見出し画像

ロードス島戦記コンパニオンの話♪

 もしアナタが、【ロードス島戦記コンパニオン】を知らずにココへ訪れたのでしたら、チンプンカンプンでワケがわからない事でしょう。そこで【ロードス島戦記コンパニオン】とは、どういった作品なのか、少し説明をしたいと思います(説明をされたら、少しはわかるかもしれませんので…)。

画像1

左から、1巻(基本ルール)、2巻(上級ルール)、3巻(ワールドガイド)

 ロードス島戦記コンパニオンは『ロードス島戦記』という小説を原作に、1989年あたりに売られた、古くて絶版してしまった作品です。
 特長は、わかりやすいスタンダードな作りと、シンプルなシステム、小説・マンガ・TVアニメによってより理解が深まるその世界観は「どんな世界でどんな事をするのか」がわかり、簡単にゲームが出来る良さを秘めています。
今にして思えば、B5サイズで1冊が薄く、3部構成にされたこの本は、随分と読みやすかった印象があります。

 と魅力を書きましたが、私がそれに気がついたのはつい最近の事です。
 親しい友人のような付き合い方をしていたダケに、ただ別れられずに付き合っているゲームです。どうか気を追わずにご覧下さい。
(システムが好きになるタイソウな理由なんて、別にいらないじゃないですか。好きだから好きでいいと思います)

**

――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――
■最速キャラメイクを目指して…
――――――――――
―――――
 ちょっとした工夫でキャラメイクを早くしようというモノです。
 この項目内のダウンロードファイルは、全てワードデータになっております。

**

 TRPGでGMをしていて困るモノ、キャラメイク。
 特にコンベンションなど限られた時間の中では、楽しいキャラメイクも、ゲーム時間をすり減らす凶器になります。
 もし無理なく高速にキャラメイクが出来たら、どれほどいいでしょう。
 その高速化処理を紹介致します。
 もし、これでアナタのキャラメイクが少しでも高速化できたら、とても嬉しいです。

**

――――――――――
●【1.サポートシート】
―――――

画像2

 上図はサポートシート(以下、サポシー)です。
 サポシーは書き込まれたキャラシーのカラーコピーで、サポシーには、能力値の算出方法や、所持金の決め方など、本来キャラシーに書かれる空欄に、直接書かれたモノです。

 このサポシーが、キャラメイク高速化になります。
 キャラメイクの時、白紙のキャラシーと同時に、このサポシーも手渡します。
 これでキャラシーの空欄をどのように生めたら良いのかがわかり、高速化が促せます。

**

――――――――――
●【2.買い物セット】
―――――

画像3

 上の表は【買い物セット】です。
 買い物も又、時間のかかるモノです。
 この時間を節約する為のツールがコレです。

 キャラのイメージあった項目を選び、
 所持金の計算のしやすい価格と、
 既に選ばれた武具が、高速化を助けます。

 これにプラスして【旅行セット】という形で、
 リュックや松明など、必要な道具も1括りにすると、
 買い物が、更に時短化されます。

**

――――――――――
●【3.冒険の動機・目的】
―――――

画像4

 上の表は【冒険の動機・目的】です。
 キャラの動機・目的を得ないままスタートするのも良いですが、動機・目的が明確でないと主体性をもって冒険に望めません。
(望める人たちのゲームなら、この紙は使わなくてもいいです)
 この項目内で決めるので時短化が促されます。

**

――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――
■ロードスの戦闘バランス
このツールは、エクセルを使用出来る環境が前提になります。
――――――――――
―――――
 TRPGでGMをしていて困るのが戦闘のバランスです。
 強過ぎても、弱過ぎてもプレイヤーたちを満足させる事は出来ません。
 【プレイヤー達が、死力を尽くしたあかつきに、勝利をおさめる】 この理想の為に、苦労しているGMもいる事でしょう。
 ですがロードスに限って、ある程度はこのツールで解決できます。

画像5

 ロードスの戦闘バランスは、エクセルで求めます。
 エクセルのワークシートは3つで構成されています。
 【はじめに…】【モンスターリスト】【PCリスト】の3構成。
 ←は【はじめに…】の画面になります。
 この画面はあくまでバランスの結果だけを見ます。
 入力は【モンスターリスト】【PCリスト】の画面で行います。
※【はじめに…】は表示のみです。入力はしません。

画像6

 上は【モンスターリスト】の画面です。
 赤い矩形部分にモンスター名を入力します。
※下欄にあるモンスター名しか対応してません。

画像7

 上は【PCリスト】の画面です。
 一番上の欄にデータを掲載します。
 あらかじめ下の欄でPCの平均データを書いて、コピー&ペーストで掲載すると便利です。
 【モンスターリスト】と【PCリスト】の入力をすると【はじめに…】にバランスが表示されます。

※バランスは戦士のみの計算ですが、職のバランスはとられています安心して活用下さい。

上記のツールになります。ぜひ一度、試してみてください。
※リンクをクリックするとダウンロードします。

**

――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――
■戦闘の効率化
ちょっとした工夫で戦闘効率をあげようというモノです。
――――――――――
―――――
 ゲーム中でGMが大変な思いをするモノ。それは戦闘です。
 又、一番、プレイヤーがサイコロを振って楽しいところでもあります。
 そこでプレイヤーが楽しくサイコロを振る事が出来て、且つ、
 GMの労力が減らせるような工夫を凝らしました。
(以下の工夫は、特にGMの労力を削減するよう、工夫したモノです)

