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卵かけご飯が食べられない

基本的に嫌いなものはないし、出されたものは残さずに頂く精神なんだけど、唯一と言っていい、食べられないお品が『卵かけご飯』なのだ。

今まで何度もチャレンジをしてみたけれど、私は食べられなかった。

ある時はカラザを抜いた卵で、
ある時は今朝採れたての新鮮な高級卵で、
ある時は農場で今本当に今生まれたてのスーパー新鮮な卵で、
ある時は白身をホワホワにさせた新感覚な卵かけで、
何度もチャレンジしてみたけれど、どれもマーライオンしてしまった。 

でも不思議と、卵かけご飯が美味しいそうに見えるのだ。
食べられないのに。

人が食べてるのを見ると、特に美味しいそうにみえてしまう。卵かけご飯専用の醤油なんかが売られているのを見ると、何故か手に取ってしまう。
食べられないのに。


余談だけど食材で言うとわさびも食べられない。からしもだ。
あいつらの事は、わさびと書いて、緑の悪魔と読んでいる。からしも同様、黄色の悪魔。


私はこの世でお寿司が1番好きなんだけど、さび抜きを注文するのが少し恥ずかしい。 

なぜなら大将が中々のボリュームでオウム返しをするからだ。
内心、いや繰り返さんでいいから!(泣)
という叫びは虚しく、ええ声で店内響きわたる…

今は、回転寿司店にタッチパネルが導入されてサビの有無を選択できたり、そもそもサビなしがデフォでお好みで付ける方式が一般的になって、非常にご満悦である。


今までも、これからの人生でも、わさびとからしは克服するつもりは毛頭ないのだが、卵かけご飯に関しては克服してやりたい。
だって、あんなに美味しいそうなのだから。

いつか卵かけご飯が食べられるようになったら、初潮を迎えた娘に赤飯を炊くように(古いけど)祝・卵かけご飯克服!としてお赤飯で、かつてマーライオンされた卵かけご飯への弔いも込めてお祝いしてあげようと思う。


卵かけご飯、待っててね。

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