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シン・「おひとりさま天国」を聴いてみたりして(乃木坂46)

おひとりさま天国がリリースされて、それぞれ聴いてみた感想です。

真夏の全国ツアーも大盛況で完遂され、あまり寝かしといてもなんなんでとりあえず公開しますが、もう少し書いたり見栄えを良くしたりしたい部分があるので表題もに(仮)を着けてます。


全Type収録

初めてタイトルや一部の歌詞を知ったときには正直「なんじゃこれ?」って思いましがが、プレミア公開で聴いたら「もう、サイコー」でした。
これまでの乃木坂とは風味が違うシンプルだけどアゲアゲ・ノリノリな曲調で大変よろしいです。コーラスが大きく取り入れられているのもお気に入りですね。

初センターの和ちゃんは沖縄公演の初披露時には緊張しまくってましたが、サイコーな曲をもらってサイコーなパフォーマンスを見せてくれてます。

アタマの「3,2,1、ゴー!」っていうノリは白石麻衣さんがガルルでみせる「◯◯ー!、騒げェー!!(あるいは出し切れぇー!!)」(◯◯にはライブ会場の地名などが入るのは御存知の通り)に匹敵するアゲアゲな煽りフレーズだろうな、とライブ会場の遠くから眺めています。

最近のシングルでは、表題曲よりもカップリングのほうが印象深かったりもしたことがあるけれど、33rdシングルのいちばんはこの曲ですね。

ワシが作るべきだとnoteに書いたコール動画も公開されました。みんなの浴衣姿がカワイイぞ。

おなじみCrahsさんの楽曲分析はこちら。

サブスク配信直後に投稿したヤツ


全Type収録

33rdのアンダー楽曲であるこの曲は、これまで数曲のアンダー楽曲の印象とは違い疾走感を感じてヨイです。音がミチミチに詰まってて、細かく刻まれたリズムがかっこよいです。敢えて書けばYOASOBIやAdoあたりの今流行ってるぞ的な風味を感じます。
MV以外でまだみゆちゃんをセンターに擁したアンダーメンバーたちのパフォーマンスを見ていないんですが、きっとかっこいいに違いない。
曲は最近のとは印象を変えてきてて、もちろんかっこいいんだけど、もう少し明るいはっちゃけた感じの(13日の金曜日的な)アンダー曲であってもヨイんじゃないかなってのが正直な個人の感想です。


Type-A収録

選抜メンバーが歌うスローでメローな曲で、この曲を聴いて「悲しみの忘れ方」を思い出しました。今年秋には3本目のドキュメント映画が公開されるという話も聞きますが、きっとこの曲がタイトル曲になるんでしょうねっていう印象です。
歌詞の内容を聞くと、2023年の真夏の全国ツアー座長を務めた井上和ちゃんの当て書きっぽくて、彼女の応援歌に聞こえました。

全国ツアーの座長といえば、2022年は「スキというのはロックだぜ!」を引っ提げてかっきーが泣きながら頑張ったことが思い出されますが、今年は泣きそうな(神宮3日目にはついにかっきーとさくちゃんの何気ないやさしい仕草についに泣いたみたいだけど)和ちゃんのそばにいて、彼女を支えているかっきーそしてさくちゃんの姿が見られておっさんは嬉しいです。
かっきーがいっぱいいっぱいの中、先輩や同期など多くのメンバーたちに支えられてやりきった去年のツアーで、自分がされて嬉しかったこと助けられたことをそのまま和ちゃんにしてあげてる姿は「やっぱ乃木坂だな。乃木坂ってこういうグループなんだよな」って思って目頭が熱くなったことは公然の秘密です。


Type-B収録

4期生のエース、かきさくペアのユニット曲です。
ちょっとラテン調な、1990〜2000年代あたりのおしゃれデュオが歌ってそうな曲調で、おっさんはかなりスキです。
かっきーの力強い歌声と、それを補完するようなさくちゃんのウィスパーボイスの関係性が良いカンジです。