**

――――――――――
●【1.戦闘管理表】
―――――

画像8

 上は【戦闘管理表】です。
 戦闘中の敵HP&MP等を記入する用紙です。
 下の図はその詳細になります。

画像9

黄:モンスターの名前
紅:モンスターのHPとMPを書く欄です。
紫:PかEと記入。先攻後攻の記入をします。
緑:その敵が受けた様々な時間制限などを記入します。
※下図は、使用例。

画像10

**

――――――――――
●【2.魔法判定】
ハウスルールになります。
―――――
 魔法の発動は自動成功で、敵(GM)側が抵抗できるか判定をします。
 GMはモンスターの数だけ面倒な判定を行い、仕掛ける方は出来ないのです。

《解決案》
1)あらかじめ【抵抗失敗率】(100-モンスター抵抗%)をGMは計算しておきます。

2)戦闘中、キャラが魔法を使った時【抵抗失敗率】でプレイヤーに判定をしてもらいます。

  成功なら魔法成功。失敗なら魔法は抵抗されたとなるワケです。

利点は当日、GMは計算する事が無く且つ、サイコロを振らずに済む点。
それ+α、プレイヤーがサイコロを振られる点があります。GMの労力が削減されます。

**

――――――――――
●【3.回避判定】
ハウスルールになります。
―――――
 このシステムで厄介なのが【自分攻撃%-敵回避%】で決める命中判定です。
 戦闘のたびに暗算しなければなりません。これはとても面倒な事です。
 プレイヤーも大変ですが、実はもっと大変なのがGMです。
 何故ならGMは、キャラの人数分【モンスター攻撃%-キャラ回避%】をするからです。
 しかもキャラ側に回避判定はなく、GMが敵側として一方的にサイコロを振るので、キャラにとっても不都合な判定なのです(ここでサイコロを振らないのはイヤでしょ?)。

《解決案》
1)あらかじめ【攻撃失敗率】(100-モンスター攻撃%)をGMは計算しておきます。

2)戦闘中、キャラ達が防御側になった時【キャラ回避率+攻撃失敗率】をしてもらいます。

3)次にその【新・キャラ回避率】でプレイヤーに判定をしてもらいます。

  成功なら回避成功。失敗なら回避失敗となるワケです。

利点は当日、GMは計算する事が無く且つ、サイコロを振らずに済む点。
それ+α、プレイヤーがサイコロを振られる点があります。こちらもGMの労力が削減されます。

**

――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――
■ゴブリンを紹介しよう!
――――――――――
―――――

画像12

 一番ポピュラーで一番強いキャラといえば【ドラゴン】です。
 一番ポピュラーで一番のザコキャラといえば【ゴブリン】です。
 【ドラゴン】はどんなモンスターなのか容易にわかるモノですが、
 残念な事に【ゴブリン】を説明するのは一苦労です。
 そんなゴブリンを簡単に説明できるとしたら、どうですか?
 風貌を口頭で説明したり、小鬼などと近値の言葉を探す必要はありません。

画像12

 上の図がゴブリンを説明するシートになります。最初に出易いモンスターなのに一番説明がややこしく、GMをしていて困っていた人も多かった事と思います。

 A4版カラーコピーしてテーブル中央においてプレイヤーに見せましょう。
 パッと一目でわかります。(絵がついているので当たり前ですが…)

 人によっては想像力が欠如するのでよろしくない。と賛否がわかれますが【わからないモノは想像できない】と思っているGMが使えば良いでしょう。ちなみに私は要領の悪い説明を聞くくらいなら、パッとわかるよう絵を見せてくれると嬉しいと何度も思いました。ですからプレイヤーのニーズに合わせて使うのが良いと思います。

ワードデータをダウンロードする場合は、下の項目をクリックして下さい。

**

――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――
■ルールについて問い合わせた事
――――――――――
―――――

グループSNEさまへルールについて問い合わせした事があります。
―――――――――
●問合せ内容
「ロードス島戦記コンパニオン」P43ではLPダメージと記載があります。一方、「ロードス島戦記コンパニオン」のP136、「ロードス島戦記コンパニオン 2」P142ではMPダメージと記載されています。このLPかMPはどちらになりますでしょうか?

●回答
【LP】が正しい。
―――――――――

**

――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――
■まとめ・所感
――――――――――
―――――

 今になって改めて…の話。
 このゲームは1989年に発売され、既に絶版したゲームになる。

 その為、これを見てから購入を考えても恐らく手に入れる事は難しい。

 これらは1990年代に作ってコンベンション含めてよく使用したモノになる。この記事を自分のサイトで公開していた時期は2004年頃。この頃には既にこのゲームを中心としてはいないんだけども、TRPG初心者向けにいいだろうと思ってちょくちょく回していたモノになる。

 戦闘のバランスについては、ランチェスターの第二法則で求めていたと思う。ロードス島戦記コンパニオンではその計算方法で特に問題は感じなかった。

 あと何故ゴブリンを紹介するモノがあるのかと言うと、1990年代「TRPG初心者の人はファンタジー系のコンピューターRPGも遊ばない人」というのが多かった。いてもドラクエ等でゴブリンというモンスターを知らない人が多かった時期。その為、ゴブリンを紹介するモノを作った次第。今ではきっと不要な資料なんだろうと思う。


おわり。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?