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【2022年版】就職氷河期枠 面接で落ちる人の特徴3選

貴乃花のほうがお兄ちゃんだと思ってました。
どうもこんにちは。
相撲ファンで「面接の鬼」のハタケ とまとです。

今回は公務員試験の就職氷河期枠に応募して、面接で落ちる人の特徴と対策について解説していきます。

あ、ちなみに、公務員受験に挑戦されている方を主に面接面から有償サポートを行っています。先日倍率10倍の難関突破につなげました。

では、早速行きます。



1.なんとなく応募した

応募のきっかけは人それぞれだと思います。
しかし、面接で「志望動機は何ですか?」と聞かれたときに説明できますか?
説明できるとしたら、最低でも60秒程度、続けて説明できる内容がありますか?

ペラい志望動機では面接で闘えない

これができないと面接で落ちます。一発アウトです。
もちろん、「安定しているから」という理由もあるでしょう。それ自体は否定しません。しかし、その理由では面接官を納得させることはできません。
大切なのは、「面接官を納得させられる志望理由があるか」という点です。

就職氷河期機というピンポイントの試験枠とは言え、採用した人に払う給料は全部税金です。安定してるとか、ボーナスをもらいはぐれないとか、自分中心の理由だけでは面接であっという間にふるい落とされます。

なぜなら、そんな「給付金」みたいな感覚で金銭や安定した身分を求めて応募してきた人と誰が一緒に働きたいと思うでしょうか。
「公務員として働きたい」「〇〇市でこそ働きたい」という理由をしっかり説明してこそ、熱意や思いとして面接官に届き、納得感につながります。

では、どうすればいいか?
結論から言うと、志望動機なんて後付けでいいんです。私自身、公務員を目指したきっかけは橋本元大阪府知事でした。
同時、橋本さんが公務員界隈でブイブイ言わせて、つまらない質問をしてくる記者を黙らせている、あの姿がカッコよかったからです。

でも、面接までにきちんとその志望理由を対外的な表現に変換して面接に臨んだ結果、合格することができました。

変換の過程はこういうものでした。
⓪記者を黙らせる橋本さんがカッコよかった

①公務員批判してくる人を黙らせる

②誰もが納得する仕事をすればいい

③納得させるには結果を出せばいい(問題を解決すればいい)

④結果を出して、市民の皆さんを納得させ、信頼される行政を目指したい

⑤市民から信頼を得て、〇〇市の課題を解決していきたい。

風が吹けば桶屋が儲かる理論

いかがでしょうか?⑤の段階になると面接で話しても志望動機として成立すると感じませんか。
面接本番では、⑤をメインメッセージとして、そう思った理由を自分の経験を交えて説明していきます。

とにもかくにも対外的な理由、つまり一文で伝わる「メインメッセージ」を作ることです。そのためには客観的なメリットがある理由とすると、なおいいです。
例えば、先ほどの例では「〇〇市の課題を解決していきたい」から志望したという流れですよね。つまり、私を雇うことによって、「この人は当市の課題解決に貢献してくれるんだ」という志望先にとってのメリットをニュアンスとして伝えることができています。
他にも志望動機を作るパターンはいくつもありますが、大切なのは人から借りた言葉ではなく、自分の考えや思いからスタートさせることです。

なぜなら、自分の考えや思いというのは過去の何かしらの経験や行動から形作られるからです。つまり、説得力がある。実際の経験や行動が志望理由に紐づいているから、誰ともかぶらない自分だけの志望動機になる。だから、真実味をもって、熱意をもって面接官に伝えることができます。
だから面接官も納得します。

これまじで重要。ここを外すと面接で深掘り質問されたときに必ず崩れます。崩れなくても理詰め感がします。あなたは人から理詰めで説得されて心から納得したことがありますか?同意はしても、完全に納得なんてできませんよね。やれやれと。仕方ないなと
そういう理詰め作戦では面接官を納得させられないので、だいたい落ちます

だからこそ、自分の言葉で語れるように、まずは自分の思いや考えから志望動機づくりをスタートさせてください。

半日頭をひねっても出てこない場合は相談してください。
面接で通用する志望動機を練り上げます。



2.たぶん行けるでしょ、自分のための枠だから

自覚はなくても、この考えが根底にあると落ちます。
たしかに、就職氷河期枠はバブル崩壊後の厳しい時代に、苦労をしたあなたのためにつくられた枠です。その通りです。
では、就職氷河期枠はあなただけのためでしょうか?
あなたを助けるためだけに行政は年間500万円前後の税金を使うのでしょうか?
答えはNoですよね。
応募枠は「就職氷河期」であっても、職員である以上、全体の奉仕者である以上は、公(おおやけ)に貢献できる人材でなければなりません。市民や県民、国民の皆様に価値をもたらせる人材でなければなりません。

