4/8週のゆる〜く気になる記事 企業財務
今週の日経新聞で、企業財務について「わくわく学ぶ企業財務」という4日連続での特集がありました。プロの財務の方にすれば物足りない内容かもしれませんが、これから学びたい方、実務に関わっている、なんと無く分かっているけど頭の整理をしたいという方にはとても分かりやすい記事だと思いましたので、おすすめします。
1.損益計算書
一番馴染みのあるものかと思います。PL(Profit and loss Statement)とも呼ばれている、いわゆる企業の稼ぐ力を見る指標になります。
売上高、営業利益と純利益を押さえておきましょう。最新の財務状況だけではなく、時系列での進捗や他社との比較など読み取れる情報が沢山あります。
2.貸借対照表
こちらも聞いた事があると思いますが、BS(Balance Sheet)とも呼ばれています。記事にあるように企業の持ち物を示します。資産や負債などの情報があり、企業が持続的成長を行う事が出来るかという財政状況を示すものになり、投資活動の重要な情報となります。
3.キャッシュ・フロー計算書
キャッシュ・フロー計算書は企業活動におけるお金の出入りが分ります。営業活動による営業CF、M&Aや設備投資などによる投資CFがあり、この二つを合わせたものがフリーキャッシュフロー(FC)と呼ばれます。FCがプラスであれば、配当金や借入金返済などに使え、マイナスであれば銀行からの借り入れなどが行われます。これを示すのが財務CFとなります。企業活動だけではなく、キャッシュの状況や使い方も株式投資を行う際の大切な判断材料となります。
4.自己資本利益率(ROE)
経理や財務、経営企画などの仕事をしていないとあまり馴染みが無いかもしれませんが、株式投資をする際には、非常に重要な指標です。
投資した資本を効率的に利益を産んでいる、つまり株主の投資でしっかり稼いでいる企業という事です。ROE(Return On Equity)であり、利益だけでは無く資産の面でも経営の効率化が判断できます。利益が増えると自己資本も増える事になり、その対策で配当や自社株買いといった株主還元にもなります。
また、株主総会での議決権の判断基準となっていること、資本コストを上回るROEが株主から問われており、企業はROEの改善を求められています。
私も50歳を過ぎてIRの仕事を始めてから真面目に勉強しましたので、興味があれば何歳からでも学ぶのは遅くないと思います。
ゆるい新聞記事小話でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?