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千の顔を持つ原理主義的ロールプレイ♪

 TRPGのゲーマー同士ではロールプレイ論争がある。
 「ロールプレイ」という単語は1つなのだが、これが人によって意味が異なっており、ゲーマー同士で「これこそがロールプレイだ!」とロールプレイ論争を繰り広げる事が度々ある。

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 揉める理由は本来はロールプレイに限ったワケでなく「人と人が話す言葉」は辞書でも用いらない限りブレて伝達したりブレた形で解釈され易い。言葉の特徴とも言えると思う。
 しかしながら、そんな発言もまた「人それぞれの考え方の1つ」と位置付けられてしまうので論争を消火には役立たない。

 そして趣味という性質上、原理主義的に「これがロールプレイだ」と他を排他的に扱いガチになってしまう事が論争に拍車をかけてしまうのだと思う。

広義&狭義RP

 そこで自分なりに、皆と仲良くなる方法「広義的にはどれもロールプレイ。ロープレイの中でも細分化が出来て、更に別名が付く」という分類化が出来れば、問題は軽減するのではないかと提案する。

 また更に、ロールプレイについて色々SNS上で聞いて回ったら、自分が収集した限り 8 種類に細分化出来る事がわかった。
(探る範囲を広げればもっと種類は増えるかもしれない)

 その論争となるロールプレイという1つの単語から、どのような種類が生まれているのかをご報告。

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【01】全言動(All actions)
 セッション中に行うPL・GMの行為全てを表す事。
 サイコロを振る行為もロールプレイ。悩む事もロールプレイ。何かしゃべる事もロールプレイ。何かを決断する事もロールプレイ。
 PLとして笑う事も談笑する事もロールプレイ。ありとあらゆる事はロールプレイという考え方。少々乱暴な意見に見えるケド、プロのデザイナーさんの意見だったり。

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【02】模倣・ごっこ遊び(Pretend play)
 そのPL・GM自身がリスペクトしている、何かの作品のキャラクターが行うシーンを言動によって再現する事。
 何かのシーン、シチュエーションを真似る事を目的に行う事。「TRPGはルールを用いたごっこ遊び」と言う人がいるくらい一般的な遊び方かも。

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【03】キャラクタープレイ(Character play)
 PL・GMが設定した人格を基に、そのキャラクターらしい言動をする事・しようとする事。
 PL・GMはそのキャラクターとして行動する事を楽しむ。なりきりとも言う。キャラクターになりきるプレイから、キャラクタープレイとも…。
 この名称を非常に嫌う人も多い。

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【04】演技(acting)
 PLがPCになったつもりで手振り身振り・声色・抑揚等で演じる事。
 キャラクタープレイは自分がキャラクターになって行動をとる事を目的としている事に対して、演技は他人に「そう見えるように動く事」を目的にしている。例えばキャラクターの心情になりきる以上に、キャラクターの心情に似てる自身の経験を探して、その経験を再現して他人に表現しようとする…等。
 自分の観測範囲では演劇経験者のゲーマーはいますが、ここまでストイックにされているかはわからないです。

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【05】ロールテイキング(Roll taking)
 与えられた役割・役職を演じる的な意味合いや、ステレオタイプ的な世間から見える役割像・期待されている役割像を演じるに近い。
 職業らしさ、社会的に期待されている言動をする事。
 「お兄ちゃんなんだからしっかりしなさい」「警官は聖職者なんだから模範となるベキ」「戦士なら最前線で肉盾になって暴れるベキ」と言う期待される役割を積極的に演じる事がロールテイキング。
 この考え方をロールプレイと呼ぶ人は自分の観測範囲ですが結構いる。

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【06】チームワーク(Teamwork)
 卓にいるPC同士が組織として成し遂げる為に、助け合い、お互いの弱点を補完する事で、個人では達成できない事を成し遂げようとする事。
 卓のパーティのチームワークなど、卓にいるPL同士の相対的な役割を与えあい、その役割をこなそうとする事など。
 ロールテイキングに近いが、成し遂げる為に一時的に役割分担・分業化する事を表す。

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【07】心理劇風(Psychodrama style)
 そのキャラと同じ立場・状況に陥った時にPL・GMならどうするかを考える事・空想する事・決断する事。
 そして空想した結果、何を行うかを考える。
 感覚的には、親しい友人からの相談に乗って、自分がその友人と同じ立場・状況だったらどうやって、その問題を解決できるか行動を考える事に似てる。ただ根幹の思想などはPLやGM自身という事になる。

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【08】映画的物語作り(Making a cinematic story/Narrative)
 PL/PCの設定のままクエストをクリアする為に、周りの環境・世界の設定を変更する事。
 キャラクターを描写する為にシーンを設ける事。
 表現したいPC像にならないような物語的にいらないシーンや内容を省く事。映画的な物語を作る事をロールプレイと呼ぶっぽい…。

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握手

 どれが唯一のロールプレイだ!とは思わず、どれもロールプレイ。更に言えば広義的なロールプレイの中での狭義的な部分での●●だね。と言える事で論争が終結出来たら嬉しい~と夢みてる。

和気あいあい

 ロールプレイ以外のTRPG・オンセ界隈の単語に興味があるは場合は「オンセ界隈の用語集」にまとめてあるので参照されたい。


おわり。

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