見出し画像

【高校情報Ⅰ】論文の書き方とプレゼンテーション(YouTubeを教育現場で活用することの有効性)

論文の書き方とプレゼンテーション

情報Ⅰ共通テスト対策 書籍出版します!



■資料ダウンロード■

情報教育の底上げが目的なので、資料を修正して、
学校・塾(営利目的含む)の授業等で利用して頂いて問題ありません。
私への連絡不要ですが、利用する際には、
YouTubeチャンネル・情報Ⅰ動画教科書・IT用語動画辞典を
紹介してもらえると嬉しいです。

■問題集
PDF
https://toppakou.com//info1/download/08ADVANCE_プレゼンテーション/08_【問題】ADVANCE_プレゼンテーション.pdf

GoodNotes
https://toppakou.com//info1/download/08ADVANCE_プレゼンテーション/08_【問題】ADVANCE_プレゼンテーション.goodnotes

■答え
Word原本
https://toppakou.com//info1/download/08ADVANCE_プレゼンテーション/08_【答え】ADVANCE_プレゼンテーション.docx

■パワーポイント
https://toppakou.com//info1/download/08ADVANCE_プレゼンテーション/08ADVANCE_プレゼンテーション.pptx

■プランニングシート
https://toppakou.com//info1/download/08ADVANCE_プレゼンテーション/プランニングシート.docx

■学習指導案
https://toppakou.com//info1/download/08ADVANCE_プレゼンテーション/【学習指導案】08ADVANCE_プレゼンテーション.docx

授業動画の効果

現役情報教員の方が授業動画の効果について投稿している記事がありましたので、こちらにも掲載させて頂きます。


■文字おこし■

学校の宿題で論文を書くように言われました。
そもそも論文と感想文の違いもわかりません。
今日は、論文系の難関国家資格のプロジェクトマネージャ試験やシステムアーキテクト試験に合格しているがっきーに
論文の書き方やプレゼンテーションのやり方について教えてもらおうと思います。

まず、論文と感想文の違いについて説明します。
論文は、客観的な事実から結論を導く論理的な過程を記述するもの
一方、感想文は、「~と感じた」「~と思った」の様な、書き手の主観を記述するものになります。ですので、感想文を読む人にとっては書き手の主張に同調しない場合もあります。
一方論文は、色んな文献等を交えながら論理的に説明するので、自分の主張を相手に納得してもらいやすくなります。

論文の構成について説明していきます。
論文はおおよそ、表題、研究者名、要約、序論、本論、結論、文献表という構成をします。
大学等では、多くの論文課題を提出することになります。大学に入学した時に、論文の書き方を習うことが多いです。おおよそと言ったのは、論文には目的によって報告書のように事実を提示するものや、研究論文のように自分の主張を証明するものなど色々あるので、今から話す内容は、教科書レベルの例として捉えてください。

それぞれの項目について例を交えながら説明していきますが、
今回は、「YouTube教育動画を学校現場で活用することの有効性」というテーマで簡単な論文を作成しながら説明していきます。

先に、文書を書く時の注意点を説明します。
論文は、です。ます。調 ではなく、である。調で書くのが基本です。

たとえば、
これは、YouTubeです。ではなく、これは、YouTubeである。

効果があると思った。ではなく、 効果があると考える。

■■ということを予想します。 ではなく ■■であることが想定される。

というような表現を使います。同じことを言っていてもかっこいいですよね。

では、簡単な論文を執筆しながらの詳細について説明していきます。

まず表題については、論文の主題を端的に表現したものになります。
何かの研究論文の場合は、研究目的や特徴的な手法をキーワードとすることが多いです。
ここでは、「YouTube教育動画を学校現場で活用することの有効性」とします。


次に要約になります。論文の内容を簡単に述べたもので、読み手に興味を持ってもらうための重要な部分になります。

YouTubeの教育動画で大阪大学に合格した方やとある男が授業をしてみたの葉一さんのマスコミ取材実績を例に記述しました。

YouTubeのみで大阪大学合格
https://ameblo.jp/yonatanjp/entry-12445836455.html

とある男が授業をしてみた
https://www.youtube.com/channel/UCzDd3Byvt91oyf3ggRlTb3A

近年、新型コロナウィルスの蔓延により、様々なものがオンライン化し、学校現場では1人1台のタブレット端末を支給するという、GIGAスクール構想が急速に現実化している。
それに伴い、学びたいときにいつでも無料で動画が見れるYouTubeに注目が集まっている。例えば、小学生から高校までの授業動画をYouTubeで無料公開している、とある男が授業をしてみたの葉一さんなどがあげられる。また、YouTube動画で勉強し、難関国立大学である大阪大学に合格したという事例も出ている。
今回は、YouTubeの学びの動画を学校現場に導入することへの有効性について論述する。


