効果はいまひとつないようだ
女は僕のことが見えていない。
その隣にいる男も、その周りの人間もそうだ。
僕がこれだけ泣いているのに、彼らは自分たちの正義の名のもとに僕の傷口をさらに大きくする。
僕はその傷が痛すぎて泣いているのに彼らには見えてないし、届いてすらない。
僕はそんな彼らに勇気をだして相談してみた。勇気をだしてね。結果は、僕の出した船がことごとく破壊されていった。
ドックまでも爆発されて僕は泣きじゃくった。泣いても、泣いても、この胸の煙が消えていかない。時間が経っても消えやしない。
彼らは何がしたいのか。
僕を殺したいのか。僕を応援しているのか。
またそのつもりか。
『天才を育てた親はどんな言葉をかけていたのか?』という本の中にこんな言葉が書いてあった。
しかし、うちのそれは違った。まるで僕を敵対視しているようだった。
僕はまた勇気をだして海外留学のことを相談してみた。
親はそのことを僕の話を聞く前から否定し始め、終始僕の話を否定していた。
僕は話が終わった時、泣いていた。
すると親が僕にこういってきた。
「親にお金を払って貰えないからって泣いてるの?幼稚園児みたいだね」って。
僕は殺意が芽生えたのと同時に、ムカついてきたけど、それをグッと堪えてた。
そして、親がこう続けた。
「弟と姉はちゃんと出来ているのにね。なんでだろうね。」
僕の親は僕の味方では無いように思えた。辛い。1925年みたいだな。
閉ざされた世界の中で古臭い常識に僕は殺された。周囲の人間は、何も言わないけれどそのようなことを目で訴えかけている。
僕は非人なのか。
左なのか。
辛い、つらいです。
助けて欲しいです。
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