Liblog, リブラ農園|公式ブログ

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Liblog, リブラ農園|公式ブログ

管理人の細谷豊明です。先日、小田原市の認定新規就農者になったことを機に、このブログをnoteに開設しました。このメディアは、現在、都心にお住まいで、これから農業を始めたいと考えている方々に向けて、小田原での農業転職(新規就農)の方法や現実について情報を発信していくブログです。

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Liblog について

『Liblog』は、個人が運営する情報発信ブログです! はじめまして。Liblogエディター/兼ライターの細谷豊明です。先日、小田原市の認定新規就農者になったことを機に、このブログを自身のホームページ内に開設しました。 このメディアは、小田原での農業転職(新規就農)の具体的な方法をはじめとする、農業をとりまく様々な事柄を、主観や取材を織り交ぜながら情報を発信していくブログです。 読者の皆様にとって、有意義かつ実用的な情報の提供に努めてまいりますので、どうぞ宜しくお願い致

    • 田舎が閉鎖的・排他的だというのは本当のことなのか|小田原移住5年目の告白

      「田舎」という言葉の響きには、どこか閉鎖的・排他的なイメージが付きまとう。 「地方移住はしたいけど、田舎の人って閉鎖的だっていうから移住後の生活が心配」などといった移住希望者の声をよく耳にするが、これは当事者にとっては中々に切実な問題である。 今回は私たちが持っているこのイメージが事実なのかどうか、について私の見解をお話ししていきたい。 さて、この問題を考えるにあたり、私たちはまず、閉鎖的・排他的という価値観・行動様式が、①地域レベルのものなのか、②個人レベルのものなの

      • 小田原移住で実現!細谷豊明【人生の楽園】オフショットを公開します!

        私、細谷豊明が出演した『人生の楽園』(2024年1月20日(土)18:00放送)のオフショットを少しだけ公開したいと思います。 小田原に移住して早や、4年半。まさか、自分がテレビに出演するなんて、思ってもみませんでしたが、これも小田原移住で得た貴重な経験のひとつとなりました。 海あり、山あり、川あり、歴史ありの小田原の魅力を、全国にお伝えするお役には少しは立てたかな、などと思っております。 【小田原移住お役立ち情報】 私が関わったり、私が書いたりした小田原移住に関する

        • 究極の恩恵|小田原移住5年目の告白

          あなたがもし、都会に住んでいて、今の生活に何か物足りなさを感じているならば、地方移住という選択は、その状況を打破する突破口になるかも知れない。 かくいう私も、都会の生活に満たされないものを感じ始め、地方に移住して人生が劇的に変わった人間の一人だ。 私の場合、小田原に移住したことによって経験することができた出来事のひとつに、TV出演というのがある。 これは私の人生で起きた最も大きなイベントだったと言っていいだろう。恐らく、あのまま東京に住み続けていたら、巡り合わなかったに

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        • 小田原移住5年目の告白
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          畑仕事の後のおにぎりは最高に美味い|小田原移住5年目の告白

          小田原に移住してみて、それまでは知らなかった楽しみを二つほど見つけることができた。 一つは車の運転だ。 あれ? 運転は苦手じゃなかったの? と、前回の記事を読まれた方はそう思われるかも知れない。 たしかに、最初は苦手だった。とくに、移住当初に住んでいた下曽我の道はかなり狭く、曲がりくねっていたので、初心者の私にとっては、イライラが尽きなかった。 軽トラに乗り換えるまでの1年間は少し大きめの乗用車に乗っていたので、そりゃもう、農道を擦りまくりのぶつけまくりで、時々、

