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有償GMの話⑤♪


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 「既存の有償GMとしての知見」の指摘があって調べる事にした。なんだか自分が有償GMするかの勢いで調べてるが、そんな事はない。でも気になってしまって調べる事にした。

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■オンセの有償GMについて
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 2件ほど依頼したが破談してしまった。
 1件は、それなりに商談した上で丁重に断られてしまった。
 1件は、長い商談の末、やりとりに自分が腹を立ててしまった為、破談とした。

ロダン考える人

 自分は「有償GMを肯定したい」という気持ちが強いし、今回の商談ではコミュニケーションの齟齬が目立った為、自分にも問題があったのだろうと思う。詳細を書く事は避けるが、オンラインの有償GM依頼は思ったより難度が高いのかもしれない。

 後に記載するオフセの有償GM下によるプレイを快諾して貰える事の「有難さ」を実感した。

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■オフセの有償GMについて
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卓2

 こちらは2件プレイした。人生で言うなら3件。オンセの破談がない時は結構辛辣な気持ちもあったが、オンラインでの有償GMの破談と比べて、快諾してくれる事の素晴らしさというのを改めて素晴らしいと実感した。

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■金額面
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 【A】は、400~800円/h(1人)。4.0hプレイし(内1回小休憩)。最大5.0hまで遊べる(2000~4000円)。
 【B】は、245円/h(1人)。3.5hプレイし(内2回小休憩)。最大4.5hまで遊べる(1100円)。 

 これにはGMの拘束時間だけでなくスペースの利用費も含まれている。

書き込み

 プレイスペースのみの金額感は下記の通り。

●α店の場合
平日………  500円(税込)/1人(終日{9.0h})
土日祝日… 3,000円(税込)/1卓(終日{9.0h})
●β店の場合
平日……… 2,000円(税込)/1卓(3~6人)(終日{8.0h})
土日祝日… 3,500円(税込)/1卓(3~6人)(終日{8.0h})

お金札束

 客側としては安くてありがたいんだけども、本当に安いと思った(初回割引とかはアリだと思うけど)。安過ぎてもっとお金取ってもいいのにと部外者ながら思ってしまった。でもそれがTRPG界隈の現状なのだろうとも。

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 本来は「プレイスペース代」と「ルルブ・サプリ代」と「マスタリング代」は別請求に出来るモノなのだから分けた方がいいのかもしれない。そうすれば指名料金も貰える事になるし…。あとはルルブやサプリメントを販売するプロモーションの位置づけの強化などが重要になってくるのかもしれない(出来る事なら各GMが付加価値を追加できるようにして、付加価値分の金額を販売したGMに還元出来るとより良いんだろうなぁ~とも)。
 ただこの方法は昔の遊園地(入場料とアトラクション料が別費用)はそうだけど、今のディズニーランドのように入場料で入り放題とどちらがいいのかという話になるのかもしれない。

サプライズ

 その他、チップ、おひねり、投げ銭などの文化をGMに対しても行えるようになれるならGM自身の技術向上のモチベーションにもなるかもしれない。ただスタンドプレイを誘発する事になるようにも思える。難しい。

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■ブレイク・ジ・アイス、ディスカッション、アンケートの有無
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PL_ハート

 インストラクターとして、コミュニケーションを円滑に進める為に「場を温める」1手段として存在するブレイク・ジ・アイスは、【A】も【B】もほぼなかった。自己紹介も軽視かナシという形だった。

名前

 自己紹介も促されないからコミュニケーションも円滑にするには客側の努力が必要という状況になってしまっている。個人的には出会った時に1回。PCが出来た時に1回。ゲーム内で1回の合計3回はした方が良いと思っている分、ないのは少し勿体ないなと思った。

他意見

 多くのゲームで推奨されているゲーム後のディスカションも【A】も【B】も全くなかった。ディスカッションで褒める等によってPLの満足度を更に上げる場合もあれば、しゃべり足らない不満をディスカッションで解消する機会がない事になる。有償GMがPLに助けられた場面についてお礼を言うチャンスにもなっているが、失ってしまっている。PLのモヤっとした状況もフィードバックされない為、参加者の満足度合の把握もしずらい。

 TRPGに限らない商売なら、サービスに対する品質向上のアンケートなどもあるが、それも【A】も【B】もない為、リピート率を下げかねないだろうとも考えられる。

小銭

 ただこれらは、時間給で換算する為、ココに時間を割けない実情があるのだろうとも思われる。しかしココこそ、指名料やチップなどによって評価されるのであれば、無視できない要素として扱われるのではないかとも思える。

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■求められるマスタリング
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 自分の事を棚に上げて、かなり辛口に書いている。

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【A】のマスタリング
・GM自身、可もなく不可もなくなマスタリングとシナリオだった。

・特別素晴らしい!面白い!ワケではなかったが、クセの無いシナリオ・マスタリングでフラットな印象が良かった。

・初心者対応は悪くはないが、準備が若干不足しているように感じた。しかしと突発卓なら仕方ないし。自分自身も突発参加の上に遅刻をしている中での途中参戦の快諾という点は素晴らしかった。

