「悠木碧のつくりかた」を読んで
読書感想文を書くのが下手な子の読書感想文のタイトルみたいですが、その通り、今回は読書感想文が下手な子の読書感想文です。
こんかいわたしがよんだほんは、『悠木碧のつくりかた』というほんで、中央公論新社さんからしゅっぱんされています。
このほんは、ちょしゃじしんのじんせいやすきなことなどについてかかれたほんです。
ここから前置きが始まります。飛ばして本編に行きたい方は、20秒未来へ転移してください。
読書感想文といえば、本編の要約を軽く載せて、そこから読んでどう思ったかを書くものでした、っけ?
わからないのでそういうことにして、今回は、その読書感想文に不可欠な要約を消し飛ばしたいと思います。
なぜなら、人の人生を勝手に要約するのは失礼だと思うから、と、ご本人のことを知りたいなら本編を読んでもらいたいから。……と要約が苦手だから、が、1:1:8ぐらいの比率で心の中を占めているからです。
20秒経過。
それでは本を読んでどう感じたかを語っていきたいと思います。
全体を通して感じたことは、自分の言葉で書かれている……。
いや当たり前やろ、って思いましたよね?
確かに言葉だけ見れば当たり前なことのように思えますが、それがなかなか簡単なことではないのです。
私は、自分の考えというものは、焼印を押すように、苦しみを伴って心に刻まれるものだと考えています。
私はアナザースカイが心の中の闇な人間なので、様々なことを苦しみから解きたがる習性があるのですが、
その一つとして、人間の唯一性は、苦しみにあると思っています。
人生の目的である幸福は、苦しみを乗り越えた先にしかありません。
幸福の形が人それぞれなら、その過程の苦しみの形も人それぞれということです。
その苦しみに向き合い続ける中で、唯一性が色濃くなっていく。
自分だけが歩く道なら、自分で考えるしかありませんよね?
だから、己の苦しみと向き合い続ける中で、自分の考えというものが生まれ、自分の言葉で書き、話せるようになっていくというわけです。
話を戻すと、この本の著者は、自分の苦しみに向き合った方なのだと思わずにはいられません。
上から目線な言葉を使えば「偉い!」となります。(人生の後輩より愛を込めて)
全体を俯瞰して見た感想はこんな感じです。
次に一つ一つの内容についての感想。具体的なことは言えませんが、、、。
その具体的な話から読み取れるのは、この方は人生を全力で生きている方なのだということ。
要領良く立ち回ろうとしたり、こっそり楽をしようとしたり、自分だけ抜け駆けしようとしたりなどの、小賢しさがない。
「いやそんな人間の嫌な部分誰も自分史に書かへんやろ」
確かにそれはそうなんですが、文章を見る限り、人生を真正面から生きてきた感じがすごく伝わってくるんだなこれが。
うどんの鰹出汁の感じです。
そう思わせようというけばさとか、受け取り手が自分にそう言い聞かせないといけないようなその場しのぎ感とかではなく、滲み出てくるような、向こうからやってくるような感覚がします。
つまり、具体的なエピソードについての感想をまとめると、
この人はいい死に顔になるだろうな、というかそうであってほしい
となります。遺影〜(yeah〜)
すいません、冗談です。幽霊になってから私を呪わないでください。
以上です!
いや〜(year〜)、ゲーテの言葉『人間こそ、人間にとって最も興味あるものであり、恐らくはまた人間だけが人間に興味を感じさせるものであろう』と
『君の胸から出たものでなければ、人の胸を胸にひきつけることは決してできない』を思い出させる本でしたね。
今時珍しいですよ、こういう人は。(若造より)
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