社会不適合者(HSP)がやってはいけない職業《職歴さらします》
■ はじめに
この記事では、社会不適合者の私が
どのような仕事に就いて、
どのような絶望を感じたのか。
そして、私の人生経験を通して、社会不適合者がやると良い仕事・やってはいけない仕事を、明確に示していきたいと思います。
私の人生を追体験して頂き、あなたの人生と照らし合わせる事で、この先の人生をどう構築していくかの一つの指標にして頂けると幸いです。
ではまず、本題に入る前に私がどのタイプの社会不適合者かを記しておきたいと思います。
私は社会不安障害/HSPで、幼少期から対人不安が強いタイプの人間です。他者にどう思われるかが最優先事項となる為、すべての行動が後手後手に回ってしまい仕事がままなりません。客先にメールを打つ、電話対応するなどの仕事に尋常でない不安を感じ、その不安が肥大化して他の業務に集中できない上、マルチタスクが絶望的なくらい苦手です。後述しますが、そのおかげで2職種でクビになりました。
つまり、マルチタスクが出来ず、不安感の強く、
人間関係構築も苦手なタイプの社会不適合者です。
この記事では、そんな私との『相性』を各職業別にランク付けしていきますので、ぜひ参考にして下さい。
■ 居酒屋店員
この仕事は、私が大学生の時に就いた初めての仕事でした。
緊張しながらも意気揚々と乗り込んでいきましたが、まずメニューが多すぎて頭がパンクします。
私の脳のメモリ容量は、ニワトリくらい小さいので、メニューを覚えられませんでした。
そして、マルチタスクが苦手な私は、お酒を作っている時に、お客さんから呼び出され、そうこうしてる間に料理をお客さんのもとへ持っていかなくてはならなくなったり、お客さんが会計に並んだりで、タスクが同時に積み上がると、頭が簡単にショートして、行動を順序立てする事が出来ず、パニックを起こしました。
私はプライドが高い人間なので、使えない人間だと思われたくなくて、必死に出来る人間のフリを続けていましたが、そんなハリボテが通用する筈がなく、半年で見事にクビを宣告されました。
クビを宣告された時は、プライドをズタズタに傷つけられて、咽び泣きました。
しかし、制服を返しに行く時には、あの辛い日々とおさらば出来るんだという思いで、ウキウキしながら仕事を辞めました。
よほど嬉しそうだったのでしょう。
店長から『辞めれて嬉しいって顔してるぞ。』というお言葉を頂戴した事を覚えています。
社会不適合者がやってはいけない仕事の
一つだと思います。
■ 木材工場作業員
新卒で入社したのは、木材を扱う工場でした。
親のゴリ押しで入社した会社でした。
私は入社一日目から既に絶望感に襲われました。
私に当てがわれた仕事というのが、木材を円柱形状に削り取る仕事で、日がな一日機械の前で削り取られていく木材を眺めていたからです。
機械の前に唯々立っていると、
時空が歪み、時間が無限に感じられました。
通常の1分が3分にも5分にもなり、しきりに時計を確認するが、時間が過ぎていない事に絶望感を感じました。
しかも、単純な機械のスイッチ操作を行うのみなので、特段人間的成長性が見込める訳ではありません。
何も得られる事がない環境下で、ただ自分のかけがえのない時間だけが浪費されていく感覚は、今思い出しても恐ろしいモノです。
たとえ仕事内容が簡単で楽でも、つまらないのであれば、それはやがて苦痛に変わり、精神を蝕む疫病神に転身するのは、自然の流れです。
この世には、仕事内容は簡単で楽なのに、『全然楽じゃない』という矛盾が存在する事を知りました。
仕事には、多少のやりがいは必要なんですよね。
入社一日目から、この絶望に立ち会ったのに3年間も続けられた自分を、今では偉大に感じます。
続けられた理由は、私の心の弱さにありました。
続けられたという言葉に語弊があります。
それは、辛いが続けるしかないという想いでした。
その当時の自分には『転職』する事が、とても大それた事に感じられていたし、自分が他にできる仕事など無いんじゃないか、と思っていたので、行動に踏み切る事が出来ず仕舞いでした。