次に序論は、本論への導入部分で、研究対象となる問題の背景や現在の課題、研究目的や研究方法などを記述する部分になります。
 2022年度から情報Ⅰの授業が必修化され、2025年から大学入学共通テストの教科として追加されることは決定事項です。
 こちらの記事で、受講者数No1のオンラインプログラミングスクール テックアカデミーを運営する、キラメックス株式会社へのインタビューがありますのでこれを参考に論述しました。
 キラメックス株式会社では、情報Ⅰ 大学入学共通テスト対策講座を全国の教育機関向けに先行開発しているようで、その中で、現状の教育現場の人員不足についてについてもふれていますのでその部分を参考にしています。

2章 2022年度からの情報Ⅰ必修化
2022年度から、プログラミングやネットワーク、情報セキュリティ等を学ぶ、情報Ⅰの科目が全国の高校で必修化される。しかし、現状情報の教科を教えている教師は、数学など他の教科をメインとし、兼務で情報教科を教えている教員も少なくない。
さらに、今まで任意とされてきたプログラミング教育が必修化されることにより、教員は、さらに負担が増すことが予想される。
一方で、2025年から大学入学共通テストで、情報が追加されることが決定しており、入試を意識した指導も同時に行わなければならない。
つまり、教員の知識量や別に塾に通うか否かで、地域及び親の所得で大きな学力差が生まれてくる可能性が高いと考える。
そうした、状況下の中、学校外の専門家が提供するYouTube動画を授業の補助教材として用いた場合に想定される効果について次章より述べることとする。


本論は、論文の中心となる部分で、研究の経過や結果等、客観的な事実を記述する部分です。
可能な限り、大きい、小さいの様な定性的な記述ではなく、具体的な数値でどれくらい大きいのか小さいのかという定量的な記述をすることで説得力が増します。

2章 学校教育現場のYouTube導入事例
 
 YouTube動画の教育現場への導入について、補助教材として授業に取り込んだ学校がある。〇〇高校では、数学の宿題プリントに対応するYouTube動画のQRコードを一緒に載せるようにしている。
 また、XX高校では、授業の事前予習として、指定のYouTube動画を見るように課題を出している。
この取り組みの結果、授業について行けない生徒の割合が従来の15%から4%に低下したという結果が出ている。
※今回はサンプルなので数値は適当ですが、絶対に捏造はしないでください。※


最後の結論については、研究結果のまとめの部分になります。本論の結果をまとめ、これまでの研究との比較によって分かったことや今後の課題や解決方法など考察を記述する部分になります。


3 結論と今後の課題
 このように、YouTube動画の教育現場への導入は効果が高いと考えられる。
 しかし、まだ導入実績が少ない背景もあることから、今後の活用事例が期待される。
 また、YouTube動画の効果が高い場合、「YouTube動画のみでいいのでは?(教員の役割とはなにか)」という意見も出ると思われる。
 これに関して、YouTube授業動画を自ら投稿している、神奈川県立川崎北高等学校の校長 柴田氏は、授業をお弁当に例え、「色んなおかずをバランスよく組み合わせることが大切、ハンバーグだけのお弁当では飽きてしまう」と述べている。
つまり、YouTube5分、演習5分、話し合い10分、教師の対面授業20分などというように、授業時間を有意義で実りあるものに組み立てることが大切ということである。
 YouTubeは、いつでも学べる反面、一方通行な面があるのは否めない。日頃から生徒と触れ合っている教師にしかできない要素を上手く取り込むことで、より良質な教育ができると考える。

以上

最後に文献表を付けます。
論文を書く時に、参考にした文献である「参考文献」と
引用した「引用文献」に分けて書く 引用箇所は「」でくくり、文献表と紐づけます。
本の場合は、著者名、出版社、出版年等を記述し、引用の場合は引用したページを書き、本文と紐づけるようにします。

