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【翻訳部辞書:K】krone

プロジェクトマネージャーの小沢です。今回のKはこれ!という単語が降りてこず、紙の辞書を眺めてみたり、家事をしながら考えてみたり、いろいろやって“krone”にたどり着きました。あまり“krone”を普段耳にすることも目にすることもないかもしれませんが、これから書くのはデンマークの通貨のお話です。

なんでkrone?

大学を卒業して初めて勤めた会社は、社員20人程度の小さな商社でした。わたしは営業職に就き、国内のお客様と海外の取引先の仲介をしたり、貿易事務の仕事やその他雑務全般をしていました。その中で特にやりとりの多かった会社のひとつがデンマークの企業で、当時わたしが勤めていた会社が日本の代理店を担っていました。

それもあって数回デンマーク出張へ行ったことがあるのですが、デンマークで初めて小銭を手にしたときに、あることに気が付いたのです。

あ、穴の開いたお金がある!!

海外に行ったら5円玉をお土産として渡すと外国の方に喜ばれる、と聞いたことはないでしょうか。穴が開いているのが珍しいのと、「5円」と「ご縁」をかけているから、といわれています。デンマーククローネにも穴の開いたお金があると知り、それだけで親近感を覚えました。

さらに推しのポイントとしては、硬貨に♡が描かれている点です。
その穴の開いたクローネがこちらです。穴が開いているのは、5クローネ、2クローネ、1クローネの3種類です。

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それぞれの直径は、左から2.8cm、2.4cm、2.0㎝でした。ちなみに日本の5円玉は2.2㎝でした。

デンマークは、EU加盟国じゃなかったっけ?とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。はい、EU加盟国です。にもかかわらず、ユーロ導入の是非を国民投票で問うたところ反対が多数だったため、ユーロを導入していないそうです(国民に聞いてくれるところがいいですよね)。デンマークのほかにも、ユーロを導入していない国はEU加盟国27か国中、7か国あるそうです。

kroneについて調べてみたら…

kroneはもともと「王冠」という意味があるそうで、硬貨にも王冠の絵が描かれています。デンマークのほか、ノルウェーでもkroneが使われています。

奇しくも新型コロナウィルスの「コロナ」も王冠を意味する“corona”からきていますね。以前のように、安心して日本と海外を行き来できる日がくることを祈るばかりです。

おまけ

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デンマークでは、デニッシュパンのおいしさと、水の値段と大差のないビールの安さに感動しました。

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