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[英語・発音矯正] 世界に羽ばたくための実践トレーニング ~ 海外ドラマ編 ~

はじめに

筆者は現在カナダのトロントでソフトウェアエンジニアとして働いています。(詳しく知りたい方はこちら)
面接を突破し職を得て働き始めたとしても、英語へのコンプレックスがなくなるわけではありません。ソフトウェアエンジニアの現場で言えば、1 on 1 ミーティング、HR(人事)とのビザに関するやりとり、Retrospectiveミーティング(いわゆる振り返り)、チームメイトとのコーヒーブレイクなど、様々なことが(当然)英語で行われ、真の英語力が試されると言ってもいいでしょう。面接時点よりもっと、英「会話」することが求められます。発音はそれをスムーズに行うために、当然気になってくるトピックであると思います。
この記事では、筆者が海外ドラマを用いて行った発音矯正のトレーニングを共有したいと思います。

何をやったのか

好きな海外ドラマのエピソードから、いくつかのシーンをピックアップしてキャラクターのセリフを練習しました。僕の場合、ソフトウェアエンジニアなので仕事で活かせる言い回しとか出てくるかなぁと思ったためシリコンバレーをチョイスしました。(イメージより仕事に使うような専門用語・表現は出てきませんでしたが…)。勉強の教材としての英語レベルはとても高いと思われます。

発音矯正視点で見た海外ドラマ

「ドラマを題材にして英語を勉強する」のは、誰もが一度は取り組んだことのある英語の勉強法だと思いますが、発音矯正という観点からはどう捉えることができるでしょうか?結論から言うと、とても実践的な勉強法であると同時に、いきなりこれをベースに発音練習しようとすると、挫折してしまうくらいには難易度が高いのではないかと思います。実践的ということはすなわち、応用編とも言えるからですね。基礎(発音矯正においては母音と子音の音)が理解できていなければ、いきなり真似しようと思ってもできない・言えている気が(自分では)するけど、正しいのかどうかわからない・応用が効かないなどの問題に直面します。しかし、基礎をマスターしてからこのトレーニングに取り組めば、飛躍的に英語の音への理解が進み、英会話のメカニズムを自分のものにしていけるでしょう。

会話において意識すべき発音のこと

「ネイティブのように話す」時に、非ネイティブは何を意識すべきで、どうやったら「英語っぽく」聞こえるのでしょうか。音、スピード、イントネーションなどを思いついた方が多いのではないでしょうか。
しかし、真に重要なのはそれらよりも、「息の量」です。ネイティブの英語話者の息の量って半端ないです。グワーッと一息で喋ります。皆さんは話すときに息を吐いているでしょうか?
一度録音して自分の声を聞いてみてください。おそらく息を吐いている音は聞こえないと思います。これは、日本語の発声方法に起因します。日本語をしゃべるときには、言葉に息を乗せないのです。実はこれが、発音よりも大きな、英語話者と日本語話者との決定的な違いです。
では息を会話に乗せるためにはどうすればいいのか?

口をリラックスさせることができれば、言葉に息が乗ります。

口に力が入っていないからこそ、英語の音で、英会話のスピードで話すことができるのです。しかし、言うは易し、行うは難しの典型で、この「リラックスしている状態」を作るのはとても難しい。なぜなら、先に述べたように、それが日本語の発声メカニズムとは根本的に真逆であるがゆえに、自然とリラックスするのはとても難しい。加えて、「音、スピード、イントネーション」などの要素も同時に意識する必要があるからです。基礎が重要と述べましたが、基礎ができていれば、これらの「意識すべきこと」の量が減り、より会話そのものを意識できるようになり、結果としてリラックスできるようになります。
ここで具体例を見てみましょう。下記のような例文があったとします。

Now, Richard, when you pitched me Pied Piper you said it was gonna be, “The Google of Music.”

発音記号で表すとこんな感じです。

naʊ, ˈrɪʧərd, wɛn ju pɪʧt mi paɪd ˈpaɪpər ju sɛd ɪt wʌz ˈgɑnə bi, “ðə ˈgugəl ʌv ˈmjuzɪk.”

読めそうでしょうか。発音記号をマスターしていればスラスラ読めると思います。では、その知識をもとに読んでみるとこんな感じです。

発音記号を元に読んでみたもの

どうでしょうか。それっぽく聞こえるでしょうか。しかし実際には、このベースとなる発音にプラスして、会話をしているキャラクターのテンションが乗り、息が乗ります。以上を踏まえた上で読んでみると、こんな感じです。

息を乗せて実際の会話っぽく読んでみたもの

口をリラックスさせてかつ、強調したいところ(Richard, Pied Piper, Googleのあたり)で、息をグワッと入れてるのが伝わってれば幸いです。

発音、イントネーション、スピード、そして息。これらを「いきなり」全て意識して、加えてリラックスしながら喋ることは容易ではありません。これを、一つずつ要素に分解し、組み合わせて一つの英文を喋れるようにしたのが、今回僕がやったことです。
上の例文だと、短すぎるかもなので、一応もうちょっと長いやつも載せておきます。

But does anyone appreciate that? While you were busy minoring in gender studies and singing a cappella at Sarah Lawrence, I was gaining root access to NSA servers. I was one click away from starting a second Iranian revolution.

音源はこちら

さっきのでイケると思えても、このくらい長いと、いきなり喋れるようになるのはしんどそうな感じがしないですか?(しないとしたら発音矯正いらないくらい英語喋れてるということなのでそれはそれでオーケー)

どうやってトレーニングしたの?

これを個人でトレーニングしようとすると容易ではないですよね。
ではどうやってトレーニングすればいいのでしょうか?

野球に野球のコーチがいるように、ジムにパーソナルトレーナーがいるように、英語にも、成長を支えてくれるプロフェッショナルがいます。自分で勉強するのに限界を感じたり、客観的な視点からのアドバイスが欲しいときは、それらの人に頼ってみるのもいいのではないでしょうか。

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ぼくの場合は、このたくや先生に指導してもらいました。興味がある方は連絡してみてください。(たくや先生に連絡する際にはこのブログを見たと一言添えてもらえるとスムーズです。)

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ビデオチャットによるレッスンの様子

発音はもちろん、意識する箇所を視覚的に教えてくれます。ビデオは録画の上共有してもらえるので何度でも復習できます。(←これが地味に一番のキモ)
実際のレッスン動画も先生のインスタグラムで公開されているので要チェック。

僕は個人的な体験から、非ネイティブがネイティブのように喋れるようになる過程は、スポーツと似ていると思っています。であるとすれば、筋トレがそうであるように、正しい努力をすれば確実にスキルアップすることができます。僕はコーチを見つける道を選びましたが、もちろん独学という道もあります。自分にとって最適な練習方法を見つけて最速でレベルアップしましょう!

終わりに

以上、僕が英語を喋れるようにするためにやったことを記事にしてみました。このトレーニングをやってみて、友達とのコミュニケーションはもちろん、仕事上でも発音が問題で相手に意図が伝わらないということはほとんどなくなったと思います。(ペラペラに喋れるようになったわけではないですが)
もしまず基礎をやってみたいと思った方はこちらの記事も参考にしてみてください。
英語を喋れるようになって世界に羽ばたきたいと思っている方の参考になれば幸いです!

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