《試合観戦記 5/4》「当たり前」をこなす大変さ
「1点じゃ勝てないよ〜」
そう呟く友人に頷くことしかできなかったようなこの試合を、どう言葉にすればいいんだろう。
そもそも何も言う必要ねぇだろ、というのが正論なのかもしれませんが、わざわざ見にいった試合の記録をnoteに書こうなんて思うタイプなので、どこか言語化して抱えているモヤモヤを整理しないと気が済まないんです。
考え抜いた思いをタイトルに込めました。
ファンとは不思議なもので、一度試合にいくと勝っても負けても「また行きたい!選手たちの活躍を少しでも目に焼き付けたい!」と思うものなんですよね。ちょっと前までそういうファン心理(?)みたいなものが全く理解できなくて、アイドル好きの友人らを見ては「なんで同じコンサート何回も行くん??」とか思ってたんですが、今は少しわかる気がします。少しでも、大好きな人たちと同じ空間で時を共にしたい。ちょっとアイドルファンぽい言い方になってしまって恐縮なんですが、選手も永遠に「現役」でプレーしている姿が見れるわけではないので、「応援できる時に精一杯応援したい」と強く思うのです。
前の週に「もう見にくるかアホ(知らない間に父に似てきている私)!つらっ!」っとぼやきたくなる試合を見ていたのですが(詳しくは《試合観戦記 4/26》をどうぞ)、気づけば「もう♪ いくつ寝ると♪ 試合現地♪」みたいな感じになってました。変なの。
ということで、本題の試合内容に移ります。笑
まだGWの終わりというのにめちゃくちゃ暑い日でした。かっと照りつける太陽から逃げるように東京ドームへ。
この日の先発バッテリーは
タイガースが西勇輝ー坂本、巨人が菅野ー小林。
見てお気づきの方もいるかもしれませんが・・・。そうなんです、この日限り(?)西坂本バッテリーが復活(?)したんです。
週末だから見られないかな?キャッチボール姿が見られるだけで全然いいんだけどさー。なんて思いながら先発バッテリー発表を待っていたらまさかの展開。
可愛く「きゃー♡」と喜べるタイプではないので、「え?マジ?」ときょとんとした表情をするくらいしかできず(笑)けどもちろん内心はやった〜!!(ガッツポーズ!!)って気持ちでした。
だって、西勇のテンポ良いインコース攻めの先に坂本が構えてて、ビタ止めが見られるってことでしょ?!あと抑えた時、西勇のお兄さんっぷりと熱々ハグも見れるかもしれないし!!もうそんなの、たまらないじゃないですか。←今めっちゃ冷静に書いてますが、知った時はもうソワソワしながら手汗たっぷりなのを隠すべくレモンサワーごくごく飲んでました。
そんな妄想なんかしとらんで菅野相手に現実を見ろ、と天からのお告げを受けて(?)今日もしんどいかな?と思っていたら、4回表二死三塁のチャンスでノイジーが先制タイムリー。
呆れた頃にいいところで打つ不思議な男、シェルドン・ノイジー。昨日もったいない場面でポロリしていたのでレフトからずっと頼むぞ〜という気持ちで見ていたのでちょっとホッとしました。
しかしこの後は全く打線が振るわず。
うーん。しんどい。
8回のマウンドに上がったのは岩崎投手でした。門脇にセンター前ヒットを打たれ、岸田が送りバント成功、からの丸に浮いたスライダーを捉えられてしまいす。スポナビを見返して思ったのは、門脇に打たれたのもスライダーだったこと。大学・社会人野球好きの友人が「岩崎といえば、急速以上に伸びのあるストレートとスライダーだよ」と以前言っていたのが印象に残っていて、余計悔しかったです。
無失点神話が途絶えてしまったのはもちろん、西投手の勝ちも消えてしまいました。7回3安打無失点でコントロールも素晴らしかったからこそ、非常にしんどい展開でした。
去年は湯浅離脱からクローザーとして投げてきた岩崎ですが、今年からはゲラの加入もあってセットアッパーを務めることもしばしば。
5回表に近本が牽制アウトになってしまった時点でなんか嫌な予感がするなと正直思っていたんですが、まさかここで。7、8回での失点は試合の流れを大きく変えてしまうリスクが大きいのが現実。完全に勢いは巨人側に持っていかれました。
逆転の希望をかけるも、西館とバルドナード相手に打線はまったくつながらず・・・。延長10回に投げた漆原もこの日はコントロールがイマイチで、島本が吉川にサヨナラヒットを許し、試合終了。
実に、中継ぎに疲労が溜まってきている印象を受けました。私の中での解釈ですが、中継ぎって投手の中で一番しんどいけど、チームにとって大事だと思っています。なぜなら、極力自分の前に投げている投手と差別化しながら、先発が作った流れを壊してはならないからです。
先発投手に打者たちの目が慣れてきた頃に登板するので、似たような球を投げていては簡単にヒットにされてしまいます。ここはリードをしているキャッチャーの腕の見せ所でもあり、投手と二人三脚で試合を戦い抜くことが非常に重要になってくるように思います。最初あえて打たせて、大事な場面でしっかり抑える「撒き餌」をするキャッチャーもいたり… という話をすると長くなるのでまた話を戻します(ほんとグダグダすぎてごめんなさい)
そんな緊張感あふれる状況下で、どんなに先発が試合を作ったとしても(もしくは逆に大量失点してしまったとしても)0に抑えることが中継ぎには求められます。打線が援護してくれることを必死に祈りながら・・・。
昨年とは違い、5月からすでに接戦が非常に多い今年のタイガース。今まで以上に中継ぎのおかげで勝てているのはもちろん、同時に酷使されているように思えてなりません(これは監督の采配にかかっているのであえてここで言及しませんが)。
中継ぎ陣もプロ野球選手である上に人間なので、この日のようにうまくいかない時だってあります。だからこそ、重圧のなかで「当たり前」のことを「当たり前」にやっている投手陣を見殺しにする打線にはため息…しか出てこないんですよね。
素人の私が言うのも恐縮ですが、彼らが日々背負っているものを垣間見た試合でした。
責任投手
勝:(巨人)バルドナード (1勝0敗0S)
負:(阪神)漆原 (0勝1敗0S)
バッテリー
阪神:西勇、岩崎、桐敷、漆原、島本 - 坂本
巨人:菅野、大江、西舘、バルドナード - 小林、大城卓
執筆後記✏️
この試合を観にいった時以上に、中継ぎ陣の疲労が心配しされている今。岩崎・ゲラの「ダブルストッパー共倒れ」が記憶に新しいですが、チーム全体が窮地に立たされていると言っても過言ではないと思います。
打線は繋がらず、入ったとしても1点。恐ろしいほど打てていた去年とは違い、今年はしっかり研究されているのは一目瞭然です。気温も上がり始めていて、もうそろそろ暑さ対策をしなければならない時期を迎えています(デーゲームは球場で座っていても体力を全て持っていかれそうになるくらい暑いので、グラウンドにいる選手は何倍もしんどいはず)。
この正念場をどう乗り切っていくのか。
いかに一軍でマスクを被る坂本、梅野の二人が、若い投手陣を"育てていけるのか"にかかっているような気がしています。これ以上キャッチャーに負担をかけるような発言はしたくないのが本音ですが、あまり1軍2軍で選手の入れ替えもなさそうな中ではそう言わざるを得ないです。
選手を実践の場で育てようとすることは、決して楽ではなく時間もかかり批判の嵐にさらされることだと思いますが、いつかきっとチームを救うことになるはず。それは、去年のアレが証明していると思っています。
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