落ちる人には謙虚さが足りないんよ

つまり、就職氷河期和救済枠であることは疑いようもありませんが、それと同時に、職員を採用するということは本来的に行政を支えたり貢献したりしてくれる人材を雇うためである、ということを理解しておかなければなりません。

ここをはき違えて、面接に臨むとその考え方の甘さが露呈して落とされます。公務員が公金に群がる連中に抱くのと同列の感情を面接官に抱かせてしまいます。

すみません、言葉が汚くなりました。
大切なのは、「どのようにしてこれまでの経験を職員として活かせるか」というPRをすることです。氷河期枠は同情枠ではありません。

勘違いはイタいんよ

職員として活躍できるイメージを面接官に持ってもらえなければ採用には至りません。つまり、面接では「実務能力があること」をアピールする必要があります。
アピールできる面接での質問は「自己PR」だけではありません。

・これまで経験した困難は?どうやって乗り越えたか?
・チームで達成したことは何ですか?あなたはどのような役割を担いましたか?
・これまでに最も印象に残っていることは?そこから学んだことは?
・職員として取り組みたいことは?
・これまでに経験した挫折は?そこから学んだことは?

これはほんの一例です。自分をアピールできる面接の質問は様々です。極論すれば、すべての質問を「職員として活躍できる」というアピールにつなげることができます。
面接って本来的にそういう場なんです。
志望動機にしたって、「意欲」のアピールですから、意欲があれば当然仕事に真面目に取り組むので成果や結果につながる、このように考えてください。

つまり、あなたが社会人としてこれまで経験してきたことをアピールに変換して伝えていく必要があります。
ところが、ここに落とし穴があります。

年齢による思考の硬直化です。

自分では気づかない

決してディスりたいわけではありません。
ムシのいい言い訳ですが、一般的な傾向の話として捉えてください。

仮に、営業経験者の方が自己PRを作ろうとしたとします。
「法人営業の経験をとおして、取引先と密にコミュニケーションを図ることで、信頼関係を構築し、売り上げに貢献してきました。」

これだと全くアピールになっていません。
なぜなら、この説明からは市職員として活躍できるイメージが面接官の頭の中につくられないからです。

では、どうすればいいか?

まず、アピールのために必要な思考回路について説明します。

目的「これまでの経験を公務員としても活かせることを説得力をもって面接官に伝えること」

手法「具体的な経験を抽象化し、公務員の仕事に結び付ける」
ステップ1:具体的な活躍シーンを引き出す。(具体化)
ステップ2:成功要因を分析する(客観化)
ステップ3:公務員の仕事ととの共通点と結びつける。(抽象化)

これだとわかりにくいので具体例を出します。
ステップ1:具体的な活躍シーンを引き出す。(具体化)
たとえば、先ほどの例では取引先と関係性を構築・維持させてきた、という点に着目します。そこから、その状態に至るまでにあなたがとった行動を具体化していきます。

①取引先の事業における悩みを丁寧にヒアリングした
②ヒアリングした内容をもとに、商品を提案した
③提案内容は受け入れられたが金額で折り合いがつかない
④もう一度ヒアリングし、もっとも求められているサービス内容を抽出
⑤商品企画部門と予算とサービス内容について議論・調整した
⑥外せないサービス内容はそのままに、必要な機能を絞り、コストを抑えた提案を再度行った
⑦契約に至り、自社の売り上げと取引先にベネフィットを与えることができた

ここまで具体化していきます。

ステップ2:成功要因を分析する(客観化)
さて、つぎに客観的に上記のエピソードを分析していきます。
ポイントを3つに絞り込んでみます。
①丁寧なヒアリング(現状把握)
②立場の異なる者(別部署)との利害調整
③三方よしの結果

いかがでしょうか、なんとなくPRっぽくなってきましたよね?
さて、では仕上げに入ります。

ステップ3:公務員の仕事ととの共通点と結びつける。(抽象化)
ここでは、ステップ2でまとめたアピールのポイントを職員としての活躍イメージにつなげながらアピールの要点を言語化していきます。

①私はこれまで営業経験をとおしてお客様の要望を丁寧にヒアリングすることを心がけてきました。ときにはお客様が言葉にできていない課題や悩みを言語化し、ニーズを顕在化させてきました。

