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コーチとして(事例検討)

クロさんよりコーチング勉強会の資料を頂きました。折角なので、資料の事例を私なりに回答してみたいと思います。どうやって話をすすめるかという問いなのですが、実際にコーチングを行う場合には、まずはCI(クライアント)が本音で話してくれるような、環境づくり(ラポール)を行うことが前提だと思います。

クロさんのコーチング勉強会資料より

①レポートではなく、エピソードで聞く
この内容がレポート(出来事を抽象的に要約し、左脳的にまとめたもの)なんですね。まずは、エピソードに転換して右脳的に映像化する必要があるように思いました(詳細は「コーチングより大切なカウンセリングの技術」参照)。わかりやすく説明すると、「上司が認めてくれない」「パートナーがそれをさせてくれない」というのはCIの思い描いた世界での出来事であり、事実は異なる可能性があるんですね。「上司が認めてくれない」を例にすると、CIがやりたいことをまとめて提案書を作成し、上司に提出したが、一週間経っても回答がなく、上司は認めてくれなかったとCIが(勝手に)判断している状況を「上司が認めてくれない」とCIが発言している可能性があるということです。

②上司が辛い
この部分はCIの世界観、価値観が反映されている部分だと感じました。①にも関連しますが、「上司が認めてくれない」のが辛い/「やりたいことができない」のが辛いのかをはっきりさせる必要がありそうですね。

③独立して海外で働きたい
「独立の方法がわからない」にも関わらず、「独立して海外で働きたい」とCIは発言しています。独立のなかで、海外で働くというイメージだけがはっきりしている状態です。CIの思い描く「独立」はどのようなものかを、明確にする必要がありそうに思いました。状況から考えると、CIの思い描く「独立」は誰にも聞いて貰えていない状況のようですので、CIが話したいことのような気がします。これ最初に聞くのが、信頼構築にもよいかもしれませんね。

簡単ですが、コーチとしての話のすすめ方の私なりの回答になります。一般論になりますが、独立にはそれなりの準備期間や資金が必要となります。「独立した先輩や同僚への相談を検討したことはありますか?」「地方自治体などのスタートアップ支援の利用は検討されたことはありますか?」「独立支援制度がある会社への転職を検討されたことはありますか?」なども質問に含めてもよいかもしれないなと思いました。

クロさんから頂いた資料には「多くのコーチが溢れている現在、自分なりのコーチングを創る」との言葉が記載されていました。いろいろと調べてみて、自分なりの理想が見えてきたので、まずは一歩踏み出せたらいいなと考えています。


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