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《試合観戦記 4/26》 ほろ苦い春の夜

「こういう日もある」

そう簡単に片付けてしまっていいのだろうか?
けどそう言わないとファンなんてやっていけないよね?
そもそもそう決めつけてしまうことは選手にとって失礼なんじゃ?
これはファンのエゴなのか?

そう考えずにはいられない試合でした。


この日の先発バッテリーは
タイガースが青柳ー坂本、ヤクルトが小川ー中村。

実はこの日、私の記念すべき(?)甲子園デビューの日でした。夢にまで見た、とかいったら大袈裟だけど、タイガースファンになってから一度は行きたいと思っていた甲子園。ちょうど関西に住む祖母に会いに行く予定があり、父も「数十年ぶりに甲子園に行きたい!」という話になり、決まった初観戦でした。

木曜日が休息日とイレギュラーなスケジュールだったため、先発バッテリーが誰になるのか直前までわからず、キャッチャー推しの私はずっとハラハラしていました。誰が先発でも、ホーム球場で試合を見れるだけで嬉しいけれど・・・。前日の夜Twitterを開くとなんと予告先発は青柳投手。また親子で現地の日青柳かよ〜wwwと思ったのは無視してこれはひょっとして、と思っていたらまさかの同級生バッテリー。甲子園でネームタオル掲げられるじゃん!!!きゃーー(ビジター民の叫び)!!!

とか舞い上がっていられたのも束の間で、4回表からエラーがらみの失点続きという「お家芸」のオンパレード。球場で怒ったり暗くなるのは好きじゃないので最後まで後ろのキッズたちと声を出して応援していましたが、なんてものを見せられてるんだ・・・と思わずにはいられませんでした。

あまりエラーの場面で選手個人の名前を出すのは好きじゃないんですが、この日の木浪は心身ともに足が地についていない感じがしていました。いつもピンチの場面で青柳投手のいるマウンドに駆け寄り「チャンス!」と言っている彼が一番その言葉を必要としているように思えて苦しかったです。もうちょっと早く小幡に変えればよかったんちゃう?とか思ってしまったんですが、これは完全にタラレバなので。大山も然り。

あと言い方に少し語弊がありますが、捨て試合やと監督が判断したのか7回裏で坂本に代打小幡。どちらも好きな選手で、次の日の先発が(普段坂本と組んでいる)大竹なので全く異論はないんですけど、見に行ったからには塁に出る姿が見たかったなぁ・・・としょんぼり。周りのおっさんも「代打出せや!」とかうるさかったし(笑)

当然この日阪神は8−2と完敗。負けた理由は一目瞭然なので、あえて書きません。正直思い出すだけでも嫌というか。青柳が青柳してても冷静さを失うことなく目の前のプレーに真摯に向き合う坂本と同じ空気吸えたのはふつーに嬉しかったし(贔屓目すごくてすみません)、同級生バッテリーはこんなんで終わらないと信じているので。

「こういう日もある」

というコメントについてですが、あんまり私自身こうやって簡単に試合内容を一言で片付けてしまうのが好きではないんですよね。どんよりとしたツイッターのTLをもっと暗くするのは嫌だし、あんまり病んでるフォロワーみたいに思われるのも嫌なのであえてそういった一言を添えてツイートしてしまったんですが、これが頭のなかでぐるぐるしてなかなか寝付けなくて。

確かに一番あかんところでエラーしてしまったりバントを決められなかったのは事実だから反省すべきであって、そういった場面に盲目になりながら応援するのは選手のためにも誰のためにもならないと思うんですよ。心を鬼にするというか、仕方ないで済ましていい話ではないじゃないですか。ツイッターでもそんなことをおっしゃってるFFさんが結構いて、そりゃそうだよなと思いつつ、

選手個人は長年プレーしてきているのでそんなことはとっくに自分らでわかっているはずだし(じゃないと厳しいプロの世界でそもそも戦っていけてない)、外野が口出しするところではない気もしていて。厳しい世界だからこそ、ファンは(できるだけ)常に味方であるべきで優しく背中を押す存在でありたいと思うんです。

誰でもどんなに考えて気持ちを入れ替えようとしても、なんか空回りするばかりで結局うまくいかなくてしんどくなってしまうこと、あると思うので。選手もわたしたちと同じ人間っていうことは忘れちゃいけないよなと。

けどやっぱり辛い・・・。ファンって辛いよ・・・。現地でその場の空気を身に染みて感じてると余計そう思ってしまうんですよね・・・。こうやってファンって心身ともに鍛えられてくんだな。

ちなみに、ポジティブ要素が決してない試合ではなかったんですよ。

4回裏、森下が甘いところに入ったストレートを完璧に捉えソロホームラン。球場全体が湧くドラマチックな会心の一撃でした。
どこかどんよりしていたチームの雰囲気を一掃することは、やっぱり彼にしか出来ない才能だと思っています。

5回裏にはやっぱり仕事しかせえへんあの男。坂本のバントがファーストのオスナの好チャージに阻まれ、ランナーを進められずに2アウト1、2塁という厳しい場面で代打糸原がタイムリー!レギュラーだった頃は全然知らないのだけれど、大事な場面で監督に任せてもらえて尚且つ結果を出し続けている彼は本当にすごいなって思ってます。うまく言えないんですけど、若手が台頭しつつも自分を磨き続けて諦めることを知らない泥臭さが最高にかっこいいし、彼の強さなんですよね(きっと)。

坂本糸原の明治コンビが大好きな私にとってこの試合で一番盛り上がったシーンでした。1アルでうざいくらい興奮してる子がいたなぁ・・・という記憶をお持ちの方がいらっしゃったら多分あれは私です。すみません。

この試合が、チームが負のスパイラルから抜け出すきっかけになりますように。結局ファンは選手を信じることしかできないのだから。

そう思いながら、夜眠りについたのを思い出しました。

絶対また甲子園来ます!!!!!!!♡

責任投手
勝:(ヤクルト)小川 (1勝0敗0S)
負:(阪神)青柳 (1勝2敗0S)

バッテリー
ヤクルト:小川、大西、木澤 - 中村
阪神:青柳、漆原、島本、岡留、浜地 - 坂本、梅野


執筆後記✏️

負け試合って、書くの難しいかな?と思ってましたが意外とそうでもなく。noteにもあるようにポジティブ要素が決してない訳ではなかったので。この試合のあとにずっとツイッターで仲良くさせていただいてるフォロワーさんにお会いすることもできてめちゃくちゃ嬉しかったですし^^ ツイッター上みたいに変に知らない人の意見に晒されることなく、実際に会って試合後じっくり話せる仲間がいるってやっぱりいいですよね・・・。直後はいつも頭の整理が追いつかなくて上手く話せないことがほんとんどだけど・・・。

数日前(5/17)の先発試合もなかなか苦しい結果となった同級生バッテリー。3回表には天敵の村上に3ランを浴び、どうなることやらとなりつつも、それ以降は無失点に抑え6回107球でリリーフ陣にバトンタッチ。この日6回裏でタイムリーを打ったのは大山と糸原。今日書いた日の試合を見に行っていた身としては少しじーんとくるものがありました。二人の培ってきた経験と執念を感じさるタイムリーはなんぼあってもいいですからね。青柳も、登板は交流戦以降になるっぽいけどはよ戻ってこいよ!!

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