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はじめに|小田原移住5年目の告白

地方移住の候補地として、小田原が注目されている。

先月放送されたテレビ東京系の情報番組『アド街ック天国』の小田原特集内で、移住者急増中という項目が15位にランキングされていたのも記憶に新しい。

私もお世話になっているが、小田原市には移住定住希望者のための情報発信サイト『オダワラボ』という発信ツールがあって、これがかなり充実した内容となっている。運営を担っている小田原市・企画政策課(移住定住係)の熱量の大きさが伺えるが、それに加えて、そこに登場する先輩移住者の「小田原が好き」感がふんわり伝わってきて、見ていてとても心地よい。

東京から電車で1時間とも30分(新幹線)とも言われる小田原。海があり、川があり、山があり、歴史があり、と、申し分ない環境であることは間違いない。

私自身、小田原に移住して、今年で5年目を迎える。

そろそろ、小田原のことや移住のリアルについて、私なりに書き残しておこうか、と思ったりしたのだが、すでに多くの方々が大変優れた記事を書かれておられるので、その辺は、先駆者の方々にお譲りし、恐らく、(今のところ)私にしか書けないであろう、私の職業である農業をからめながら、小田原移住について筆を取ろうと考えている。

「せっかく地方に移住するなら、農業をはじめたい」

なんて考える人もきっと少なくないだろうと思うが、ご推察のとおり、そんなに楽なことではないし、私個人としては、他人にお薦めすることはできない。

真剣に「農業をはじめたい」という方には、別連載『失敗しない新規就農への道|小田原編』をご覧いただくとして、こちらでは、農業に興味がある方、家庭菜園などで農作業をしてみたい方向けに書いていけたらと思っている。

地方に移住したいと考える多くの人たちは、「自然」との身近な生活に憧れを抱いていることだろうと思う。そういう意味では、小田原はぴったりの場所であるし、生活に困ることのないとても便利な街だ。私は、小田原が大好きであるし、移住して良かったと心の底から思っている。

ぜひ、このブログ連載を通じて、従来とは別の角度から小田原移住のリアルを覗いてみて欲しい。


著者プロフィール

細谷豊明(リブラ農園・代表)/1975年北海道生まれ。イギリス留学後、出版社・編集会社での勤務を経て、食品宅配事業のWebサイト、カタログ制作のチーフエディターに就任。2019年、44歳のときに小田原市に移住し、未経験ながらも農業の道へ。元エディターの経験を生かして、新規就農者の視点から農業の現実をブログにて発信中。小田原市・認定新規就農者。

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