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あなたは優しいのではなく、人に嫌われたくない。《自信がない人の心理傾向》

本当の『優しさ』の話

■優しさとは?


これを観ているアナタは、

幼き頃に親から『優しい子』と言われ、
育ってきてはいませんでしょうか?

私はそうでした。



しかし、この言葉にはどこか引っ掛かりを感じていました。この言葉を与えられると苦々しいモノが口いっぱいに広がりました。


そんな折、

とある書籍の中で、『あなたは優しいのではなく、他者に臆して意見が言えないだけである。』という一文を読み、私の中の歯車がガチリッと嵌め込まれる感覚を覚えました。



そうか、私は優しい訳ではないのだと、
その時、始めて合点がいきました。



それまでは、私は『優しい』というアイデンティティを胸中に大事に抱きかかえて離しませんでした。


それは、私が唯一人から与えられた良いアイデンティティだったからでしょう。

だからこそ、それに縋り付いて離さなかった。


しかし、そこにどこか違和感を感じる自分が絶えずいました。それは、私が私を守る為に追放した本当の感情でした。


私の心は、私が真の優しさを持っているのではなく、優しいフリをして他者に嫌われまいとしていた事を見抜いていたのでした。


頭と心で考え方が不一致な時に、人は言いようのない不安感に襲われ、生きにくさを感じます。



『優しさ』というニセモノのパズルのピースがボロボロと剥がれ落ち、そこには大きな空洞ができました。


私はアイデンティティの喪失感により、自分への深い失望感に落ち、自分には何もないという広大な砂漠の中心に追いやられました。

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