能面にだけとどまらずに、うつわ自体に美しさを感じ

    • 【陶芸入門】陶磁器の特徴~お手入れと使うときの注意点

      焼き物と一口に言っても陶器や磁器、炻器など、様々な種類があります。 ですが、私たちがいつも食器として使っているのは、ほとんどが陶器か磁器です。 普段は何気なく使っているその食器、陶器か磁器かによって特徴がありますし、使うときやお手入れで注意したいポイントがあるんです。 せっかく手に入れた器を長くきれいに使っていくためにも、その特徴と使うときの注意点を覚えておきましょう! 陶器と磁器の特徴とは?陶器と磁器、よく見たら違いがあるんですが、どうやって見分けたらいいのかわかり

      • 【陶芸入門】やきものの種類~ その違いと特徴を解説

        焼き物は「陶器」と呼ばれることもあれば「陶磁器」と呼ばれることもありますよね。 だけど正直、どんな違いがあるのかよくわからないままその言葉を使っている人も多いのではないでしょうか? 実は使われている原料や焼き方によって種類分けされているので、厳密には呼び方によって違いがあるんです。 種類は大きく分けるとこちらの4つ 陶器 磁器 炻器(せっき) 土器 聞いたことのあるものもあれば、聞きなれない単語もあると思います。 「陶磁器」と呼ばれる場合は焼き物全般を指している

        • 【陶芸入門】作った陶器をプレゼント~5つの注意点

          大切な人への贈り物としても人気のある、手作り陶器。 陶芸体験で作ったものを、結婚式で両親に渡すプレゼントにしたり、両親の結婚記念日に贈る…という人も少なくありません。 既製品を買って贈るより手作りのほうが温かみがありますし、世界にひとつしかない特別なプレゼントなので、もらうほうも嬉しいものです。 陶芸体験ができるお店では、あらかじめプレゼント用として作れるプランを用意している場合もあります。 もちろん、普通の体験プランで作ったものを贈っても問題ありません。 ただし、

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          【陶芸入門】陶器の装飾技法は4つ~ その装飾方法を紹介

          成形したうつわに釉薬を施して焼けば、作品はできあがりますが、その前に作品のイメージを決定づける大事な工程があります。 うつわにどんな柄や色を付けるかでうつわの印象は大きく変わります。それが装飾です。 装飾はほどこすタイミングにより「成形後の装飾」「素焼き後の装飾」「本焼き後の装飾」と大きく3つに分けられますが、装飾方法としてはおもに次の4つの方法があります。 うつわに絵を描く「絵付」には「色絵」「染付」「鉄絵」「金襴手」の技法 釉薬で飾る「灰釉」「鉄釉」「辰砂釉」「志

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          【陶芸入門】釉薬の作り方~特徴や種類、選び方のポイント

          陶器を見ていると、表面がさまざまな色をしていたり、つるつるとした質感やザラザラとした質感など触り心地が違ったりしますよね。 これらの違いは、使っている土や焼き方による場合もありますが、ほとんどが釉薬によるものです。 釉薬は「ゆうやく」と読んだり「うわぐすり」と読んだりしますが、どちらも意味は同じで、陶磁器の表面をコーティングするためのもの。 原料を自分で調合して作ることもできるので、いろいろな原料や割合を試しながら出したい色や質感を目指すこともできます。 そんな奥の深

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          【陶芸入門】陶土の種類~知っておきたい6種の土の特徴

          陶芸を始めると、いろいろな種類の土があることに気づくと思います。 陶芸体験や陶芸教室では決められた土しか使えないかもしれませんが、陶芸用品店や原料屋さんに行くと、見たこともないような種類の土に出会えることも。 土によって仕上がりがまったく異なるので、「陶芸でさまざまな作品を作りたい」と思ったら土の種類を知っておくと便利なんです。 今回は、そんな陶芸用の土について種類や特徴を説明していきます。 最低限知っておきたい陶芸用土の種類と特徴陶芸用の土は、細かく分けるとたくさん

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          【陶芸入門】陶器の部位の名称~呼び方と場所を紹介

          普段、陶磁器の食器を使うときは「お茶碗」や「湯のみ」といった名前で呼ぶことが多いですよね。 でもそれはあくまで器の形や用途による名前。 実は器には、細かい部位を指す名称があるんです! 陶芸家さんやお店の人と話していて、こんな言葉を聞いたことはありませんか? 「高台が〜」 「見込みの形が〜」 「口づくりが〜」 これは全て、陶器の部位を表す言葉なんです。 かくいう筆者も、陶芸を始めてから知ったこと。部位の名前と場所を一致させるのに苦労しました… だけど部位の名称を覚

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          【陶芸入門】陶芸4つの基本~成型方法の特徴などを紹介

