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衰退する業界を躍進させるリブランディング開発



再生サイクルの早い自然素材(竹)を手作業で加工することで、環境負荷を与えない持続可能な事業


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(94)

<近畿編針株式会社>
 1916年(大正5年)尾山卯之吉商店として創業、1954年設立し、奈良県生駒市に本社を置く 竹編み針製造メーカーで、国内・海外(アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリア・中国・アジア・中南米)へ広く販売している。資本金1000万円、従業員数約30名の中小製造業だ。

「竹編針の製造・販売」「外国製の毛糸の輸入販売」を主力として、再生サイクルの早い自然素材(竹)を手作業で加工することで、環境負荷を与えない自然環境にやさしい竹・木等の自然素材を活用し、高性能・高品質の竹編針など生活文化用品を提供している。

衰退する編み物業界

衰退する編み物業界を躍進させたいという想いのもと、2014年からリブランディング開発を実施し、「編み物の世界を追求する」という意味を込めた「Seeknit(シークニット)」という新ブランドを立ち上げた。「編み物をしている時間が豊かである」というコンセプトで、編み物人口を増やそうと、「&Seeknit/アンドシークニット」とういう、編むだけでネックレスや小物になるパッケージ商品も開発。日本産の竹素材へのこだわり、ベテランの職人により作られる竹編針の質の良さを海外へも訴求している。

「&Seeknit/アンドシークニット」
編むだけでネックレスや小物になるパッケージ商品

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★ 同社は1983年から海外販売を開始し、2010年からは編針とセットで販売するためのドイツ製毛糸の輸入販売を始め、2015年には本格的な海外向けWebサイトの立ち上げ、プロダクトブランドとしてSeeknit(シークニット)を商標登録する等、海外に向けて様々な戦略で販路の拡大に取組んできた。
奈良県が、県内に拠点を置き、海外への輸出に取り組み、成果を上げている事業者を表彰する「奈良県海外リーディングカンパニー表彰」で、2017年に受賞企業に選ばれている。

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◆ 今後、特にEUでのビジネスを本格化させるには、さまざまな規制や指令への対応が必要となる。加えて、SDGs のゴールを意識することが求められるようになっているが、2018年3月には、ドイツ、フランスの見本市に出展するなど積極的に海外展開を推進している。

ドイツ、フランスの見本市に出展

❤ 「&Seeknit/アンドシークニット」では、最近クラフトニッティングキットという初心者向けキットの開発をしたようだ。 編み物を「したことがない」から「やってみたい」に変える、人の心を動かすコンテンツを目指し、アウトドア用のガスキャニスターカバーを編むことができる【Gas Canister Cover /OD缶カバー】、スキレットや鍋を使用する時に便利な、なべしき兼なべつかみを編むことができる【Potholder / なべしき・なべつかみキット】、缶飲料の保冷に役立つ缶クージーを編むことができる【Can Koozie / 缶クージーキット】などを発売した。
毛糸、編み針、編み図やそのほかのパーツなど、作品製作に必要な道具が全て入っているので、簡単に編み物を始める事ができ、分からない部分や、つまずきやすいポイントは、「作り方動画」で丁寧に説明しているらしい・・・

缶飲料の保冷に役立つ缶クージーを編むことができる【Can Koozie / 缶クージーキット】

・・・ん~面白そう・・・だけど絶対しないな
 ・・・不器用なもんで(;´∀`)
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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎近畿編針株式会社 コーポレートサイト
https://www.amibari.jp/
◎オンラインショップ「Seeknit」
https://www.seeknit.jp/
◎海外向けオンラインショップ「Seeknit」
https://www.amibari.jp/english/
◎繊維産業の現状と2030年に向けた繊維産業の展望(経産省)
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/textile_nw/pdf/001_05_00.pdf

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