②しかし、お客様の予算と自社の利益を両立することが困難なことがありました。そこで、さらに丁寧にヒアリングを重ね、課題の本質とそれを解決するためポイントを明確化しました。

③予算と希望のの両方を実現するために、他部署の意見にも耳を傾け、協議と検討を重ねました。その結果お客様と自社の双方が納得し、メリットある契約にまとめることができました。

とりあえず、あなたもやってみましょう。

良い感じですね。
でもここで満足しては65点のアピールです。
さらに洗練させるとこうなります。

私の強みは課題解決につながる傾聴力です。
これまで10年間営業として働いてきたなかで、お客様の課題や悩みを丁寧にヒアリングし、ときにはお客様自身も気付いていなかった課題を顕在化してきました。また、コスト面で実現が難しい要望があった場合には、開発部門の意見や考えを理解したうえで、希望を叶えるために調整を行います。そして、お客様と自社のそれぞれにとって納得できる提案を実現してきました。
このように私は傾聴をとおして相手の立場を理解し、課題を解決してまいりました。
市職員となれば市民はもちろん、事業者や関連団体といった立場の異なる様々な方と協働していくことが増えてくるかと思います。そうした時に、強みを活かし、論点や課題の要因を適切に捉えることで解決につなげてまいりたいと考えております。

いかがでしょうか。
職員として活躍してくれそうなイメージが湧いてきそうです。
ポイントとしては3つあります。
順番に詳細を解説します。

①結果ではなくプロセス中心
公務員試験では結果自体はほとんど評価されません。プロセスこそが評価されます。なぜなら、仮にあなたが営業職として抜群の成績を上げていたとしても、モノを売らない職員として、その結果は再現できません

そこで、結果につながった「行動」「考え方」が公務員としても発揮可能かどうかというプロセスの部分がもっぱら評価の対象です。なぜなら、プロセスは再現できるからです。
ある程度社会人経験が長いと、役職や扱っている仕事の規模感や、実績をアピールしたがる傾向にあります。

いや、むしろ「10年、20年働いていて実績がないと恥ずかしい」という風に考えている節もあります。
体裁に気を取られてアピールの本質を外し、面接でスベってしまった時ほどイタいことはありません。
公務員としてどんな素養が求められているかをなるべく具体的にイメージしましょう。

②強みは傾聴力としていながらトレンドを意識した「調整」というワードを使っている。
これは裏を返すと、トレンドのワードはあえて使わないということです。事業者や団体と協働して、コストを抑えつつそれぞれの強みを引き出して地域課題を解決していく、というテーマは昨今、公務員界隈で盛り上がっています。
当然、受験者の母数が大きい大卒・既卒の20代30代の方はこの「協働=調整力」という図式から、調整力という言葉を多用しています。
つまり、他人の手垢がベタベタついたキーワードを面接官は聞き飽きています。
「強みは調整力か。。今日5人目だったかなあ。」現場の面接官はこんな感じです。

そこで、調整力というキーワードを使わずに、「調整も得意ですよ」というニュアンスをプロセスの中で発しています。

「開発部門の意見や考えを理解したうえで、希望を叶えるために調整を行います。」

この部分ですね

また、ダメ押しで結びの中に「協働」というワードを差し込み、間接的に面接官の中に「調整力もありそうだ」というイメージを抱かせることができます。
高等テクニックですが、使いこなせるとPRが刺さります。


③市職員の立場を理解してPRを締めくくる
実は地味に大切なのがコレです。職員の立場、つまり職員の働き方をイメージできていて、かつ自分は活躍できるというメッセージを発しています。

「市職員となれば市民はもちろん、事業者や関連団体といった立場の異なる様々な方と協働していくことが増えてくるかと思います。」

この部分ですね

この一文がないと、あなたのPRはただの成功体験を語っているに過ぎず、面接官に届きません。「私は公務員の働き方も理解したうえで、活躍できる」という、このことをニュアンスとして伝えます。

ここで宣伝です。
一日頭をひねって出てこない場合はサポートします。



3.安泰でボーナスももらえる

まあ、公務員の魅力ですよね。
私自身、公務員として働いていた時に日本の景気が傾きましたが我関せず。全く気になりませんでした。
短期的な業績に左右されず、ある程度安定したボーナスが支給される公務員は羨望の的です。(と同時に、嫉妬の対象でもありますが)
また、福利厚生がしっかりしていて有給も取りやすく、土日祝日はお休み
まさに理想的

それ、税金ですけど

一方で、民間企業に勤める方は業績に左右されてボーナスの額が減らされることがあると不安ですし不満ですよね。自分の力が及びにくいですし。
しかも、減ることはあっても業績がちょっと上向いたところで増えはしないという世知辛さ。
加えて福利厚生もイマイチで、有休も取りづらい。

これは民間企業のキビしさとも言えます。
しかし、公務員の仕事のキビしさを知ってますか?
となりの芝生の青さばかりに目を奪われてませんか?

