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起業から1095日、別居婚から369日。

今日で会社設立3周年。夫がオランダへ海外赴任して約1年が経ちました。
このnote更新も実に1年ぶり。本当はたくさん書きまくるつもりだったのに、意外と立ち止まる余裕もなく、ざざーっと時が過ぎてしまいました。

あらためて振り返ってみて思い浮かんだのは“経験してようやく理解できる”ことは、40過ぎても、まだまだ、たくさんあるというリアルでした。
ここでは、あえて仕事、プライベート分けずに、つらつらと書き綴ってみます。

家族のかたちはひとつじゃない

結婚して14年目にして、別居を始めた私たち。意思決定したのは自分たちだが「いつもいる人がいなくなる」不安は当然ながらあったし、人に会えばまるで挨拶のように「寂しいでしょ?」と聞かれました。
でも、正直言ってみんなが思うほどには、おそらく私は寂しくなくて。(まったく寂しくないわけではないけれど)

このふわふわたちが毎日騒がしくしているせいかも知れないし、

冷蔵庫に貼ってある、夫そっくりのてんとうむしと毎日顔を合わせているせいかもしれないのですが。

それよりも、お互いに「何とかして会おう」と画策したり、面白いことがあったらすぐにLINEで報告したり、お互いの家を訪ねた後「今回、いろいろ連れて行ってくれてありがとねー!」と素直に感謝できたり。一緒にいすぎて忘れていた“気遣いや感謝”が増えたことのほうがよっぽど嬉しかったし、なぜだか存在をも近くに感じています。

余談ですが「電話は毎週末に1回」と言ったら「少ないーー!」と無邪気に言われ(静かに)驚いたことが。多い少ないとか以前に、時差8時間あって、お互い働いていて、いつ電話しろっていうんだい……?
謎に包まれた私の仕事内容について、友人知人は特に何も触れてこないけれど、家族に関してはもちろんみんな経験していることなので、いろいろ口を出したくなるんだな……

とぶつぶつ言いながら、私もこれまでだったら「寂しくない?」と張り切って聞いていたと思うので、これはこの1年“経験しなければ理解できなかったこと”NO.1です。
双方の実家へ行き来できたことも含め、自分自身は今のところ日本に残ってよかったと思っています。

働くかたちもひとつじゃない

この1年、徐々に仕事をライティング方面にシフトしてきたのですが、ここで思いがけぬ出会いが。完全リモートワークの会社で取材、執筆を進める業務です。知人に紹介されて始めた時は「新しいことをやるぞ!」とスタートしたわけではなかったのですが、そこはあまりに自分とはかけ離れた世界で。

例えば、
・リモートで過不足仕事をするための環境づくりが整っている=手軽で便利で安全なツール情報がどこよりも早くゲットできる→ただただ驚きながら、それらに挑戦する自分
・slackでの明快かつ爽やかなコミュニケーションが必須=業務委託先だけでなく、その先のクライアントとも!→メールで「独り歩きしても事故がないようとにかく丁寧に文章を」と教育されてきた私は、最初匙加減がまったくわからなかった!
などなど。
また、とても信頼している編集者が東京ではなく、福岡在住だったことを半年後に知った(風の強い日に天気の話をして、発覚!)というケースにも遭遇し、オンライン会議でひとりで騒いだことも……。1つの会社でつながっているから、という前提がありつつも、極論、信頼関係を築くのにバックグラウンド情報は必要ないんだなと思いました。

まったく新しいコミュニケーションの場へと誘ってくれたこのご縁に感謝。

レジュメだけでは計り知れない人生の数々

ご依頼いただいたライティング業務のほとんどは、採用向けのインタビューでした。上場企業の社長から紅白出場経験のある方、部長、インターン生まで、この1年で約60組のみなさんのお話を伺うことができました。
通常、事前資料としてインタビュイーのプロフィールをいただくのですが、それをただ読んだ時と実際に会って話を聴いた印象がまるで違うことが多く(私の想像力が乏しいだけかもしれませんが)、そこであらためて思うのは採用業務の奥深さ。
例え転職回数が多くても、その時々に強い意志があったり、一方で素晴らしい経歴の持ち主であっても、想像を絶するような苦労をしていたり。「行間を読み取り、言葉に変えていく難しさ、自分自身への歯がゆさ」がありつつも、やりがいを感じています。そして毎回「人の表層だけを見てはいけない」と戒められているような、身が引き締まる思いに。

多様化する現在。いつでも柔軟性を持って対応していきたい

そんなこんなでオンライン会議や取材が増え、起業時に購入した最安値のお手軽PCは破壊寸前に。急いで買い直し、3周年を迎えた次第です。未来がこんな風になるなんて、当時は想像もしていなかった……。
一方で「計画を立てるのももちろん大切だけど、予測できない明日に立ち向かうのも楽しいな」とも思えるようになりました。
40代も半ばに差し掛かろうとしている今、“明日”を本質的に楽しむためには「ブラッシュアップする意識」が必須なのかなと個人的には感じています。新しいものを積極的に取り入れる一方で、古くても大切にしたいものは誰が何と言おうとずっと持ち続ける。それを当面の指針に、日々の出来事に取り組んでいきたいと思います。

いつでもこんな風に、心を満たしていたい。

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