マガジンのカバー画像

翻訳部辞書

30
辞書のようにA~Zのアルファベットごとにその文字で始まる言葉を取り上げて、翻訳部のメンバーが自由に記事を書いています。
運営しているクリエイター

#翻訳

【翻訳部辞書:A】apple of my eye

はじめまして、フジタと申します。翻訳部に所属していますが、最近は翻訳部の業務に関与することは減ってきていて、主に編集部で書籍の制作などに携わっています。そんな私ですが、昨年末から始まったnote「翻訳部の部屋」に活気を加える手伝いが何かできないものかと考えていました。 充実した投稿が続いているので、余計なおせっかいだったかもしれません。でも、ガチな翻訳ネタ以外に気楽な記事もあってよいのではと思って、この「翻訳部辞書」という企画を提案しました。 「翻訳部辞書」では、辞書のよ

【翻訳部辞書:C】chant

こんにちは。レビューアーの佐藤です。以前の記事でサッカーの話題に少し触れましたが、実はサッカー観戦、特にJリーグ観戦は私の趣味の1つです。そこでサッカー応援でよく聞かれるあの歌声、「チャント(chant)」について書いてみようと思います。 教会かサッカー界隈でしか聞かない言葉かも?テレビなどでサッカー日本代表の試合を見て、観客が声を揃えて繰り返し歌う「オー、バモ、ニッポーン!」という節回しを聞いたことがある方も多いかと思います。あのような応援の歌を、サッカー界隈では「チャン

【翻訳部辞書:G】Gin

こんにちは。プロジェクトマネージャーの小沢です。以前書いた記事にもさらりとお酒の話を書いたことがあるのでお察しの方もいらっしゃるかもしれませんが、お酒が好きです。ビール、ワイン、シャンパン、焼酎、日本酒などなど、基本なんでもいけるクチですが、ここ最近はめっぽうお酒に弱くなってきてしまったので、量は控えるように心がけています。 今日は、昨年の夏にはまったGin(ジン)について調べてみたら面白かったので紹介してみたいと思います。 Gin まず、「ジン」でネット検索をしてみた

【翻訳部辞書:B】Balloon―マンガの吹き出し

こんにちは、フジタです。ものぐさな人のことを「横のものを縦にもしない」(あるいは「縦のものを横にもしない」)なんて言いますね。でも、ひと仕事終えてぐったり横たわっている翻訳者にそんなことを言おうものなら「とんでもない!」と跳ね起きるかもしれません。 実は、しばらく前から気になっていたことがありました。それは、マンガの翻訳についてです。日本のマンガは世界的にも人気があるらしいけど、ふつうは縦書きの右綴じで作られています。英語圏など左綴じが当たり前の地域ではどうやって翻訳版を制

【翻訳部辞書: R】 Rainmaker

Rといえば、rainを迷わず連想したPMの小沢です。こんな話を書いても何の共感も得られないんじゃなかろうかと迷いながらも、自己紹介を兼ねてわたしが雨女であることをここに告白いたします。そしてそれにちなんで、雨女に関する英語の表現と、わたしの雨女エピソードを書いてみたいと思います。 雨女を英語で言うと 「Rain Man」というアメリカの有名な映画があるので、”Rain woman”が正解なのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、そもそも映画タイトルRain

【翻訳部辞書:C】caries

こんにちは、PMの雨宮です。翻訳部辞書の「C」を担当することになり、さて何にしようかと色々迷いましたが、昔勉強した歯科の知識から「caries」を選んでみました。 caries(カリエス)って? cariesを辞書で調べてみると、骨瘍(こつよう)、むし歯などが出てきます。骨瘍は専門の方にお任せしますが、むし歯ならみなさんご存じですよね。 「英語でむし歯ってどう言うの?」と聞くと、「bad tooth」「decayed tooth」「cavity」と返ってきてなかなか「ca

【翻訳部辞書:H】home page

こんにちは、フジタです。homeの訳語として真っ先に思い浮かぶのはもちろん「家」ですが、「地元」「立ち戻る場所」「落ち着く」「安心」といった意味の広がりもありますね。「ホームゲーム」「ホームメイド」など「ホーム」を含んだカタカナ語も挙げればきりがありません。ところが、なぜかホームなのに落ち着かない、座りが悪いなんてケースも少なくないようで……。 「ホームページ」という言葉も日本語としてすっかり定着していますが、「Webサイト」と同じ意味で使うのは誤用だと考える人も少なくない

【翻訳部辞書:N】note            ※弊社制作の新刊もご紹介

こんにちは。ときどきPMのHです。 最近、放置していたInstagramを再開しました。といっても引きこもってばかりで投稿するネタがないのですが、今年はじめたペルシア語の勉強のようすを中心に細々と写真をアップしています。それを社内のデザイナーに話したところ、彼女もインスタをはじめたとアカウントを教えてくれました。デザイナーだけあって投稿される写真や画像が洗練されているというか、彼女らしいセンスが垣間見えて、仕事で手がける制作物とはまた違う日常を見られるのが楽しいです。リモー