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スピッツ「三日月ロック その3」 不細工な人生を踏みしめてる
いつもツアーライブは、同じツアーのセトリ(セットリスト)を見て予習をしていくのが通例だ。スピッツでも久しぶりに聴く曲はあるし、完全に網羅できていないケースもあるから。
「次の曲は何かな?」というライブでのサプライズを期待するよりも、しっかりと把握して、もう一度歌詞を読み直しておいた方が、私はライブを何倍も楽しめる。まあ、好みによるだろうけど。
2018年のファンクラブツアー「GO!GO!スカンジナビアvol.7」に参加する前、「三日月ロック その3」がいくつか前のライブに組み込まれているのを確認し、改めて聴き直して、歌詞を読み直して、「やっぱ、いい歌だなあ」と思い返したのをよく覚えている。
「不細工な人生を踏みしめてる」
この最初の文章、最高ですよね。「ああ、俺もよ!」と一瞬で私の共感をさらっていく。見事。
「抜け出したい気持ちなら 桜が咲くたび現れる」
単に、今の環境から抜け出したいと歌うのではなく、抜け出したいという気持ちは毎年春になると、強く感じる・・・って、上手だなあ。とてつもない表現力。
「男の子が、手の届かない恋をして、その女の子を思う」という切ない思いをとてもきれいに描いている。
ただ、さびの「すぐに暖めて、冷やされて 三日月 夜は続く 泣き止んだ 邪悪な心でただ君を想う」
この部分、思春期の少年が少女を思う心を表現しているようにも見えますが、こんな風にも読めてしまいます。三日月を風景として受け止めるには、違和感もあるし・・・。
「君のことを想像しながら、自慰行為をして夜は続いていく。射精した後のむなしさの中で、君のことを思い続けている」
まあ、男って、こんなものだよね。そこが、いとおしい。
2022年5月31日
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