20代はやりたいことをやろう
「20代のうちにしといたほうが良いことって何ですか?」と、就活をしていた21歳から22歳のときに、社会人の人によく質問をしていた。
今考えると、全然覚えていない(笑)
きっと、その時メモをして記録していたけれど、記憶には残っていなかったようだ。
ただ、何かの本で、「貯金をするな」というのを見たのは覚えている。
何かわからないもののための貯金をするくらいなら、今やりたいことに使えと。
それは多分、正解だったと思う。
私は貯金をしたことがない。
どれだけ稼いでも、通帳の残高で10万円を超えることはなかった。
そのときに必要なものを買い、必要なことに投資した。
あてもなく新卒で入った大手の会社を辞めるときですら、これから入ってくるボーナスがある!と海外へ旅行した。
貯金ではなく、行きたかったモンサンミッシェル に行くために。
あのときですら、貯金をしようという発想はなかったけれど、路頭に迷うことはなかった。
良い縁に恵まれていたのもあるかもしれないけれど、振り返ると「お金がない」という状態はなかったかもしれない。
「お金がない」と思うことは多々あったし、何度も水道や電気代金、携帯の支払いを滞納することもあったけれど、衣食住があったから、本当の状態ではなかったのだろうな。
「うちはお金がないから」と母が言う家庭だった。だからこそ貧乏的な考え方がなおらなくて、「お金がない」と思っているうちはお金が入ってこないとわかってはいながらも、なかなかそのマインドを変えることは難しかった。
加えて大学卒業したら奨学金が約900万ほど。
働いても働いてもお金がなくなる。
それでも社会人になってから「お金がない」というマインドを変える努力をたくさんした。
私はお金に恵まれていて、たくさんお金が入ってくる、と。
どこのタイミングで変わったかはわからないけれど、今ではお金は必要なときに必要なタイミングで入ってくるからなくなることはないと心の底から思えている。
夫はわたしのお金の使いっぷりに驚くけれど、この先も使いたいものに使って損をすることはないと思う。
私の通帳は今では10万円以上お金が貯まり、夫婦での貯金額は増え続けている。
夫が一生懸命働いてくれていることもあるけれど、とてつもない強運を持っているので、いろんなところからお金が入ってきてくれる。
その強運は、「私はお金に恵まれていて、たくさんお金がはいってくる」という思い込みが強いことで呼び寄せているかもしれない。
やりたいことにお金を使う人生は楽しい。悔いがない。
やりたいことができているから。
だから、私がもし自分より年下の人に、「20代のうちにしといたほうがいいことってありますか?」と聞かれたら、「やりたいことにお金を使うこと」と言うだろうな。
やりたくないことはやらないし、やりたいことだけをする。
そう決めてから、私は私の機嫌を取るのが上手になった。
「やりたくないことはやらない」なんて甘い考えと思う人もいるかもしれないけれど、そう思うからこそ、やりたくないことをやらないといけない人生になるんじゃないかなと私は思う。
お金と同じで、「ない」も思えば「ない」ものしか見えないし、やりたくないことをやらないのが甘い考えと思うなら、そう思う人は今やりたくないことをやっている可能性もある。
やりたくないことをやらないといけない思いはたくさんしてきたけれど、やりたくないことに気付いたら、やめてきた。
やめて、新しいやりたいことをやってきた。
やりたくないと思っていたことが、大人になってやりたくなることがあるということも知った。
ピアノがいい例だ。
そのときそのときで、やりたいと思ったときにやるほうが、そのやりたいことを楽しめる。
そう思ったら、「やりたいことにお金を使うこと」ではないな。
20代はやりたいことをやろう。
30代になっても、40代になっても、何歳になっても同じことかもしれないけれど、今の私は20代にやりたいことを優先しつづけてよかったと思っているから、これ。
お金かけて大学入って、新卒で大手に入れたのに、辞めるなんて…とか、良い会社に入ったのに次はフリーターになるなんて…とか、奨学金のために働かなきゃ…とか、自由になりきれてない考え方で色々悩んだことはあったけれど、止まらなくてよかった。
本を出すような、いかにも成功者みたいな人がやりたいことをやれば夢が叶うというのを言うのは、あまり響かなかったりする。
その人だから、じゃないの?と。
私は本を出すような大それた人ではないけれど、やりたいことをやり続けて今とても幸せだし、後悔していることはない。
だから、誰だってやりたいことをやり続ければ楽しい人生になる。
大事なのは、やりたいことを選択するのは自分の責任で、自分自身であることを自覚して、絶対楽しい人生にすると決めること。
サムネイルの写真は、私がやりたいことをやろうと一歩を踏み出した、長年の夢のモンサンミッシェルに行くための飛行機の中から撮った写真。
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