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「Actually…」中西アルノ版MV(乃木坂46 黒沢清監督作品) その後
乃木坂46 29thシングルで中西アルノちゃんが何かと話題になってしまった「Actually…」の黒沢清監督版MVが爆音上映されるっていうニュースを読んだ。
あの曲は重低音が魅力の一つだから、爆音上映ならばそのかっこよさがより一層感じることができるでしょうね。
んで、今週末に上映されたみたいで、それについて劇場での監督インタビュー(トークかな?)の内容がTwitterで流れてきたから読んでみた。
黒沢清「乃木坂がいつも通りの新曲を出すのならば、わざわざ僕に依頼する意味はないでしょうし。中西アルノという新しい、グループにとってある種の"異物"が突如紛れ込んだという。それじゃやりましょうと」
— キムラ (@kimu_ra10) October 16, 2022
黒沢清「時間はどれだけ取ってもいい。何をやっても構わない。何をやっても構わないという判断を下すことができるということは、それによって人気や地位が落ちる訳では無い。彼女たちが少しでも良い経験をしてくれればという気持ちで作らせて頂きました。」
— キムラ (@kimu_ra10) October 16, 2022
「何をやっても構わない」という芝居の経験値を積ませようとする乃木坂イズムを感じるとともに、なにか新しいことをやってみようという運営サイドの気概も感じる。
黒沢清「まったくの新人である中西アルノがどういう人なのか、どう撮ったらいいのか戸惑った。プロフィールは見せてもらったけど、踊ってる歌ってる映像はまだないので。」
— キムラ (@kimu_ra10) October 16, 2022
黒沢清「実名を使って会話劇で撮ろうと。一度セリフだけでやってみようかなと。濱口竜介だってやってるし。濱口に対抗してしまった。」
— キムラ (@kimu_ra10) October 16, 2022
濱口竜介監督のやり方はWikipediaにありました。
『ハッピーアワー』では、ほぼ演技経験のない出演者への演技指導法として、フランスの監督ジャン・ルノワールが実践していた「イタリア式本読み」と呼ばれる手法を採用した[34]。これはルノワールの監督術を描くドキュメンタリー短編『ルノワールの演技指導』で紹介されているもので、実際に撮影に入る前に俳優に台本を読ませる「本読み」を行うが、このとき俳優にいっさいの感情を込めずに「電話帳を読み上げるように」言葉を読みつづけることを要求する[34]。このプロセスを経ることで、俳優は相手のこまかな動作や感情の動きに鋭敏になり、演技の真剣さ・リアリティが濱口の望む方向へ大きく変わるのだという[35]。この手法の一端は、『ドライブ・マイ・カー』で、主人公の舞台演出家が実践する演出として劇中劇の形で描かれている[35][36]
黒沢清「新人に対してまったく喋らせない無口な役をやらせるか、あるいは定型文を徹底的に暗記させてそれだけに徹してもらう。後者をやるにあたって、とにかく台本の読み合わせをしました。」
— キムラ (@kimu_ra10) October 16, 2022
黒沢清「当然、中西アルノは齋藤飛鳥に対して最初は圧倒されちゃうわけですよ。だいぶ時間はかかったんですが、最後は上手くやってました。」
— キムラ (@kimu_ra10) October 16, 2022
アルノちゃんも監督に褒められてる。
黒沢清「内容としては"乃木坂46そのものの存在が危うい"という内容になっていて、もちろんフィクションなので本当だと思う人は居ないと思うんですが…」
— キムラ (@kimu_ra10) October 16, 2022
時期的にしょうがない部分があるにせよフィクションだと思わない人が続出してしまったのはご承知のとおり。
黒沢清「この作品は普段の作品とは違うんだなということを齋藤飛鳥と山下美月が瞬時に察知してくれたような気がして、良い意味で陰鬱な感じを出してくれた。」
— キムラ (@kimu_ra10) October 16, 2022
映画出演などの経験値がモノを言ったんでしょう。
黒沢清「『Actually...』をこういう形で、まるで映画のように観ていただけるのは嬉しいです。スタッフでもなかなかこういう環境で観れなかった。『回路』の続編だという認識で観ていただければ…笑」
— キムラ (@kimu_ra10) October 16, 2022
『Actually...』のダンスシーンがこんなに美しく撮影されていることに今までまったく気づかなかった。劇場のスクリーンで観ると影と光のコントロールの細かさが一発で分かる。そして『回路』の後に見たからだろうか、その群舞がだんだんと黒沢作品の幽霊の動き方に見えてくる。 pic.twitter.com/MkbSWEjtZj
— キムラ (@kimu_ra10) October 16, 2022
ワシはYouTubeでは公開されなかった中西アルノ版のMVは、きれいに握手券と生写真を抜かれてヤフオクに安く出品されていたCD(全タイプと通常版)を手に入れて見てみたんだが、その時の感想は以下の通り書いている。
(ついでに「絶望の一秒前」はスバラシイとちょっとだけ言及してるな)
今読み直してみても、ワシとしては黒沢清監督が意図したMVの内容を概ね正しく解釈してるんじゃないかと思ってるんですけど、どうでしょうね。(カンチガイ?)
で、ワシが書いたこの記事なんだけど、大量アクセスはないもののずっと細く長くアクセスが続いててるんですね。時間が経って多くの人たちがこの曲を再評価しつつあるのかもしんない。
追記)
この記事について公開後、ワシが書いたものとしては短期アクセス数が異例に多かった。
ワシもリリース直後からはあまり聴いてなかったこの曲について、全国ツアーで披露され神宮のド派手な炎演出を見て改めて聴いてみると、超かっこいい事に気づいたクチです。
レイちゃんのモニョモニョから始まって、アルノちゃんの歌声やサビでの叫び、そして歌詞の内容も相まって今までの乃木坂らしくはないけれど、これからの乃木坂を期待させる曲だと改めて思いますた。
運営さん、現在YouTubeで公開中のWセンター版もかっこいいけれど、そろそろ黒沢清版MV公開してもいいんじゃないっすか?
それから「絶望の一秒前」のMVもね。
CDのジャケットは幻想的でどれもステキだな。
![](https://assets.st-note.com/img/1665912153899-KiMkpPNkCJ.jpg?width=800)
メンバーの顔が判別しにくいデザイン重視のジャケット写真
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