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たった1人の"あなたへ"

2021年4月17日と18日、
BLUE ENCOUNTの横浜アリーナ公演が開催された。
ベーシスト辻村さんの地元横浜、
ほかの3人も上京当初住んでいたということで
思い入れは強い場所だと語っている。

あの2日間のことは
1週間以上時間が経った今も鮮明に蘇る。

後ろの方の席からみていると
やはり間のあいた空間に違和感はあった。
規制入退場、アルコール消毒、検温
今となっては見慣れてしまったものたちも
以前ならそこにある訳がなくて。

しかし、この2021年だからこそ生まれた
不思議な感覚が忘れられない。
声を出してないのに聴こえるみんなの歌だ。

特に『もっと光を』は本当に鳥肌がたった。
ラスサビ前のパート
メンバーも含め誰も歌っていないのに
響くあのメロディと歌詞
涙が止まらなくなった。
あの空間にまちがいなく声が充ちている感覚
あれは失ったこの日々じゃなきゃ
絶対気が付かないものだっただろう。

でも、その偶然の産物に
気が付かない世界線が良かった。

当たり前を失って
観客の声を失って
ライブハウスをはじめとする施設は
再び出された緊急事態宣言によって
そもそも全ての音を失ってしまっている

静まり返った会場に次に人が帰ってくる時は
いつになるのか。

田邊さんは「あなた」という言葉に
こだわりを持っているように思う。
「おまえら!」とかではなく
丁寧な「あなた」という言葉を使う田邊さん。
横浜アリーナという広い会場にも関わらず
まるで2人で話しているような距離感を生み出せる
「あなた」という言葉は魔法のようだ。

生きて次会える保証はどこにもない。
だからこそ「会いたい」という言葉は
プレッシャーを含むようになった。
それでも進まなければならない
この日々が間違いじゃなかったと言えるように。
ずっと空は続いてくから。

p.s.
写真でイオンウォーターが映ってるのは
田邊さんのレギュラーラジオへのリスペクトです
ポッドキャストでも聴けるので
ぜひ第1回から聴いてみてください
第1回のゲストはDa-iCE工藤大輝さん
サウナを語る2人の会話こそととのい。
最高です。
イオンウォーターpresents トトノウラジオ

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