「今忙しいのよ」は便利だが、そのたび子どもは我慢している
どんなときだって2歳の息子は私に構ってほしがる。足にまとわりつき、手を引き、時には私の体を押して自分の要求を伝える。
料理しているとき、洗濯物を干しているとき、掃除をしているとき。
ついつい「今忙しいの」と言ってしまう。しばらくすると息子は諦めて引き下がる。1人で遊び出す。
その姿を見て幼少期の自分と重なる。
子どもは基本的に大人の役に立とうとする、迷惑をかけないように気を使う。なんと甲斐甲斐しいことか。
「ママは今忙しい、1人で遊ばなきゃ、いい子にしなきゃ」そう思ってどれだけ我慢したんだろう。
幼少期の私よ。本当は今ママと遊びたいんだろう?描いた絵を見てほしいんだろう?膝の上にのって甘えたいんだろう?
まだ小さいんだ、わがままもっと言っていいんだよ。親の役に立つ必要なんてないんだ。「もうっ!!!忙しい、忙しいって!!だったらいつ遊んでくれるの!!」って言っていいんだ。親を困らせていいんだよ。
「忙しい」なんて大人の都合だ。子どもを我慢させるための体のいい言い訳だ。
そして、子どものその要求はもう10年後には親に向けられることはないだろう。子どもは我慢を重ね、甘えることを知らずに大人になってしまう。
しかるべきときに甘え損ねた子どもが、アダルトチルドレンになる。そして、大人になっても甘える先を探し求めてしまう。
息子には私のようになってほしくない。
出来る限り手を止めよう。別に掃除も洗濯物も今やらなきゃいけない理由はない。うちには旦那もいないしね。
どうしようもないときは「これが終わったらすぐ行くね」「あと何分待ってね」と言おう。
「あなたの私と遊びたいという感情は尊重されるべきで、私はきちんと応えたいと思ってる」と態度で息子に示そう。
こんなに私を必要としてくれるのは今だけ。一瞬一瞬が大切な宝物で、2度とは戻ってこない。
かわいいかわいい息子のため、出来る限りのことをしよう。
読んで頂いてありがとうございました! 息子のリンゴジュース代にします。よろしくお願いします。