・GM自身のカリスマ性を押し出す感じはなく、あくまで平均値・中央値的、素直さを感じる点が好感を持てた。

・ゲーム作品(システム)に対する紹介がして貰ったが、少しわかりにくかった。アドリブで紹介している点が良くなかったのかも。

・流しという程ではないが、GMが楽しむためにやっている感はなかった。良し悪しは別として。良い点としてはGMはあくまでも職業GMとして行っている為、PLを主軸に置くという意味では良かったと思う。一方、GMも楽しもうとする感覚が乏しいと遊びとしては淡々としがちになるとおもう。演技でも楽しもうとする等の心の切り替えが必要なのかもしれない。
【B】のマスタリング
・可もなく不可もないシナリオで軽い内容だった。

・GM自身はオタク的な意味でクセを感じた。特別面白いワケではなかった。良し悪しは別として。

・ゲーム作品(システム)に対する紹介がかなり乏しかった。わかりにくかった。

・マスタリングの「流し」でやってる感が前面に出て少々雑な印象。直前にシナリオを渡されたのか、シナリオを把握し切れていないのか前半の「らしい」の連呼も少々見苦しかった。

・一方で、この作品ではなかったが、ゲームデザイナーにGMをして貰ったという意味で贅沢な経験をさせて貰った。この会社に対してファン総であれば、それだけでも十分な顧客満足度に繋がったのだろうと思う。

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 GMのスタンドプレイで新たに面白さを付加するよりも、まずは、それぞれの面白さを丁寧に引き出して改めて卓のPLに提供する形が、プロらしいように感じた。だから、GM自身が奇を衒わず、且つ、GMの癖が少なく見えた方がいいだろうと思われる(あとGMが本気でやり過ぎるとゲーム後に疲れきってしまうので、ある程度の“流し”が必要なのだろうとも思われる)。

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●それぞれの面白さ・楽しさ
・TRPGにはTRPGというジャンル自身の面白さ
・ゲーム作品(システム)にも作品自身としての面白さ
・シナリオにもシナリオ自身の面白さ
・PLという参加者の存在自身もコンテンツとしての面白さ

 ここら辺が出来た上でGM自身も「楽しんでいる演技」を含めたGMの魅力という話があるとより良いのかもしれない。

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■求められる接客業務
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 更に自分の事を棚に上げて、かなり辛口に書いている。

アピール

【A】
・シナリオに関連する紙資料が乏しかった。
・GMの滑舌は普通でところどころわかりにくかったが概ね理解出来た。
・ゲームシステム上場所を取っても良いのにあまり活用出来ていなかった。
(ホワイトボードや広い机のスペースをもう少し利用しても良かったような勿体なさを感じた)
・ある種、安全運転でも丁寧さは乏しく、休憩はキャラ作後の1回程度だった。
【B】
・GMさん、オタクらしさが前面に出過ぎてて、営業や接客の感が乏しい。
・シナリオに関連する紙資料があるのにPLから要求してから手渡しで、朗読で済ませようとしていた。
・GMの滑舌は悪く、それを補う事もなかった。席配置でどうこう出来る状態とは言いにくい。
・ゲームシステム上場所を取るにも関わらず、物理的に机が狭かった。
・マナーとしての、スマホメインでTRPGをプレイするPLに対する注意を一切しなかったのも少し気になった。
 (そのPLは人の話を聞いてないので聞き返す事が多い上に、他者発言を拾う事も自身のRPもしていなかった)

 GMは接客業を兼ねている。滑舌やゆっくりしゃべる事や、服装含めて接客業として客に接する方法も重要なのだろうとも思われる。しかし客がゲーム内でも立場が上だと思わせるとマスタリングが面倒になるだろうから、その兼ね合いも難しいだろうとも思った。

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■まとめ・所感
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 オフセについては、ゲームの印象がスタンドプレイさは少なくフラットなのは好印象だった。しかし、思った以上に、有償GMが有償らしさがなくて驚いた。一方で「生まれて初めてTRPGするというご高齢(例えば60代)が来た時、失礼なく対応できるのかな?」とか「親子連れで、親監視化の中で卓を回す時に、親を不快にさせずに対応できるのかな?」とか……大きなお世話になるが、ちょっと心配になった。

 なんていうのかな…「白タク(タクシー事業として国土交通大臣の許可を受けないで、自家用車やレンタカーを使用して、お金を貰って客を運送する車両) 」感があった。あとサービスの松竹梅みたいな差がないのも気になった。安いのは安いなりに、高いなら高いなりのサービス差がないから安くせざるおえないのかもしれない。

 でもそんな事を言ってるが、有償GMをして貰えなかったオンセ有償GMより数百倍ありがたい存在だと思った。感想が辛辣なモノが含まれたが、やっぱり有償GMは世の中に存在してほしいという気持ちがより強くなった。

感謝

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おわり

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