頭では理解してるけれど、腹落ちしないこと、自分のものになったという感覚が持てないという感覚を抱いたことはあるだろうか。

無我夢中で読み進めた、『The Third Door』(以後、サード・ドアと表記)という本の著者アレックス・バナヤン氏がオンラインでメンタリングセッションを実施するという情報を偶然、フォローしていた彼のインスタグラムで発見!(しかも無料!!)昨年5月から、40日にわたるメンタリングセッションを経て、現在も週に1回オンラインセッションが継続開催されている。

40日のメンタリングセッションが始まった当初は、彼は私にとって、憧れの著者という存在。アレックスは、メンターセッションを始めた当初から、オープンなマインドで接してくれていた。それでも、「彼から学べることを、一言も逃さないぞ!!」と、鼻息荒く、気持ちを張り詰めて毎日Zoomにログインしたことを今でも覚えている。

参加者一人一人が、「自分が心から望む人生を実現させるための道標」を提供することを目的としたメンターセッション。始めに15分〜20分は、その日のテーマに沿ったストーリーテリングがあり、その後45〜40分程は参加者の質問に答える形でセッションは進む。

因みに、彼の著書のタイトルともなっているサードドア(第三の扉)という言葉。アレックスは、「人生、ビジネス、成功への入り口は常に3つある」と言う。

1つ目は、正面扉(入れるかどうかも分からないまま、99%の人が長い行列をなして並ぶ)。

2つ目は、VIP用専用扉(お金持ち、セレブ、名家の生まれの人だけが利用できる)。

そして、3つ目が、行列から飛び出し、裏道を駆け抜け、何百何千回と扉を叩き、窓を飛び越え、キッチンをこっそり通り抜けた先に、必ずある扉。

大学1年時に、今後の生き方に迷った著者は、著名人に”成功する方法についてインタビューする”ということを目標に掲げる。自分と同世代、次世代の若者が、自分の人生をナビゲートする方法を、成功者へのインタビューで学び、広く伝えたい、という動機から始まった。彼が最もインタビューしたかった著名人、『ビル・ゲイツ』とのインタビューに漕ぎ着けるまでの過程、著書出版までの歩み自体が正に、”サードドア”そのものだ。

だけど、”サードドア”は、何もアレックスだけの特別な生き方ではなく、「自分自身が、自分の可能性を信じることが出来れば、現実にも変化が生まれる」、あなたにも出来る人生の歩み方だ、ということを彼は手を変え品を変え、その道の過程で、多くの人がぶつかる壁への彼なりの対処方法やツールを紹介しながら、伝え続けてくれた。

自分が心から叶えたい、手に入れたいと思う目標や夢の実現の1番の妨げとなるのは、自分で自分の限界を設定してしまう自分自身なのだ。だからこそ、誰よりもまず自分が自分の可能性を信じられるようになることが第一歩だ。

40日間の間は、もう毎日とにかくセッションに参加し、紹介されたワークを実施するのに必死だった。でも、参加する日を重ねる毎に、1言1句聴き逃さないようにするのではなく、”心で聴く”ことを少しずつ意識するようになった。セッションは全て英語で進行されるが、途中から何だかもう言語は関係なく、英語ということも気にならなくなって、エネルギーと感情のキャッチボールが行われているような感覚を心地よく味わっていた。

セッションを通して、”私も自分のサードドアが見つかった”とか、”私の人生も劇的に変わった”と言えたらカッコイイのだろうが、実際の所はそうも行かず(汗)アレックスのように出版が決まった、モチベーショナル・スピーカーとして何千人、何万人の前で話すようになったという、客観的に数値化できるような大変化はない。しかし、全く成長や変化を感じられなかった訳でもない。

仕事上、”人と人との間に立って調整する、人と人との関係性を紡ぐ”という役割を担う機会が多かった私は、ついつい、自分の意見を伝えるよりも相手がどのように受け取るか、相手の顔色を伺ってしまう癖があり、無意識のうちに相手に合わせてしまっていた、なんてことも。

だけど、アレックスがつくってくれた、”お互いがお互いを尊重し、応援し合う”というコミュニティーの空気感と温かいメンバーに恵まれて、メンタリングセッションの場では、安心して、勇気を出す練習、自分の本音も弱さもさらけ出せる環境で、”過去の自分を超えるための小さな1歩を踏み出す”ことに取り組んでいる。その他にも、自分の不安や恐怖と向き合うためのワークに、他のメンバーからのフィードバックを貰いながら取り組んだり、自分を変えるための小さな習慣作りを実践してきた。実践したことは、どちらかと言うと、毎日30分、ひたすらノートに、決められたテーマについて、自分の気持ちや考えを書き出すことを30日間続ける、など非常に地味な作業の連続だ。

自分の変化や成長は、自分ではタイムリーに気付けないこともあるし、なかなか言語化しにくいものもある。

もうすぐ、彼のメンターセッションに参加して1年になるが、今漸く、「あぁ〜アレックスが言ってたのは、このことだったのか💡」と腹落ち、体感として彼の言ったことが分かるようになってきた。

でも、メンターセッションを始める前と明らかに最近1つ変わってきたことがある。

セッション開始直後は、冒頭でも書いた通り、彼は私にとって単なる”憧れの存在”で、彼と自分との心理的距離は決して近くなかった。どちらかと言うと彼を崇めていたような、存在を神格化していたような感じだ。

今はと言うと、勝手に同志(友達)のような存在だと思っている。(彼の生き方やパーソナリティーを尊敬する気持ちは今も昔も変わっていないけれど。)

アレックスが私に気付かせてくれたように、「誰にでも、自分の人生のサード・ドアが必ずある。何歳からでも自分の人生のサード・ドアを拓くことはできる」、「自分自身が、自分の可能性を信じることが出来れば、現実が変わる」ということを、今度は私が、誰かに、伝える番だと思っている。アレックスのメッセージを彼と一緒に私も、Pay It Forwardしていくぞ、という気持ち。彼には直接伝えていないけれど、私が、「日本で、サードドアのエバンジェリスト」になるぞ!!なんちゃって(笑)。

相手がいくら一生懸命メッセージを伝えようとしていても、受け手側に受け取る器がないと、その時には受け取れないメッセージもある。機が熟すタイミングは人それぞれ。

だから、もし今何かを学んでいて、”成長・変化がない”、”充分に学べていない”と感じていたとしても、必要以上に焦ったり、自分を責めないで欲しい(勿論、分かろうとするための努力は必要)。あなたが諦めない限り、きっと機が熟すタイミングが来るから、学ぶことを止めないで。

本題から逸れてしまったが、アレックスのストーリーテリングの力には、本当に引き込まれる。

もし、本記事を読んで、彼の著書に興味が湧いた方は是非手に取ってみて下さいね!

最後に、勝手な、日本のサードドアエバンジェリストとして、『サードドア-精神的資産の増やし方-』の読書会を4月に開催します。

詳細は、別途決め次第、noteでもご案内しようかなと思います。

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