そこでお聞きします。
公務員の仕事のキビしさを3つ挙げてください。

・市民からクレームややっかみを言われる
・公務員という立場上、ちょっとした不正やミスが命取り

他にはありませんか?
実はこれは公務員の影のほんの一部です。

じゃ、今からあなたのテンションを下げにかかります。現実から目を背けたい方は今すぐブラウザバックしてください。

心の準備はできましたか?

では、心して読み進めてください。

①毎日ルーティンワーク
②アナログ作業が多く、非効率だらけ
③縦割り部署の弊害でくだらない議論で仕事が進まない
④選挙やイベント対応で年間5日程度、土日出勤がある。
⑤災害時に家族は後回しで市民対応
⑥ぶら下がり職員がいてモチベが下がる
⑦頑張っても、適当にやっている職員と給与や賞与で差が全くつかない
⑧議員の一言で現場はひっちゃかめっちゃか
⑨確認に次ぐ確認作業で生産性を感じられない
⑩市民に直接サービス提供することはほぼない
⑪予算が限られてるから残業代が満額出ないことがある

さて、このまま続けると公務員志望者が激減するので、この辺にしときます。
何が言いたいかというと、公務員の仕事は地味で、地味がゆえにやりがいを感じる瞬間は少ないですよ、ということ。
「そんなの問題ない!」と思われるかもしれませんが、実際このような現実がじわじわとボディブローのように効いてきます。
離職率の低いと言われている公務員からの転職が相次いでいるという事実からも、いかに公務員の現場が想像と大きく異なるかを表わしています。

公務員の病休率は民間より高い

ただ、公平さを保つために一言断りを入れるのであれば、全くやりがいがないわけではありません。それは別の記事で書きます。
私も市職員を退職しましたが、公務員としての仕事は世の中に欠かせないと思いますし、現場で働く人を尊敬しています。
これはむしろ退職してから次第に強く感じるようになりました。

さて、話を戻します。
公務員のキビしさを理解しようという話でした。

ただ、冷静に考えると、これって民間企業にも通じる部分はあるんですよね。そういう意味では20年前後社会人経験のある方ならある程度、免疫が付いているかもしれません。

いずれにしても、一般に言われている公務員として働くメリットばかりに目を奪われてはいけない、ということです。
試しにツイッターで現役公務員のアカウントを検索してみてください。
おびただしい量の怨嗟のツイートがあふれています。
このツイートをしばらく眺めて、「それでも!」という思いがあるのならば、是非、公務員を目指していただきたいです。
私も全力でサポートします。

あ、「じゃあどうすればいいか?」というポイントが抜けてました。すみません。
ここはシンプルに「公務員の現実」にしっかりと目を向けてください。ということです。
影の部分は能動的に探さないと見えてきにくいですから、積極的に「公務員 退職」などというワードで検索してみてください。
そうすれば公務員の仕事内容やその厳しさに触れることができ、面接での質問にもそれを意識した回答ができるはずです。

直視しよう。あとあと後悔しますから



さて、以上が落ちる人の特徴3選となります。

繰返しになりますが、公務員の仕事はそこでしか味わえないやりがいがあります。例えば、何らかの児童福祉にかかわる制度を手掛けたとして、それが10年後も20年後も継続する制度になったら、どうですか?
自分の子供や孫に自慢出来ちゃいますよね?
誇りに思えますよね。

そうしたやりがいを得るためには、いくつもの、無数の困難と現実に立ち向かっていかなければなりません。

落ちる人の特徴を一言でまとめると
「公務員を知らない」
ということです。

ワカリマセーンではウカリマセーン

よくわかっていない仕事に対して、面接で十分なアピールはできませんし、何より考えの甘さは面接官に見透かされます。

公務員として働く、働き続ける覚悟をもって、試験に挑んでください。
もし、小さくても熱意があるのなら私は全力でサポートします。連絡してください。
あなたからの連絡待ってます。


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