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そのこだわり 教えてください! トップ工業「ハイパーモンキZERO」開発秘話①

こんにちはトップ工業㈱ SNS企画担当のSです。
2回目の投稿もご覧いただきありがとうございます!

なぜnoteをはじめてみたかというと、今回のタイトル的なことがやってみたかったからなんです!
最初はすでに運用していたTwitterにアップできないかと考えていましたが、
やはり文字数的なことを考えると、Twitterでもできなくないのですが「見てもらえるかな?」「しっかり内容がが伝わるかな?」と思い【note】での投稿をはじめてみることにしました。


1回目の投稿でご紹介した通り、トップ工業は2000を超える種類の工具を取り扱う工具総合メーカーですが、代表工具といえばやはり「モンキレンチ」!
弊社の顔とも呼べるモンキですが、今回は発売当時デザインや名前が印象的だった「ハイパーモンキZERO」をテーマとして製品へのこだわりや、開発までの経緯などを書いてみようと思います。

左からHM-25・HM-32・HM-38・HM‐43


発売は2017年4月 今年の4月で丸6年経ちますが、いまだに展示会などで
よくお問い合わせをいただいたり、SNSにもアップしてくださる方が多い、話題の絶えない看板商品だと思います。

今回は当時の開発担当者である、商品開発部部長のMさんにインタビューさせていただきます!(こんな機会初めて!)

●開発のM部長 ●いつも的確な確認をしてくださる ●ポコポコが好き

Q.「ハイパーモンキZERO」の特長を改めて教えてください。


   ー製品の機能の特長を改めてよろしいでしょうか?

M部長
ウォームを二分割して下あごのラックをウォームで挟むことでガタをカットした「ガタ無しウォーム」採用と、そのウォームを守るウォームプロテクター付き、前身のハイパーレンチよりももう少し大きく開く口開き、力を加えやすい部分を幅広にした非対称ハンドルで握りやすく、手を傷めないこと、セーフティコード用穴付き、目盛り付で簡易ノギスとしても使える…あとは「ガタ無し」を謳ってるので製造過程で寸法変化があまり無い表面処理を採用しています。

   ー寸法変化の少ない表面処理…というと?

M部長 
メッキは母材に膜がプラスされていきますが、パーカー処理は母材を浸食しながらも表面に膜が生成されるのでガタへの影響が少なく、管理がしやすいという表面処理です。メッキは膜厚に左右されたり剥がれることもあるので、ガタへの影響が少なくないです。

HPから引用 ハイパーモンキZERO特長


  ーデザインも特徴的ですよね。

M部長
ハイパーモンキZEROの一番の押しはデザインですね。今もお付き合いのある東京のデザイン会社さんに工具のデザインをお願いして進めておりました。

  ーそれは初めて知りました!工業デザインの企業さんでしょうか?

M部長
そうですね。他にもインテリアデザイン、指輪のパッケージデザインとか色々やってる中で工業系のデザインもやってる、という感じです。
あとデザインでいうと、普通のモンキだとリムの部分のラインをそのまま頭部まで持ってくるんだけど、ハイパーモンキZEROはラインを寝かせていき、クロスするように咥え部の下の方に繋げてます。HM25と32が一番バランス取れてて良いかな。あまり他では見ないデザインで…メビウスの輪みたいな…

  ー「終わりがない」?

M部長
そうそう笑 最上級的な意味で究極って謳ってるのに(カタログを見ながら)終わりなく繋げられるようにね。 


デザイン比較
メビウスの輪イメージ
伝われっ

  ー当時 めちゃめちゃかっこいいと思いました。
デザインもそうなんですが「ハイパーモンキZERO」という特徴的名前は
どのようにして生まれたんでしょうか?

Q.「ハイパーモンキZERO」の特徴的なデザインと製品名のきっかけや背景は?


M部長
ネーミングは一番悩みました。そもそも前身の「ハイパーレンチ」ですけれど、35年前くらいですが「ハイパー」っていう言葉があまり聞き慣れない時代で、キャッチコピーで使ってたのは果汁100%のジュースとか(当時の資料にはホンダのシティ ハイパーターボのメモが)当時の開発者がどうしても工具に使いたいというこだわりを持っていたようです。「ハイパー」の意味には「超越」ということもあって、"ガタ無し”や"JIS以上の大きな口開き”、という特長を持ったこのモンキになら、「ハイパー」という言葉が合うのではないか、ということで「ハイパーレンチ」ができて…。

  ー初代「ハイパーレンチ」にはそんなきっかけがあったんですね。

M部長
そのまま初代の「ハイパーレンチ」を引き継ぐだけだと製品が「モンキレンチ」ということが分かりづらいと思って、モンキを入れて「ハイパーモンキ」、ここまではすぐに思いついたんだけど、それだけじゃ進化してるのにいまいちパンチが足らないという声があって、発売ぎりぎりまでネーミングを考えていました笑
なかなか決まらないからチラシとかパッケージも進まなくて、でもその中でふ、とガタが無い、ガタゼロ…と連想して「ZERO」がいいなって【ハイパーモンキZERO】にたどり着きました。実は他にもいろいろ候補があったんだけどね。

ネーミング案も残ってました!他にもメビウス無限というメモも


  ー他の候補も知りたいです笑 かなり悩まれたんですね。

M部長
もう残ってないかも。悩んだおかげで名前を見ただけで、ガタがない…ガタゼロっていう特長がわかるような名前になったかなと思います。 
 
  ーいつも気になっていたのですが新製品の名前は基本的には開発担当者の方が決定するのでしょうか?

M部長
そうですよ。色々意見も聞くけど最終的に決定するのは開発担当ですね。
名前だけでどんな工具かなっていう特長がわかるように、は気をつけてますね。「名が体を表す」的なところでしょうか。

Q.他に苦労したことやうまくいかなかったことはありましたか?


M部長
やっぱりネーミングもそうなんだけど、その当時発売まで半年しかなかった中で4サイズ展開しないといけないっていうのが大変でしたね。期間が1年とかあれば問題ないんだけど、金型、鍛造から機械加工全ての工程の設計をしないとだから…一重に鍛造って言っても、荒打ちとかの出来上がりの状態を崩した段階の形も設計したり。しかも4サイズ全部同じデザインにしないといけないから会社辞めたいほど大変でした。

  ーそんなに追い詰められて!?

M部長
冗談だけどね。でも短期間でできたのは、開発に関わったメンバーや協力工場さん、それまでの会社のノウハウがあったからですかね。
(構想:2015.9 ➡ デザインレビュー:2016.10 ➡  発売:2017.4)


Q.発売後の周囲の反応はどんなものでしたか?


M部長
最初は少しマイナスな意見もいただいたんだけど、でも展示会とかに行った時に電気屋さんかな、「これ使うと他の使えない」とかって言ってもらえたのはうれしかったです。

  ーそういった声SNSでも多いです、ありがたいことに。あとパッケージ  やチラシもイメージもそれまでのデザインとは大きく変わったと思いますが、その辺はM部長的にいかがでしょう?





すみません、今回はここまでです!
予想以上に長くなってしまったので2回に分けることにしました…。
読みやすい分量ってどれくらいですかね?初めてのnoteはまだボリューム感が掴めません…。

次回はパッケージやチラシのデザインについてのお話から紹介していきたいと思います。

ハイパーモンキZEROの開発秘話…まだ続きます!
ぜひ読んでほしいです。続きもお楽しみに。

新潟県三条市の工具メーカー トップ工業でした!



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