しかし、とうとう無駄な時間を過ごす事に耐えきれなくなり、既に転職を何度も経験していた嫁の存在に後押しされ、この仕事を辞める事にしました。
私にとって工場は、刑務所に収監されている様なモノなので、社会不適合者にはオススメしません。
■ 家具屋営業マン
刑務所の様な工場を抜け出し、次に就いた仕事がオーダーメイド家具を取り扱う会社の営業マンでした。
工場勤務で日々やりがいがなく、鬱屈とした作業を繰り返していた私は、社会不安障害者が最も手を出してはいけない『営業』という職種を選びました。
ネットで、コミュ障でもそれが仕事となれば、案外やれるという人の体験談などを観て、自分にももしかしたらやれるのではという幻想を抱き、入社しましたが、唯々叩きのめされるサンドバッグと化しました。
現実はどこまでいっても現実でした。
この会社はオーダーメイドで高級家具を作成するので、とにかくやる事が多かったです。
お客さんに会社が提供できるサービスをプレゼンし、お客さんを引き込んだら本格的な打ち合わせに入ります。お客さんの要望を多方面から読み解き、理想の家具を図面に起こします。
それをお客さんに見せて最終調整を行い、実際にお宅へお邪魔して設置面の寸法を測り、かっちりとした家具の図面を作ります。
他にも電話対応やハガキの送付、メール対応などやる事がてんこ盛りで、居酒屋のホールすらまともに務まらない無能の私には、『絶望』という他ありませんでした。
それでも、何とか追いつこうとしていましたが、1ヶ月を過ぎる頃には、『これ無理ゲーじゃね?』となり、完全に戦意喪失しました。
それでも、辞める事を伝えられずズルズルと3ヶ月は続けたものの、あまりに仕事が出来ないので、社長じきじきに、続けるかどうかの問いが飛んできました。
まぁ、事実上のクビ宣告ですね。
私は『その問いを待ってました!』と言わんばかりに、食い気味で『辞めます。』と告げました。
クビになるのは2度目でしたが、やはり慣れる事はなく、自分の不甲斐なさに涙が流れました。
そして、やはり『自分に務まる仕事は無いのではないか?』という絶望感にも襲われました。
やはり、社会不適合者は営業を選ぶべきではありませんね。
■ エンジニア
一念発起して入社した営業職を3ヶ月でクビなった私の自尊心は、奈落の底に堕ちていました。
『私にできる仕事なんて無いんじゃないか。』という想いを引きづりながら、それでも生きるために転職活動に勤しみました。
幸いな事に面接だけは得意らしく、
トントン拍子で2社から内定をもらいました。
一社は水族館で水道に問題が発生した時のみ出動する暇そうな仕事をする会社、もう一社はロボットをプログラミングするエンジニアという難しそうな仕事でした。
自信を喪失していた私は水族館の仕事を選ぼうとしましたが、妻に相談すると『エンジニアに挑戦してみたら?』と言ってくれたので、勇気を振り絞り、エンジニアの会社に入社しました。
結論から言うと、
この決断は正解だったと思います。
この会社では、自動車部品を溶接するロボットの動作をプログラミングして、実際に現地ロボットに動作を組み込み、正しく動かす仕事をしました。
これだけ書くと非常に難しそうですが、上司の方が基礎から丁寧に教えてくれたので、難なく打ち込む事ができました。
ゲームをしてる様な感覚で、
PCを動かせるので、愉しさすら感じました。
そして、私の一番の問題点であったマルチタスクに対応できないという点が、この仕事においては解消されました。
この仕事は、ただひたすらにPCと向き合い、目の前の作業に打ち込む事ができたので、私に向いていました。
電話がかかってきても基本的に事務員さんが取ってくれるので、電話恐怖による眠れない夜を送ることもありませんでした。
しかし、当然楽しいだけな訳はなく、一歩間違えばロボット同士もしくはロボットと設備が衝突して大事故が発生するという緊張感に晒されるのは、精神衛生上芳しくない上、
上司や同僚とチームで動く際には、私の持ち前の社会不適合者っぷりが発露して、対人恐怖によって業務遂行が困難になる事もしばしばでした。
