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本の木-002 ソロ 単独登攀者 山野井泰史
青春を山に賭けて(植村直己)に触発されて、私自身は山登りとは、全く無縁の人間なのですが、冒険シリーズ第2弾として読んでみました。
山野井泰史 1965年4月21日 (年齢 58歳) ふむふむ。私と同じ年齢ではないですか。
下の写真が1988年に(当時23歳)が8日間で単独初登攀に成功した北極圏にあるトール西壁の写真です。壁の標高差1400m。いやーどんな感覚なのか想像することができません。
![](https://assets.st-note.com/img/1703320330168-oPvazKyBSg.png)
ただでさえ危険なクライミングをソロに拘ってすることの感覚、意味を一般人に伝えること、言語化すること。特に失敗、敗北に終わった挑戦(冬季フィッツロイ)の記述から少しだけ感じることができました。
「一日中、たき火の火をみつめているだけ。。。食料がとにかく乏しくて。。とりあえず三度の食事の時間を決めて、時計とにらめっこして、あとは一日中、たき火の火だけをみつめていた」
「三日目。パッとしない天候のなかを下降しはじめると「すべて敗けた」という感じがあった。もうこの孤独に耐えられない。そう感じた」
孤独 という言葉を知っているけど この孤独を想像するのは経験してみないと難しい。この孤独に耐えて、命を懸けて挑戦すること。
著者の丸山直樹氏は、山野井氏の挑戦から誇り高く生きることについて以下のように記しています。
「人間はもっと、自分に自信をもっていい。固有の才能と個性をもち、さらには善性をもつのであるから、自分が自分であることに『誇り』と『自負』
をもっていい」
「子供のころに描いた夢を、もしくは自分が心底好きだを思えることを、とことん追い求めていく人生」
同じ世代の人間として、誇り高く生きることについて考えていたら、以前読んだ本を思い出しました。本の木003は、その本を紹介します。
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