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”フラワーロス”の課題解決が新しい製品開発へのきっかけに



農家の高齢化が進み衰退しているのは、ロールモデルが不在で後継者が現れないからだ・・・じゃぁワタシがなる!


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(60)

<ROSE LABO株式会社>
 2015年に埼玉県深谷市にて創業。農薬不使用の”食べられるバラ”の栽培、そのバラを原料とした加工食品と化粧品の開発、販売をしている6次産業※の農家で、田中綾華氏が大学を中退して起業した農業ベンチャー。資本金3億8千万円(資本準備金含む)、社員数約20名の中小企業だ。

※6次産業とは、農業や水産業などの第一次産業が食品加工・流通販売にも業務展開している経営形態を表す。

同社は埼玉県深谷市にある約1000坪のビニールハウスで、3品種の食用バラを計3万株栽培し、年間約27万輪収穫していおり、創業時は飲食店向けに”食べられるバラ”の販売からスタートし、現在はバラジャム・バラシロップなどの加工食品やビタミンA・Cが多含量の化粧品などを伊勢丹新宿店ほか全国約260店舗で常設販売している。​

世界では年間約21億2千万トンのごみが廃棄され、その多くは適切に処理されず、各地で汚染・健康被害を起こし、SDGsでも地球環境への大きな課題として捉えられている。年間30億本を超える花が販売されている日本で、今問題になっているのが『フラワーロス』。同社もその課題に取り組む中で、規格外のバラを活用した商品開発を行い、乾燥をさせた規格外のバラの花びらをソルトとブレンドした「ローズバスソルト」が大人気となり、その結果バラのロスがなくなるなどの成功例を体現した。現在も製品の小ロット生産に加え、収穫した食用バラも廃棄がないように管理し、見た目の美しいA品は飲食店への卸しに、B品は乾燥や真空冷凍し自社の化粧品原料などに加工するなどの取り組みを行っている。

乾燥をさせた規格外のバラの花びらをソルトとブレンドした「ローズバスソルト」

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★ 創業者の曾祖母は夫を早くに亡くし、一人で7人の子育てをしながら、かばんと靴の製造販売を成功させた起業家で、その曾祖母はバラが大好きで辛い気持ちが癒されたというエピソードを聞き、自身もバラが好きになった。ちょうどその頃 食べられるバラがあることを聞いて、好きなことを仕事にすれば幸せな人生を送れるのではないかという結論に至り”食べられるバラ”の栽培を仕事にしようと決心。大学を中退し、大阪のバラ農家に住み込みで働き始めた。栽培する過程で、バラにはビタミンやポリフェノールなどの美容成分が多く含まれていることを知り、農家にバラの魅力について発信するSNSを始めたらどうか提案したところ『農家はそんなチャラチャラしたことはしない』と反対。農家の平均年齢が68歳と高齢化が進み衰退しているのは、ロールモデルが不在で後継者が現れないからだと思い、それなら私がなろうと考え起業したそうだ。

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◆ 創業者や同社は数々の賞を受賞している。2016年 さいたま市ニュービジネス大賞(女性起業賞 受賞)、2017年 EO GSEA(優勝、日本代表として世界大会出場)、2019年 マイナビ農業総合(最優秀賞 受賞)、2019年 マイナビ農業法人(優秀賞 受賞)、2019年 埼玉ウーマンピッチ(最優秀賞 受賞)、2020年 渋沢栄一ビジネス大賞(奨励賞 受賞)。
創業者であり現社長の田中綾華氏は、昨年(2022年)末に、なんと!柴咲コウさんが代表を務める芸能事務所に入ったそうで・・・芸能人になるわけではなく、確かに農家のロールモデルとして認知され、現在講演やトークショーの仕事が多くマネジメントに困っていたところ、柴咲コウさんが環境や農業に強い関心と信念を持ってメディアで発信されていることを知ったのがきっかけだったようだ。

創業者の田中綾華氏

❤ 当年とって30歳(2023年)の農業の明日を担う若きエース的存在だと言える。しがらみのないシンプルな考えで参入した農業は、新しい時代の感性で前へと進んで行くようだ。 たぶん色々な素敵な人との出会いと、ご自身の決断や実行力の賜物だと思う・・・・知らんけど

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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎ROSE LABO株式会社 コーポレートサイト
https://www.roselabo.com/
◎オンラインショップ
https://www.roselabo.jp/

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