          畑仕事の後のおにぎりは最高に美味い|小田原移住5年目の告白

          私が小田原市民になりきれなかった3つの特殊な事情|小田原移住5年目の告白

          私が小田原に移住してから4年と半年が経つ。しかし、自分が、小田原の民の一員になったな、と思えるようになったのは、実はとても最近のことだったりする。 少なくとも、最初の2年間は、小田原ライフを満喫するようなことが何も出来ていなかった。 それには、特殊な事情があった。 2019年10月に、長年住み慣れた東京から単身小田原に居を移し、当然、住民票も移したので、名目上はその時から、私は小田原市民にはなっている。 私が引っ越した先は、小田原市の東部にある下曽我地区というところで

          私が小田原市民になりきれなかった3つの特殊な事情|小田原移住5年目の告白

          はじめに|小田原移住5年目の告白

          地方移住の候補地として、小田原が注目されている。 先月放送されたテレビ東京系の情報番組『アド街ック天国』の小田原特集内で、移住者急増中という項目が15位にランキングされていたのも記憶に新しい。 私もお世話になっているが、小田原市には移住定住希望者のための情報発信サイト『オダワラボ』という発信ツールがあって、これがかなり充実した内容となっている。運営を担っている小田原市・企画政策課(移住定住係)の熱量の大きさが伺えるが、それに加えて、そこに登場する先輩移住者の「小田原が好き

          はじめに|小田原移住5年目の告白

          ナチュラルファーム・リブラは、「リブラ農園」に名称を変更いたします。

          2022年4月より、皆様にご愛顧いただいておりました当園の名称(通称)ですが、経営方針の転換のために2024年3月1日より変更をいたします。 新名称及び、ロゴデザインは以下の通りです。 名称変更の経緯 私、細谷豊明は2021年9月末日に農業研修を修了し、半年間の準備期間を経て、2022年4月に農家として独立開業致しました。その期間を含めると、実に2年と半年の月日が流れたことになります。 開業当初の経営計画では、研修中に技術を取得した「みかん」「キウイフルーツ」「梅」の

          ナチュラルファーム・リブラは、「リブラ農園」に名称を変更いたします。

          『人生の楽園』の出演オファー(決定寸前)がきたのに、絶好のタイミングを棒にふって断ってしまった男の顛末記 -細谷豊明の場合

          【人生の楽園 出演のご相談】 私のもとに、こんな件名のメールが届いたのは、2023年5月下旬のその季節にしては猛烈に暑い昼時のことだった。 キウイフルーツの授粉作業を一通り終えた私は、クーラーの付いていない蒸し風呂と化した軽トラの中で、このメールを受け取った。思わず、スマホを落っことしそうになった。 なぜ、私にこのような話が舞い込んできたのか。そして、なぜ、私はそれを受けようと思ったのか。 ことの顛末を書き進める前に、このブログ記事で私の事を初めて知る方のためにも、私

          『人生の楽園』の出演オファー(決定寸前)がきたのに、絶好のタイミングを棒にふって断ってしまった男の顛末記 -細谷豊明の場合

          細谷豊明という名前に聞き覚えはありますか?- ネット時代における実名公開のリスクを考える

          細谷豊明という名前に聞き覚えはありますか? もし、あるなら、あなたは私の知り合いか、もう一人の細谷豊明さんの知り合いか、のどちらかである可能性が極めて濃厚だ。 その話をする前に、まずは「細谷」という姓について、私の周辺の話をしよう。 「同級生に細谷君がいた」とか、「取引先の担当者が細谷さんだ」とか、今までいくつかの“細谷情報”を耳にしたことはあったが、私自身は一度も親戚以外の「細谷さん」にお会いしたことはない。 20年以上、東京で編集関係の仕事をし、また、転職回数も多

          細谷豊明という名前に聞き覚えはありますか?- ネット時代における実名公開のリスクを考える

          失敗しない新規就農への道|小田原編(5)

          覚悟と忍耐(1) 小田原の東側。市街地から20分ほど車を走らせたところに下曽我地区はある。かつて下曽我村と呼ばれたこの地区は1954年(昭和29年)に小田原市に編入した。 戦後、みかんの生産で栄えた地域で、現在の御殿場線(かつての東海道本線)の下曽我駅前は、地方から出稼ぎにやってきた人々や地元の人たちで大層にぎわっていたらしい。今では想像もつかないが、料亭や置屋(芸者を抱えている家)などが繁盛し、映画館もあったという。 しかし、今は見る影もない。 3年前に初めて東京か