Webページの場合も、WebページのタイトルやURLを記述します。
Webページは情報が変わる可能性がるので参考にしたアクセス日付も書きます。

――――
論理的な文章の基本構造について3種類紹介します。
まずは、双括式といって、最初と最後に結論を述べる方法になります。プレゼンテーションに向いています。

次に、頭括式(演繹型)といって、最初に結論を述べその後に理由を述べる方法で、短時間で情報を伝える論文や報告書に向いている

最後に、尾括式(帰納型)といって、最後に結論を述べる方法で、文書として
相手にじっくり読んでもらう場合に向いています。

――
先ほどの、私の書いた論文で接続詞の部分をあえて色を変えましたが、文章の構成を明確にするためには、接続詞を上手く使うことが重要になります。
接続詞は、大きく論理を展開させる接続詞と、論理に広がりや具体性を持たせる接続詞があります。
それぞれについての詳細を説明していきます。

次にプレゼンテーションについて説明していきます。
プレゼンテーションとは、聴き手の心を動かし、目的とする行動を起こさせるために行う情報伝達のことです。
話し手として、正確に分かりやすく、印象深く、効率的に伝える技術を身につけることが大切になります。


プレゼンテーションを成功させるには、企画段階からの十分な準備が必要になります。
その作業を効率的に進めるために、プランニングシートを用いることが推奨されています。

タイトル、主題、留意点、使用する機材、役割分担、スライドの概要 などを纏めたシートになります。
私の方で、ひな形を作成しているので、良ければ概要欄にあるリンク先からダウンロードして使ってください。

プレゼンテーションソフトは、今この動画を見てもらっている powerpointがおすすめです。
グループで発表する場合は、事前にスライドレイアウトや発表内容を含む絵コンテであるストーリボードなどを作成して、分担して作成しても統一感のあるスライドになる工夫をすることが大切です。

スライド全体のイメージを統一した見栄えにするために、デザインテンプレートを利用するのがおすすめです。
この、基準となるデザインテンプレートを、スライドマスターと言います。

――
プレゼンテーションを実施する際は、次回に向けた改善が行えるように、評価することが大切になります。
事前に評価観点を洗いだし、観点毎に評価基準を設けたルーブリックを事前に作成して、プレゼンテーション時に評価してもらうのが効果的で次につながります。

【参考サイト・参考文献】


東洋経済education(「大学入学共通テスト情報対策コース」
キラメックス株式会社 テックアカデミージュニアインタビュー)
https://toyokeizai.net/articles/-/436238?utm_campaign=ADict-edu&utm_source=adTKmail&utm_medium=email&utm_content=20210911&mkt_tok=OTA3LUpLVC0yNTEAAAF_cqWH2TjWR8hZuW9LDYnrrwJERrhVXeURPyn6Hka6UyYnBkYyjh21MehVJCQrcnNdOojJQ-oixTGZ096idKaP0x0NazgsxlH2XE9thlLkAA5Vew

“YouTube見て自宅浪人して大阪大学理学部に合格した藤森くんの合格インタビュー!”よなたん公式アメブロ,2019年3月10日
https://ameblo.jp/yonatanjp/entry-12445836455.html (2021/09/19)
※著者名.“Webページのタイトル”. Webサイトの名称. 更新日付.URL, (アクセス日)

“とある男が授業をしてみた”YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCzDd3Byvt91oyf3ggRlTb3A (2021/09/19)

“神奈川県立 川崎北高等学校“ YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC9nMmrlMR-NXnES-jlUClZQ (2021/09/19)

文部科学省 「情報Ⅰ」教員研修用教材
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1416756.htm

詳細(情I703 高校情報I Python)|情報|高等学校 教科書・副教材|実教出版 (jikkyo.co.jp) 検定通過版
https://www.jikkyo.co.jp/book/detail/22023322

令和4年度新版教科書「情報Ⅰ」|高等学校 情報|日本文教出版 (nichibun-g.co.jp)検定通過版
https://www.nichibun-g.co.jp/textbooks/joho/2022_joho01_1/textbook/

その他、情報処理技術者試験(全レベル1~4)/IT企業15年勤務(システム技術部 部長)経験から培った知識を交えながら解説しています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?