32ndの「黄昏はいつでも」では和ちゃんとのペアの時もだし、31stの「アトノマツリ」でもさくちゃんのウィスパーボイスをホメたワシだけど今回も曲の雰囲気にピッタリで、かっきーの力強い声だけではこの曲のこの雰囲気は出なかったと思い、とてもよい組み合わせだと思います。

さくちゃんの場合、普段からあまり声を張り上げないヒト(後ろから大声で呼びかけると驚いて逃げ出すとラジオでかっきーが話してた)だし、高音が伸びる声質ではなんだけど(正直な感想を言えば、高音ノビノビな生田絵梨花さんのMTVアンプラグド出演時、さくちゃんは高音が出なくて苦しそうでありちょっと可哀相だった)、こういうカンジの声の出し方で歌うという、彼女の歌の魅力が見つかってよかったなって思います。

話はちょっとズレるけど、さくちゃんといえば「おひとりさま天国」TV初披露時のパフォーマンスや、2023年神宮ツアーの様子(SNSで漏れてきて運営が怒ってた動画たち)を見たりしたけど、去年とは明らかに違う印象ですね。自分周りだけじゃなくてグループ全体を見た活動ができるようになった感じで、齋藤飛鳥さん卒業前後でワシは「さくちゃんが覚醒した!」って書いたことがあるけれど、やっぱあの頃から彼女自身の乃木坂の中心メンバーの一人として、グループを引っ張っていこうという強い自覚が生まれ、その意志が感じられる行動が見られる今日このごろなのは頼もしい限りです。

ドラマ形式のいい感じなMVですが、歌唱部分終了後のラストシーンは完全に「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」でちょっと蛇足な印象もあります。
しかし、そんなシーンのセリフ「これからだよ、わたしたち」はエヴァっていうよりも、そろそろ新世代への交代が予感されてた時代のMV「空扉」のラストで姉役の白石麻衣さんが妹役の梅ちゃんにむけて言った「まだまだチャンスはあるよ、あんたも、わたしも」っていうセリフに含まれた「次世代を担うのはあなた(たち)だ。でも私は負けない」という決意の表明という意志をふまえたもんだと勝手に考えてます。

かきさくペアはもちろん別々の活躍も魅力だけど、二人で活動すればその魅力が4倍、8倍になるカンジですね。

リンク張ったMVのサムネイルに写ってるモノクロ映像は、ドラマだけじゃない二人の関係性をも感じられて良いですね。


Type-C収録

表題曲がサイコーすぎて、そのためちょっと霞んでいる印象だけれど、やっぱこの曲はスバラシイですね。さすが杉山大先生の作品です。杉山楽曲ではおなじみのピアノで始まり、またサビ前のちょっとしたタメのフレーズがサビの爆発力を増加させているようにアレンジもスンバラシイ。

32ndシングルに続いてちょっと切ない、片思いな乙女心を描くこととなった5期生曲ですが、曲も歌詞もMVも5期生ちゃんたちのパフォーマンスも(もっと言えば神宮初披露時のなおなおの表情も)全てヨイです。「おひとりさま天国」がインパクトありすぎな曲で、それと比較すればちょっと地味な印象ながらも名曲だと思います。
それにしても5期生はいい曲をもらうよなぁ。

ダンス振り付けはSeishiroさんで、「シンクロニシティ」や「Sing Out」でみせたスカートの裾をぱぁっと華麗に広げる振り付けのとこがワシ的にはとても好きです。
メンバー各自の演技シーンは、全体に紗がかかって、いかにもひと夏の思い出的な儚い印象を強く受ける映像も好きですね。

ちなみに五期生といえば、「新・乃木坂スター誕生」が始まった頃には「まだまだ歌がヘタクソ」と感想を書いてたワシだけど、最近の彼女らの歌はかなり上手くなってる。ライブでも先輩に混ざって堂々と歌っているのは頼もしい限り。

