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スピッツ「恋する凡人」 これ以上は歌詞にできない

アップテンポの曲。
ライブでサビの

「今 走るんだ 土砂降りの中を」

で、手を掲げる瞬間が最高潮に楽しい。

2017年8月、香川県さぬき市の野外音楽広場テアトロンの開放的なライブ会場で、汗だくになりながらスピッツの音楽を満喫したなあ。懐かしい。
新型コロナウイルスなんて、まだ無かったあの頃。あんな風に、大声で歌えるライブは戻ってくるんだろうかね?つらい時代が続くね。

この曲、「恋する凡人」って、ラブソングなのかなあ?
誰に恋しているのかしら? 「君」?

いつも妄想ばかりですみませんが、「初恋の男の子」のような状況をモチーフにして、「ロックンロールに恋している自分(草野さん)」を描いているようにも取れませんか?

「やり方なんて習ってない 自分で考える」

はロックに恋する自分が「どうやってのし上がっていけばいいのか分からない」ような状況の描写のようにも感じる。

音楽のためなら、なんでもやる。意味なんてどうにでもなる。力ではどうしようもないくらい好きなんだ! みたいな。

ただ、その私の妄想に、疑問を抱かせるフレーズが以下の部分。
大サビにある

「君みたいないい匂いの人に生まれて初めて出会って」

という部分。ロックを擬人化しているにしては少々生々しいかもなあ。やっぱりラブソングなのかなあ?

分かりやすく理解しようとすれば、「初恋、初体験に戸惑う恋愛初心者の男の子」というのを思い浮かべるのが妥当なのかもしれません。

「定まっている道などなく 雑草を踏みしめていく」

って恋愛にしたら、ちょっと大げさな感じもするしなあ。でも、恋にもこれぐらいの困難さもあるかしら?うーん。

とまあ、こういう妄想が広がるのが、スピッツソングの素晴らしいところですね。

最後の「これ以上は歌詞にできない」まで来て、我に返る。なんだかズルくて最高の終わらせ方だなあ。
この歌詞全体が、性的な行為を表現しているのか???

まあ、分かんないけど、好きな曲だからいいや。

2022年5月21日 トラジロウ

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