          失敗しない新規就農への道|小田原編(5)

          失敗しない新規就農への道|小田原編(4)

          野菜か、果樹か(3) それまで興味深そうに私の説明を聞き入っていたT君は、話が一段落すると、真剣な面持ちで何やら考え込むしぐさを見せた。 「もう少し、畑の奥の方に行ってみようか」 私はT君をそういって誘導し、途中、授粉不良を起こしている小さなキウイの実を指で落としながら前に進んだ。 「こういう極小の実は、大きくならないから、今のうちに落としておくんだよ。これを摘果(てきか)というんだ。1本の樹に成る実の数を、適正に保つための作業なんだよ」 「ぜ、ぜんぶ、同じ大きさに

          失敗しない新規就農への道|小田原編(4)

          失敗しない新規就農への道|小田原編(3)

          ■前回までのあらすじ 久しぶりに帰った東京で私は中学時代からの友人Kと再会した。Kは私に、自分の後輩であり、農業を始めたいと考えているT君の相談に乗ってもらいたいと言う。快諾した私の元に数日後、T君がやってきた。私のキウイ畑を興味津津に見学していたT君だったが、そんな彼から「これから農業を始めるなら野菜が良いか?果樹が良いか?」の究極の質問を投げかけられる。 野菜か、果樹か(2) 「その質問に答える前に、僕からもT君にひとつ質問してもいいかな?」 私はT君に農業への理

          失敗しない新規就農への道|小田原編(3)

          北条太郎|小田原の里芋 ★生産者を大募集!

          小田原市鬼柳地区で栽培が本格的に開始される小田原の里芋|北条太郎の生産者を大募集いたします。 ★今回の募集の方々は<2024年3月>の作付けからとなります。 現在、小田原市にお住まいの農業者の方、小田原市内で農業研修をされている方、これから小田原で農業を始めたいと思っている方など、農業を生業とする方々(予定の方でもOK)が対象です。 里芋を地域の特産品にするべく、私たちとともに小田原の農業を盛り上げていきましょう! 「北条太郎|小田原の里芋」の特設サイト 以下よりお

          北条太郎|小田原の里芋 ★生産者を大募集!

          失敗しない新規就農への道|小田原編(2)

          野菜か、果樹か。(1) T君から私の携帯に連絡があったのは、友人Kとの食事から3日後のことだった。 キウイ農家にとって最も重要な仕事の一つである「授粉」作業がようやく一段落した5月の終わり、T君は私の農園を見学するために、小田原を訪れることになった。 当日は、JR国府津駅まで軽トラでT君を迎えに行き、その足で大井町にある私のキウイ畑へと直行。T君はとても礼儀正しく快活なタイプで、「営業マン」「野球部」といった言葉がたしかに良く似合う青年だった。初対面の印象は上々だ。

          失敗しない新規就農への道|小田原編(2)

          はっきりした目標もないまま人生を歩いてきた。 -40代・元編集者が挑戦し続ける理由/細谷豊明

          小田原で活躍する若手農家たち。彼らの中には異業種から農家へ転身した人たちが少なくない。今まであまり語られることのなかった農家になる前の物語を紐解いて、彼らの人物像に迫るシリーズ『農業前夜 - INTERVIEW』。 第1回の主人公は『ナチュラル・ファーム リブラ』の細谷豊明氏。44歳にして新天地・小田原で農業研修を始め、2022年、ようやく念願の独立を果たすことができた同氏に取材を敢行することができた。 取材・文/Liblog 編集部 人とはちょっと違う進路に飛びついた

          はっきりした目標もないまま人生を歩いてきた。 -40代・元編集者が挑戦し続ける理由/細谷豊明