1年も経つと作業に飽きてきて、新しいプロジェクトがくる度、またこの繰り返しかと仕事が段々嫌になってきました。
そして、私がこの会社で定年まで
勤務するイメージが全くできなくなりました。
今までの仕事と違って、なあなあにして続ける事は可能でしたが、このまま鬱屈とした想いを抱えながら、人生を不幸なまま終えるのは嫌だったので、退職する事にしました。
とはいえ、エンジニアは社会不適合者に向いてるといって良いでしょう。それは、マルチタスクでない点と仕事にやりがいがあり愉しみながら仕事をする事が可能な点にあります。
この仕事は、初のオススメです。
■ トラックの運転手
エンジニアの仕事は嫌な事もありながら、
何とか続けられる仕事でした。
しかし、その先に絶対的幸福があるとは思えず、
私の心は徐々に離れていきました。
そして、エンジニア在籍中に『運送業』について想いを巡らす様になっていきます。
机上の空論上では、
『運送業』という仕事は最強に思えました。
面倒な人間関係がなく、
ラジオなどを聴きながら仕事をする。
私はそんな楽観的な空論を携えて、
運送業の門戸を開きました。
とはいえ、『そんなに楽な話が、この世に存在するはずがないよなぁ』とも思いながら身構えていましたが、いざ入ってみると机上の空論通りで、『天国』でした。
孫悟空が苦労を積み重ねた先に、ようやく
天竺に辿り着いた様な想いを抱きました。
これが社会不適合者のやるべき
真の仕事であると実感しました。
特に、不安感が強いタイプの社会不適合者には、
この仕事はベストな選択じゃないかなと思います。
この職種については、メリットデメリット、心構え、注意事項など書きたい事が大量にあるので、運送業を楽しむ為のノウハウも含め、
別記事にて丁寧に解説します。
私が運送業に就く前に、
知りたかった事をすべて詰め込みました。
『あなたが《運送業》に向いているのか?』を短時間で把握出来る様な構成で記述しております。
人生に絶望している社会不適合者の方は必見ですし、興味がない人も、もしかしたら、この記事が『天国行きの切符』となる可能性がありますので、ぜひお読みになる事をオススメ致します。
▼運送業を完全解説▼
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
やはり、仕事=人生になるので、とても長い記事になってしまいましたが、私の人生に付き合って下さり嬉しい限りです。
皆さんの職業体験も知りたいので、是非コメントにてご自身のお仕事の事を教えて下さい。
この記事がタメになったという方は、サポートしてくださると、今後も細々と活動していく事ができます。
お金が余っている方はお願いします!笑
最後に、現職の運送業にて、私が重宝している音声メディアを紹介します。
『Audible』というサブスクで、月額1500円で12万冊の書籍を聴き放題です。Audibleでは、声のプロである所の声優さんが書籍を読み上げてくれるので、たいへん引き込まれます。これは最早、現代における新しい形の落語といっても良いかもしれません。中には、俳優の藤木直人さんが村上春樹さんの書籍を読むなどのスペシャルコラボなども存在するので、飽きる事がないですね。私は本を読むのは苦手なんですが、どう言う訳か、Audibleでは10時間ぶっ続けでも本が聴けます。これは不思議ですが、本に苦手意識がある人ほど試してみてほしいと思います。このサブスクのおかげで、去年は運送業の仕事中に150冊も本を読みました。通勤通学のお供に、使ってみて下さいね。初月無料なので、ぜひお気軽に下のリンクからご登録下さい。
おわりに、
『mimic wood owls』という名で、
エレクトロ音楽創りに専念しております。
今回は、妖精大魔法学校で虐められていた妖精の女の子の怒りが爆発し、黒龍を召喚する大魔法を繰り出すという物語りの音楽です。
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▼運送業完全解説マニュアル記事
▼適職の見つけ方