かつて「5期生がプリンシパルをやらないのは、芝居から歌にシフトしようとしているから」って書いた記憶があるんだけど、たしかにここ数作のシングル曲群を聞いてみると、楽曲に対して様々な取り組みをしてきていて、それは歌唱面がしっかりとしてきたという最近の乃木坂事情が背景にあるんだと思います。


Type-D収録

33rdシングルは「なんじゃこりゃ?」っていうタイトルの曲が多いのですが、これもタイトルだけじゃなんだかよくわからない。
で、「ずん、たた、ずん、た」っていう懐かしいリズムのちょっと古めな曲という印象で、初めて聞いたときは少しだけ昔のサザンオールスターズが(のなかの原由子さんが)歌ってそうな気がしました。特にサビ部分が。
ドラムのリズムもいわゆる4つ打ちじゃないし、裏でグループサウンズのエレキっぽい(っていうか、ワシ的にはビートルズのShe said,She saidやTomorrow never knowsみたいな印象の、ってかやっぱりサザン的(?)な)特徴的なギターフレーズが鳴り続けているのも印象的で良いですね。サビのコーラスもよいです。
いわゆるアイドルソングな曲調じゃなくて、こういう雰囲気でも余裕を持って軽々と歌えるのが今の乃木坂の実力だよなぁなんて思います。


通常版収録

タイトルの字面の重さや、いきなりサビ頭のアカペラで始まって、ちょっと重めのイントロを聞いて少し身構えてしまうけれど、Aメロが始まると軽やかなフレーズが良い感じです。
歌詞はこれまでの乃木坂にもよく聞かれた「真剣に自分の生き方を考えろ」的な(ちょっと説教臭い?)もので、曲調自体は乃木坂チックではないけれど、歌詞はいわゆる乃木坂王道を行ってます。

「おー、おーおーおー」という部分は「僕の衝動」っぽくて力強くてとても良いね。サビラストの、一拍おいてからの「いーのちー」ってとこ(そしてそれに重なるコーラス)も好き。

ユニットメンバーは「千葉魂」を中心にした(?)千葉出身メンバーたちで
小川彩、奥田いろは、柴田柚菜、菅原咲月、冨里奈央、中西アルノ、松尾美佑とうたうまメンバーがずらりと揃っているのが心強い。

やっぱこのユニットのセンターは総長のあーやなんかな?

ライブではみんなで揃いの「千葉魂」の学ラン着て披露してほしい(と勝手なお願いです)

さて、おひとりさま天国の分析動画を公開されていたCrahsさんですが、今回シングルの表題以外の全曲を聞いて感想を述べている動画も公開されていますので、こちらもオススメ。

それから、「おひとりさま天国」の作曲者の一人であり、曲作りのリーダーシップを取ってたと思われるAkira Sunset師匠との対談動画も公開されてます。
33rdシングル表題曲がどのようにして制作されたのか、そしてこれまでAkira師匠が乃木坂楽曲作りに携わってきた数々の名曲の誕生秘話(ちょっと大げさ)なども聞くことができるので、こちらもおすすめ。

ちょっと前には杉山勝彦先生とAkira Sunset師匠の対談動画が非公式にアップされてたけど、こいつも乃木坂関連の対談としては非常に面白かったのになぁって、まあ不法アップロードだからあまり見ないでください。絶対見ないでください。ワシがその対談動画を見て、それについての感想を投稿したnote記事です。

小さい声で(対談動画のリンクが残ってますよ)

おまけ
今回のシングルには32ndアンダラの映像と五期生個人PVが特典として提供されてるんだけど、その中でもType-Bに収録されてるアルルの個人PV「アルノーマリティー」は素晴らしく良い出来だし、あの曲もすんごくヨイと思うので、配信に乗せてほしい。ぜひそうしてほしい。それからライブでも披露してほしい。直近のアンダラでやって欲しい。ぜひやって欲しい。なんなら12thバスラでもやって欲しい、2024年真夏の全国ツアーでもやって欲しい。
あのPVにはアルルの魅力が詰まってるぜ。2分くらいの曲だから、毎回フルで披露できるし。

サイコーです。

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