          「陶芸を始めよう」と思ったとき、どんな作り方をイメージしますか? 電動ろくろ?それとも、ひも状の土を手で積んでいく方法? どちらも正解ですが、陶芸では大きく4つの成型方法があります。 手びねり ろくろ タタラ 鋳込み 基礎となるこの4つの手法を知り、好きな作り方を見つけたり、手法を組み合わせたりして幅広い作品を作ることができるんです。 では具体的にどんな作り方なのか、それぞれの手法の特徴やメリット・デメリットをご紹介します。 手作り感を出すなら「手びねり」 土で

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          【陶芸入門】陶器の工程~ 陶器ができるまでの流れを解説

          普段目にする陶器は、すでに焼かれて完成した状態のものです。 そんな陶器は、実は1日では完成しません。1ヶ月近くかかる場合もあります。 それは、完成するまでに様々な工程があることと、土の性質上「急ぐのはNG」であることが関わっています。 では、実際どれくらいの工程が必要なのでしょうか。 今回は、陶器の作り手でもある筆者が、自分の作品の写真とともに陶器の制作工程をお伝えします。 ※写真は一連の行程ではないため、参考としてご覧ください。 ステップ1 土を練る 陶芸用

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          【陶芸入門】陶芸用品が揃うおススメの陶芸用品通販サイト6選

          通販サイトで陶芸道具を揃える陶芸を始める場合、陶芸体験をしたうえで、気に入った陶芸教室に通ってみるのがオススメです。 陶芸教室では、必要な道具を貸してもらえることが多いし、陶土も教室で購入できるので、何も持たずに始められるメリットがあります。 しかし、近くに陶芸教室がなかったり、ちょっと空いた時間で陶芸をしたい場合は、自宅で陶芸をするのもひとつの選択肢です。 YouTubeの陶芸チャンネルを観ながら、陶芸の基本的なことを学ぶこともできます。 でも、自宅で陶芸をするなら

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          【自宅で始める陶芸】役に立つYouTube陶芸チャンネル5選

          陶芸教室に通えなくても、YouTubeで十分学習することができます。 おススメの陶芸動画チャンネル5選陶芸に興味を感じたら、まず陶芸体験をおススメします。 そのうえで陶芸を習ってみようと思ったら、独学ではなく陶芸教室でまず基礎を学ぶことをおススメします。 でも、速く上達したいなら、陶芸教室だけでなくYouTubeで予習、復習すれば、数倍の速さで上達することができます。 YouTubeにアップされている陶芸に関する動画の中で、特に内容の濃い動画チャンネルをご紹介します。

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          【陶芸入門】陶芸教室の選び方~ 確認したい5つのポイント

          「陶芸を始めてみたい!」と思ったら、まずは陶芸教室に入会して誰かに教えてもらうのがオススメです。 独学で始めてもいいのですが、陶芸の基礎がわからないまま作ろうとしても、なかなか先に進めず挫折してしまう恐れも…。 家から通いやすい陶芸教室を探して、先生に教えてもらえる環境を探してみてください。 ただ、陶芸教室は個人で教えているところが多く、教室ごとの差も大きかったりするんです。 そこで今回は、陶芸教室選びで後悔しないためのポイントを5つご紹介します! 近くにいくつ

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          【陶芸入門】陶芸体験~作りやすいオススメの形と作り方

          「陶芸体験に行ってみたいけど、何を作ったらいいのかわからない」 「初めての陶芸体験、できれば失敗したくない」 陶芸をやったことがないと、陶芸体験でどんなものを作ることができるのか分からなくて不安に思うかもしれません。 できれば失敗したくないけど、どんな形のものなら失敗が少ないのかも気になるところ。 そこで、初めて陶芸をするという方にオススメの形と作り方を紹介します! 陶芸体験の予約を取る前や、実際に陶芸体験に行く前に参考にしてくださいね。 陶芸体験は教室によって作れ

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          【陶芸入門】陶芸体験~おすすめの服装と持ち物や注意点

          初めての陶芸体験、どんな服装や格好をしていくべきか悩みますよね。 陶芸というのは土と水を使ってさまざまな形を作っていくため、「服が汚れてしまうんじゃないかな…」と不安になってしまうかもしれません。 だけど実は、他にもいろいろ注意しておきたいことがあるのです。 実際に陶芸体験をしたことがあれば気付くことも、初めてだとなかなか想像できないもの。 そこで、なんども陶芸体験へ遊びに行った末、陶芸作家になった筆者が「この格好なら陶芸体験を思いきり楽しめる!」という格好を解説しま

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          【陶芸入門】陶芸体験~おすすめの服装と持ち物や注意点

          【陶芸入門】陶芸体験の流れとかかる時間と注意点

          最近は「モノを買うより体験を買う時代」と言われていることもあって、陶芸体験が大人気です。 そんな陶芸体験ですが、初めて行く場合 ・どんな流れで進むの? ・どれくらい時間がかかるもの? と、気になることがいろいろあると思います。 そこで、「陶芸体験を初めてやってみたい!」という人に向けて、一般的な流れとおおよその時間を解説します。 陶芸体験プランを決めて事前予約まずは、陶芸体験をやってみたいお店を決めて、ホームページや電話で予約を取りましょう。 たまたま見つけた陶芸

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