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「アフリカン・カンフー・ナチス」というタイトルに惹かれて

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 確かTwitterのTLで『アフリカン・カンフー・ナチス』というタイトルを見かけたのがきっかけで青山のシアターイメージフォーラムで観てきました。所謂ジャケ買いならぬタイトル買い。
 内容は第二次世界大戦で死んだとされていたヒトラーと東條英機が実は生き残っていて手を組みガーナを侵略する、それも空手で。
 という観る前からB級というかZ級な匂いがぷんぷんする映画。昼間だったこと、雨だったこともあってか、お客さんがほとんどいなくて(確か僕含めて3人😅)殆どホームシアター状態でした。居心地がとても良かった♪
 タイトルだけで怒り出す人は見ない方が良いと思いますがモノ作りに関わる人間として、そこはかとなく魂を感じるんだなコレが。VICE Japanでディレクターとして働いていたドイツ人が監督をしているのですが(ちなみにヒトラー役もその監督さんが演じてる)、何のツテもなくネットで知り合ったガーナ人にコンタクトを取って映画を撮っているのだから大したモノである。(ストーリーと関係ない部分で評価をしてるけど…😅)
 日本やドイツと慣習やフィーリングの違う人たちと撮るのがいかに大変だったかが購入したパンフレットに書かれていた。現地のカメラマンの撮った映像が全てピンボケしてたって凄すぎる…僕だったら間違いなくブチギレているな😅
 形だけを取り繕った似ても似つかない東條英機役の人が本業は何でも屋なのを知ってあの業種って役者もやってくれるんだなと思いました。何でも屋業界は今戦々恐々じゃないすか?おそらく劇中の空手はバッタもんレベルのクオリティだったけどね。
 反面、ガーナ人俳優のアクションのキレは良かったですね。やっぱりアフリカ圏の人達の身体能力って違うんですかね?UFCで活躍しているフランシス・ガヌーと言いまだまだ規格外な人達がいそうな気がします。話がアクションから格闘技方面に逸れたが。。😅
 タイトルにもあるようにカンフーがベースにある作品なのでいくつかのシーンでカンフー映画に対するオマージュ(?)もあり一応のまとまりを見せていて、限られた中で頑張ったんだなというのが僕も映像作品を造っているのでヒシヒシと感じました。ホント映像作品ってどこかで妥協を強いられるのよね😭

 最近のイメージフォーラムは小難しい作品以外も上映しててオススメです。何年か前はA・ウォーホルの『チェルシーホテル』なんかも上映してたから、この状況は現代アートからB級まで何でも流しちゃうゼっていう場末のVJ的セレクションな営業形態になってきてて、とても共感できます。

 平日の昼間はガラ空きなので更にオススメです。


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