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「kids in car」のステッカーについて思うこと

私には、もうすぐ2歳になる子供がいる。

地方で暮らしていて、1人1台のマイカーが当たり前。

でも、巷でよくみかける「あのステッカー」を表示していない、おそらく少数派。

あのステッカーとは、

「赤ちゃんが乗っています」

「Baby in car」

「kids in car」

というやつです。


こういうの



なぜ、周りの人に子供が乗っていることを伝える必要があるのか?


普段、車を運転する人なら、

「事故があったとき、子供を真っ先に救出してもらうため」

と聞いたことがあるはず。

諸説はあるらしいが、どうやらアメリカが発祥の表示らしい。

「初心者マーク」のように義務はないが、

子供が生まれたら「あれをつける」というのが世間には浸透している。

ただ、みんなが本来の意味を知っているのかは分からない。
(教習所で習った記憶はないし)

デザインが多種多様で可愛かったり、
「なんとなくつけたい」という人も多いのではないか?と思ったりする。


さて、ここからが本題。


私がなぜあのステッカーをつけていないのか?


ここまで書いておいて何だと思うかもしれないが、


別に深い理由はない。笑


実は、私も子供が生まれてすぐにつけようとしたことがある。

あるキャラクターのマグネット式のもの。


しかし!

私の車(軽四)は、なんと磁石がつかなかった。笑

それから、別のものを買う気もなく、
ズルズルきてしまったというだけなのだ。


「子供のこと考えてないの?」

と一部の人からは怒られるかもしれない。


いや、一応考えてます。

運転も気をつけてるし、
チャイルドシートもがっちりやってますよ。

なぜ、私が行動をおこそうとしていないのかを改めて考えてみると・・・


独身時代の「あの気持ち」が蘇る。


ほんの数年前。

当時、周りがどんどん結婚して子供を持っていくことに焦りや不安を感じてした。

友達と繋がっていたインスタからも、静かにフェードアウトした。
(暗い気持ちにしかなれなかったから)


そんな時に、ふと目に入る、

「赤ちゃんが乗っています」
「KIDS IN CAR」

という車のステッカーを、荒んだ気持ちで見つめていたのだ。


性格が悪すぎる・・・
神経質すぎる・・・

と思われても仕方ないけれど、

あの時の私には「自慢」にしか見えなかった。


ネットの意見を見てみると、

「子供が乗ってるから、だから何?」

とイライラを感じている人もいるらしい。


いや、そこまでではないけど、
私には、ただあのステッカーが羨ましく写っていたのだと思う。


先日、友達とランチしたときのこと。

彼女の姉(私と同い年)は、結婚したばかり。

子供が欲しくて不妊治療をしているらしい。

お姉さんの体を心配している彼女は、姉のために「作り置き料理」を届けることもあるとか。(優しすぎる・・・)

そんな姉思いの彼女も、私と同じHSP気質の持ち主。

彼女が、こんなことを話ししていた。

「こないだね、お姉ちゃんにテレタビーズのエコバックをあげようと思ったんだ。(ガチャガチャの戦利品)」

「でも、あっ・・・て、気づいてやめたの。なんでか分かる?」

テレタビーズって・・・
あの小人の宇宙人みたいなやつだよね。
(番組は見たことないけど)


でも、あの見た目を思い出して気づいてしまった。

「ああ、赤ちゃん・・・」

そう、彼女は、
安易に「赤ちゃんを連想させるグッズ」を不妊治療中の姉に近づけないように配慮したのだ。

まさにこれ(赤ちゃんなのか・・・?)

「やりすぎ」と思われるかもしれない。

でも、細かいところに気がつくからこそできる「思いやり」だとも思う。

姉からしたら、
「そこまで気を使われるのも苦しい」と思うかもしれない。

ただ、彼女の気持ちや行動もすごく共感できた。

気づいてしまったからには、「やめておこう」と思ってしまう。



大人になってから、とても実感する。

「子供」の話題は、とても気を使うもの。


だから、今でも私がステッカーをつけないのは、

「昔の私と同じように受け取る人もいるかも」

という無意識の行動なのかもしれない。

(義務じゃないのなら、個人の自由だしね)


こういうことから感じるのは、

「気遣い」とか「配慮」って、

加減が難しい。ってこと。

受け取る側にとっては、
「おせっかい」とか「偽善者」とか「恩着せがましい」だとか思われるかもしれない。


万人の心を傷つけない配慮ってないかもしれない。

人の心や気分は、すぐに移り変わるもの。

昨日はスルーできるものも、今日はできなかったりもする。
(まさにそれが私)


でも、考え続けることはやめないでいたいとも思う。

HSPだからこそ「できることがある」と信じたい。


相手にどう受け取られるのか分からないなら、

その時の自分が思う「ベター」や「ベスト」を選ぶこと。

そして、色々な経験から学んでいくことしかできないのかもしれない。




実は、そんな私にもステッカーをつけるタイミングが訪れそうだ。

自分からは行動していなかったけど、

先日、私の姉が、
「このステッカー余ってるし、もらってくれない?」と渡してきたのだ。

貼るのがちょっとめんどくさそうな接着タイプ。


でも、なんかおしゃれなデザインだったし・・・

ま~気が向いたら貼ろうと思う。笑


いや、その前に洗車しなきゃ・・・

ちっちゃい虫がめっちゃついてる。。


おしまい。

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