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おすすめしない本: 『図書館の日本文化史』


 そういや最近出た本で、新書で図書館に関する本あったよな〜と思って、本屋でそれっぽい本を見つけて購入。

高山正也『図書館の日本文化史 (ちくま新書 1682)』(筑摩書房、2022年)

 大失敗でした…(てか出たのは2022年だし最近じゃないという)

 あまりまとまっておらず、思いつくまま筆の走るまま先のことを書いてはまた戻る、ということが多く、時間が行ったり来たりして重複多く読みづらい(「先にも述べたように〜」的なのが無駄に多い)・専門家でもなく調査能力もなさそうのに古代から説きおこして歴史について長々と述べる という感じ。網野善彦とか石井進を何のフォローもなく使う時点で色々お察し案件。筆者のどうでもいいクセ強の主張が開陳されまくるし。自分の知らない知識(江戸時代に将軍用図書館的なものがあったとか)は確かに色々知ることができたけど、そんなこんなで読み進むのが苦痛レベルでした。
 最近ちくま新書が中公新書的なちゃんとした本を出すようになってたので、すっかり油断してた。

 Amazonで見たら的確なレビュー色々。Amazonレビューって時にすごい役立つことあるんだよな…やっぱり本屋で良さげなのを見つけても衝動買いせず、レビュー検索して見とくべきだった…!と、もうn回目の後悔をするのでした。

 欲しかった本はこちら。

長尾宗典『帝国図書館――近代日本の「知」の物語 (中公新書 2749)』(中央公論新社、2023年)

 やっぱり安定の中公新書。レビューでも評判いいし、多分こっちはちゃんとしてると思う。
 また読んだらレビューします。

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